作者注意:初稿は 1997 年当時のものです。当時、まだパソコン通信というものが存在していたという記録を残すために、コンテンツを復帰させます。連絡先の URL 、メールアドレスは現在のものに書き換えてありますが、それ以外は当時のもの、そのままです。2004年現在。パソコン通信は終焉したといっても過言ではないでしょう。
1997年10月1日 1.0版
□ 1章 【 パソコン通信へようこそ! 】--------------------------------------
(1)インターネットとパソコン通信の違い
(2)どんなことができるの?
(3)草の根と大手商用
□ 2章 【 パソコン通信に必要なもの 】--------------------------------------
(1)必要な機材
(2)必要なソフト
(3)電話料金や利用料金
□ 3章 【 ネットに繋ごう 】------------------------------------------------
(1)どこのネットに入ろうかな
(2)ゲストログインでネットを体験
(3)入会するには会員登録
(4)入会したら自己紹介
□ 4章 【 ネットでの発言 】------------------------------------------------
(1)発言しよう!
(2)返事を書こう!
(3)顔文字
(4)気を付けよう!
□ 5章 【 ネットで出来ること 】--------------------------------------------
(1)電子会議室
(2)ファイルライブラリ
(3)電子メール
(4)チャット
(5)オンラインゲーム
(6)オフ会
□ 6章 【 電話代節約作戦 】------------------------------------------------
(1)電話料金
(2)ちょっとしたこと
(3)マクロ/オートパイロット
(4)オフライン書き込み
□ 7章 【 ネットで気を付けたいこと】---------------------------------------
(1)会員規約を読んでおこう
(2)ネットでのケンカ
(3)強制切断
(4)コンピューターウイルス
(5)売買
□ 8章 【 ファイルのやりとり 】-------------------------------------------
(1)ファイルの圧縮
(2)LZH(えるぜっとえいち)
(3)LZHファイルの解凍
(4)ISH(いし)
□ 9章 【 パソコン通信用語 】----------------------------------------------
□おわりに--------------------------------------------------------------------
■対象環境 Windows 3.1 / Windows 95 / MS-DOS
一言で片づけると【文字ばかり】なんです。たとえば、インターネットのネット・ニュースやメーリングリストに近いものがあります。
日本全国に様々なネットがあるのも特徴です。地域色の強いネット、マンガやアニメに強いネット、コンピュータに強いネット、音楽に詳しいネット……ほんと、いろいろあります。
匿名性というのも特徴の1つです。ふうつ、みんな【ハンドル】といって、いわゆるペンネームを通して会話します。ここでは本名を名乗らないかぎり、一体誰が発言しているのか知ることもありません。ですが「年齢や性別、社会的な立場にとらわれず、平等に発言できる」という事を考えると、なかなか良いですよ。
また、パソコン通信では、かならずホストと呼ばれる中心になるコンピュータがあります。パソコン通信のネットと自分のコンピュータとが直接モデムを通してつながってるんです。これに対してインターネットでは、コンピュータからコンピュータに情報を送り流されています。
【電子会議室】での発言が代表的なものです。複雑なホームページの作り方を覚えるようなひつようもなく、画面の指示に従っていれば書き込むことが出来る掲示板みたいものです。手軽に情報発信!ですね。
主に、ネットをつかって互いに交流することです。パソコン通信は文字だけなので相手の顔はみえませんが、それでも意見を交換したり、相談しあったりといった人と人の交流があります。
その他には、オンラインソフトが詰まっている【ファイルライブラリ】や、オセロやすごろくといった【オンラインゲーム】、会話しているかのような【チャット】、【電子メール】といったものが代表的です。
パソコン通信は2つに分類されます。【草の根BBS】と【大手商用BBS】の2つです。2つはどう違うのでしょう?
【大手商用BBS】は、全国規模で展開しているパソコン通信ホストのことです。例えばNIFTY-Serve(にふてぃーさーぶ)やPeople(ぴーぷる)などがそうです。このようなネットは会員数が数十万人〜数百万人になるところもあります。また、全国どこからもアクセスできる場合が多いです。また、利用料金を払う必要もあるのが大手商用の特徴でもあります。
それに対して【草の根BBS】は、多くが個人・無料で運営しているパソコン通信ホストです。こちらは全国各地にどこにでも存在しています。会員数は数十人や数百人といったものから、場所によっては数千、数万人といった大規模なところもあります。それぞれ特色のあるネットが多く存在しています。
どんなネットがあるかは、Yasubeeさんの、日本のパソコン通信BBS情報ホームページ(http://homepage3.nifty.com/yasubee/)を見て下さいね。他には「パソコン通信BBS電話料」(電波新聞社発行)という本も年に2回でています。
家庭からインターネットに繋げれる環境なら、今直ぐにパソコン通信をはじめることができます。必要なものは、
●モデム
おなじみ、【モデム】はインターネットと同じようにパソコン通信でネットにつなぐには欠かせません。最近の56kbpsという速度の出るものから旧世代9600bpsのモデムでも十分に使えます。●電話
電話が無ければ話になりません(^^;)通常回線でもISDN回線でも、どちらでもOKです。
●通信ソフト
【通信ソフト】とは、インターネットでのブラウザのようなソフトです。Windows 95 ではハイパーターミナルという通信ソフトがはじめから付いてきます。が、あまり使い勝手はよくありません。窓の杜(まどのもり)などから通信ソフトを入手しましょう。場所は http://www.forest.impress.co.jp です。
代表的な通信ソフトとしてはWindowsでは【秀term】(ひでたーむ)、【EmTerm】(いーえむたーむ)、【KTX on windows】(けーてぃーえっくす)といったものがあります。MS-DOSでは【WTERM】(だぶるたーむ)、【KTX】(けーてぃーえっくす)といったものが一般的です。
※NIFTY-Serve(にふてぃーさーぶ)といった大手パソコン通信ではNifty-Manager(にふてぃーまねーじゃー)といった専用ソフトが有る場合もあります。ですが、NIFTYだけの専用ソフトなので、それを使って草の根BBSのホストへつなげることは出来ません。
基本的にパソコン通信をする場合は、電話料金が必要です。
同じ市内局番だと日中は3分間10円で、ふつうの電話をかけるのと全く変わりません。多くの草の根ネットでは無料で利用することができるので、気になるのはネットにつなぐための電話料金だけといったところです。
大手商用パソコン通信ではこの他に利用料金が必要です。詳しくは、入会時に確認しましょう。
電話代を節約する方法に、テレジョーズ・テレワイズ・テレホーダイといったNTTのサービスを利用する方法があります。他にもあるのですが、6章【 電話代節約作戦 】で詳しく説明してありますので読んでくださいね。
ここでは【草の根BBS】の場合に絞って紹介していきます。
まず【自分がつなぎたいネット】を決めましょう。
どのようなネットがあるのかわからない場合は日本のパソコン通信BBS情報ホームページ(http://www.infonia.or.jp/~yasubee/japanbbs.html)で調べてくださいね。
次にそこのパソコン通信ホストの【電話番号】を【通信ソフト】に登録します。このとき、通信ソフトでモデムやネットの設定をしておく必要があるので、それぞれ通信ソフトの説明やヘルプを読んでおきましょう。
設定が終われば、【アクセス】してみましょう。【アクセス】とはネットにつなぐことです。うまく設定がされていれば、通信ソフトは自動的に電話をかけて、ネットにアクセスしてくれます。
もし画面にメチャクチャな文字が出てきたり、何も出てこなかった場合はどうしればいいのでしょう。その場合は、モデムと通信ソフトの設定が正しいかを確認してください。たいていのモデムの説明書には書かれている場合が多いです。
正常にネットに接続できたら、画面に出てくる指示に従って操作をすすめていきます。多くの場合は【ゲストログイン】といって、一時的にネットを利用することが出来ます。
接続後に「あなたの【ハンドルネーム】は?」と聞いてくる場合があります。これはいわゆるペンネームのようなもので、ネットで使う名前のことです。どんな名前でも大丈夫ですが、草の根BBSでは一般的に本名を使う場合はありません。(※ネットによります)
一時的に会員になることで、一部の電子会議室やファイル・ライブラリを使用することができます。もし、気に入ったり興味が有れば【会員登録】をしましょう。
会員登録が終わると、あなた宛に【ID】と【パスワード】が発行されます。【ID】は、あなただけに与えられる番号のことで、【パスワード】はそれを確認するものです。一度しか発行されないので忘れないように記録しておきましょう。
多くのネットでは【オンラインサインアップ】といって、ネットにつないだ状態のままで会員登録できる場合が多いです。
次回【アクセス】する時にこの【ID】と【パスワード】を入力すると、正式な会員としてパソコン通信のネットを利用することができます。
初対面の時、必要なのは【自己紹介】です。いったいどおの誰で、なにをしている人なのか。初めての時、相手がどんな人か知りたいですよね。それはパソコン通信でも同じです。
たいていのネットには、自己紹介用の場所があります。自分の趣味や○○県からアクセスしているといった、あたりさわりの無いものが一般的です。どんな風に自己紹介していいのかわからない場合は、昔の書き込みを読んでみて参考にしましょう。
基本的に、インターネットでの掲示板や電子メール・ネットニュースと変わりません。
まず、自分の書き込みたいボードを探しましょう。見つけたら、各ネット毎の書き込むコマンドを使って書き込みます。
書き込むときのコツとして気を付けたいことがいくつかります。まず、書き込みが長くなりすぎないようにすることです。気合いが入りすぎて、ふと長い文章が書きあがることもありますが、一般的に読みづらい事が多いです。
適当なところで改行を入れたり、文章をまとめて読みやすくしましょう。せっかく一生懸命書き込んでも、見づらいという事だけで読んでもらえなかったら哀しいですよね。
もう一つ気を付けたいのは、雰囲気をとらえることです。場違いな発言をしたり、知らず知らずのうちにネットの雰囲気を壊す原因にもなることがあります。そうならないよう、昔の書き込みに目を通したりしておきましょう。
自分の書き込みに対して返事があったとき、誰かの書き込みに返事をかくとき、それらを【レス】をつけると言います。レスを書くときに相手の書き込みと自分のを区別するのに【引用】といい、【>】の記号を使います。
たとえば
みなさん、はじめまして!という書き込みがあったとします。それに対して
ここのところ寒いですね。
>みなさん、はじめまして!といった具合に返事を書きます。
>ここのところ寒いですね。
えぇ。まったくそうですね。
骨にしみますよ。
今年の冬も雪が多くふるんでしょうか?
引用は時として、人によっては何度も同じ文章に目を通すことになる場合も多く、わずらわしいことも多いです。ですから、引用は最低限にとどめるように気を配りましょう。目安としては、引用半分、自分の書き込み半分といったところです。
書き込みにあたっては、"(笑)"や"(爆)"といったものを使うときがあります。
テレビから火が噴きだしちゃいました(笑)あとは、【顔文字】というのも使いますね。代表的なものとしては昨日学校に遅刻してしまいました(爆)
というものがあります。(^_^) にこにこ こんにちは(^_^) (^_^;) あせあせ あ、そんな事もありましたね(^_^;) (T_T) しくしく 彼女にふられちゃった(T_T) (;_;) うるうる 財布を落としたかも(;_;) (-_-) やれやれ テスト0点とってしまった(-_-) (・_・) ふーん 火事があったんだって(・_・) (^_^)/ ばいばい それでは、また今度(^_^)/
パソコン通信ではお互いの顔が見えることはほとんどありません。ですから、ささいな書き込みが原因となってネット上での喧嘩が起こってしまうこともあります。
注意しなくてはいけないのは、そのボードやネットの雰囲気にあった書き込みをすることです。顔文字や「(笑)」といったものも、場合によっては相手の気持ちを逆なでさせてしまうこともあります。たとえば、真剣に論議や意見を交わしているところに、ふざけて茶化すような書き込みは許されません。相手を挑発するような書き込みはもっての他です。
喧嘩にならないようにするには、感情にまかせて書き込みに書き込んだり、意見を書かないことです。感情にまかせて口論や喧嘩をすると、もう収束がつきません。互いに罵りあいのドロ試合になってしまいます。
本人達は冷静に論議しているつもりでも、ネットの他の方にとっては迷惑きわまりありません。喧嘩になってしまったかな?冷静じゃなくなってきたかな?と思ったら、引きましょう。ネット上での論議は小さな事が原因で起こることが多いです。
たいがい、ボードの管理者である【Sig-Op.】や【Sys-Op.】が辞めるように注意してくるので、素直に従いましょう。
常に、相手が何を言おうとしているのか理解しようとしなくてはいけません。
【電子会議室】【ボード】といった呼び名で呼ばれるのは、いわゆる掲示板みたいなものです。インターネットで言えばネット・ニュースと似たようなものです。各ネットごとに特色のある会議室や、地域色の強い会議室など、様々なものがあります。
【ファイルライブラリ】というのは、オンラインソフト、つまりいろいろなプログラムやCGやMIDIデータといったものがネットに置いてある場所です。このようなソフトはホストに登録されていて、それを自分の手元のパソコンまで持ってくることを【ダウンロード】と言います。
インターネットと同じように、特定の人に手紙を送ることが出来ます。ただ、インターネットと違うのは同じネットに加わってる人にしか送れないことです。
【チャット】とはネットにつないでいる人同士で、リアルタイムで文字を送りあうことです。つまり、文字だけの電報を常に送りあってる状態です。
電話回線の限られている小さなネットだと、チャットをしている間は回線を塞いでしまいで迷惑になることもあります。チャットは楽しいもので、ついつい時間を忘れてしまいます。あまり迷惑をかけないように注意しましょうね(^^;
ネット上でできるゲームの事です。単純な数あてゲーム、すごろく、クイズ、迷路
といったものや、様々なものがあります。
【オフ会】というのは、普段ネット上でしか会えない人たちが実際に会うことです。飲み会だったりゲーム大会だったり、カラオケ、バーベキューしたり……と、いろいろです。
実際に会ってみると、ネット上とは違う一面が見えたり、顔を覚えるとネット上での印象も全然変わります。ちなみに、オフ会をしないネットもあります。
なんといってもパソコン通信で気になるのが電話料金です。この電話料金の節約がいかにパソコン通信を気長に楽しむかの1つのポイントにもなるかとおもいます(^^;
まず、深夜料金を活用しましょう。NTTの電話料金は午前8時〜午後11時までは3分間10円です。ですが、午後11時〜午前8時までは4分で10円です。同じ10円でも1分もオトクです。ちょっと眠たくても、朝起きたらアクセスするようにしれば随分と節約になりますよ。
その他のNTTのサービスを見てみましょう。
・テレジョーズ
毎月一定額を払えば、夜間(午後10時〜午前8時)と休日(土・日・祝日)は市内・市外を問わず毎月の電話料から一定料金を割引するサービスです。2000円〜8000円まで幅広く設定できます。・テレワイズ
テレジョーズに対し、時間帯・休日に関わらず一定の料金を毎月割引するサービスです。毎月、一定額を払う必要があります。ただしこれは、市外通話のみの場合です。・テレホーダイ
午後11時から午前8時まで、特定のネット2つまでの電話料金を毎月一定にするものです。インターネットではおなじみの方も多いですね。定額料金で安心できますが、指定できる電話番号が2つまでというのが弱点。詳しくはNTTのハローページ(電話帳)を見て下さいね。
・書き込みをするときは、あらかじめ文章を準備しておく。
ネットにつないでから書き込みをしていると、気が付いたらいつの間にか10分、20分と時間がたっていたりします。そういう場合、ネットにつなぐ前にあらかじめ書き込む文章を準備しておきます。ネットにつないでから電話料金を計算して青ざめることがないようにしましょうね(^^;・ネットにはオートログイン
通信ソフトの設定で【オートログイン】という項目があると思います。これは、ネットに接続するときのIDとパスワードの入力を自動的にやってくれるものです。わずかですが時間短縮になりますので、ぜひぜひ設定をしておきましょう。
(2)で書いたような書き込みをあらかじめ準備して置いて、ネットにつなぐ作業、書き込み、果てはファイルのダウンロードといったことまで自動的にやってくれるのが【マクロ】あるいは【オートパイロット】といいます。
設定は各種通信ソフトやマクロ毎によって異なるので、それぞれヘルプや説明書を読んでくださいね。
このマクロを実行したり、書き込みする文章をあらかじめ作っておくことを【オフライン書き込み】といいます。
ログビュアーといって、ネットの通信記録(ログ)を読み込んで、読みやすくするソフト、自動的に面倒な書き込みコマンドも書き込んでくれるもの、自動実行してくれるマクロをかいてくれるものなどがあります。これらの作業をまとめて【オフライン書き込み】といいます。
パソコン通信のネットには、ネット毎にそれぞれ【会員規約】というものが決められている場合が多いです。これはネットを多くの人で利用するときの最低限の決まり事です。
会員規約を読んでないばかりに喧嘩や論争が起こったりする場合もあります。ネットに入会したとき、面倒くさがらず必ず一度は目をとおしておきましょう。
ネットの雰囲気を読み違えたり、ちょっとした誤解から論争を巻き起こし、しまいに何が問題だったのかも忘れて相手の非難ばっかりしている……というようなケンカが発生することもあります。このようなとき「自分だけは正しい」と思って互いに批判しあいます。出口は見えません。ちょっと熱くなってきたかな?と思ったら、それが引き時です。
ネットにつないでいるとき、ネットから回線を切るというコマンドを入力しないうちに、モデムの電源を消したり、通信ソフトを終了させることを【強制切断】といいます。
【強制切断】はパソコン通信のホストに悪影響を与える場合があります。場合によってはモデムの設定が狂ったり、ホストマシンに異常を起こす場合もあるようです。どうしても動かなくなったり、動作がおかしいなど、やむをえない場合は仕方ないですが、出来るだけしないようにしなくてはいけません。
近頃は無いと思いますが、コンピュータウイルスによる被害を受けることもあります。それを防ぐには、出所不明のファイルはダウンしないように気を付けることです。心配ならば、実行する前に各種ウイルス検査ソフトを使ってチェックすることをおすすめします。
ネット上で売買が行えるボードが置かれている場合があり、ここでは会員が自由に売買を行っています。しかし、ネットや運営側では一切関知せずということが一般的です。売買は、売る側、買う側、それぞれ責任をしっかり自覚しましょう。
パソコン通信ではインターネットと同じようにファイルのやり取りができます。たいてい【ファイルライブラリ】や【ライブラリ】というところにあります。(詳しくはネットのヘルプや通信ソフトの説明を読んで下さい。)ファイルを送ったり受けとったったりするときにはインターネットと同様に、いくつもあるファイルを1つにまとめて小さくします。このことを【圧縮】といいます。
ファイルの最後に【.LZH】とついているファイルは、いくつもあるファイルが1つに圧縮されたものです。パソコン通信ではほとんど全てのファイルが【.LZH】というファイルに圧縮されています。
圧縮されているファイルをネットからダウンロード(自分のマシンにファイルを取り寄せること)をしてきても、そのままでは使えません。ファイルを元に戻すことが必要です。このことを【解凍】といいます。(ファイルを展開する、という場合もあります)
【.LHZ】のファイルを実際に使えるよう【解凍】にするには【LHA】(えるえいちえー)というソフトを使います。LHAは全国のほとんどのパソコン通信のホストで手に入れることができます。パソコン通信やインターネットを使う上で絶対に必要なプログラムです。実際にファイルを解凍する場合はDOSのプロンプトから
>LHA X ???.LZHと入力します。あとは自動的にファイルが元に戻ります。
Windowsを使っている場合は、その他に【LZH】ファイルを【解凍】できるソフトを使えば解凍できます。(例えばLhasaやWinZipなど)
最近はあまり見られませんが、テキストファイルにファイルを変換してデータをやりとりすることもあります。その場合にファイルを通常の文字だけに変換してやります。この代表的なソフトに【ISH】(いし)というのがあります。
古いホストプログラムを使用しているネットでISHが使われることが多いです。ISHが必要な場合、たいていそのネットの操作法のところで説明があるので読んでおきましょう。
ISHをつかって解凍するばあいは
>ISH ???.ISHと実行すると、自動的に元どおりにファイルが作られます。
基本的なものばかり集めてみました。
・ログイン…ネットにつなぐこと。
・ログオフ…ネットから回線を切ること。「落ちる」という時もあります。
・ログ…ネットでの通信記録です。回線を切ったあとでも読めるようにします。
・オンライン…ネットにつないでいる状態です。
・オフライン…ネットにつないでいない状態です。
・顔文字…(^^)(T_T)(x_x)といった表情をあらわす文字です。
・ボード…電子会議室ともいいます。意見を交換したり、書き込んだりします。
・チャット…文字を使って会話をするようなものです。
・ID…自分にだけ割り当てられた番号のことです。
・ハンドル…ペンネームのように自分の名前です。
・アクティブ…活発にネットに書き込んで参加する人。
・オンラインサインアップ…ネット上で会員登録すること。
・文字化け…電話回線や通信ソフト・モデムが原因で文字が化けていることです。
・オン書き…ネットにつないだ状態で書き込みをすることです。
・オフ書き…回線を切った状態で書き込みを準備しておくことです。
・ROM(ろむ)…ネットの書き込みを読んでばかりで、書き込みして参加しない人です。
・DOM(どむ)…ライブラリのダウンばかりしてネットに参加しない人です。
・CUG…一部の人しか読めない電子会議室のことです。
(1)著作権
本件における著作権は全て放棄します。
ネット上や端末での自由な転載・加工・編集・引用・配布・印刷等が可能です。
この【 なぜなに パソコン通信 -これからはじめるパソ通の基礎知識-】の内用に関する問い合わせは下記の作者宛にメールでお願いします。
(2)制作過程
1997年 9月24日 β版 作成
1997年10月 1日 1.00版として公開。
(3)制作者
なまえ:前佛雅人 (これでも一応某所のシスオペ)
めーる:zem@pocketstudio.jp
ほーむぺーじ:http://pocketstudio.jp/
(4)作者より
どこかで聞いてきたような事ばかり、勝手に集めてつくりました(^^;
まだまだ分かりにくいかと思うので、
ちょくちょく訂正版を出していこうと思います。
気軽に質問や意見をお寄せください!
このインターネット一色のご時世、
パソコン通信の運命や如何に。
パソコン通信に興味を持つかたが迷われないことを願って(^^)/
1997.10.1