DRAC システムのテスト (Testing the DRAC System)

 DRAC システムが正常に動作しない場合は、どのコンポーネントに問題があるか1つ1つテストを行うことが出来ます。

認証リストの表示

 最近の Berkerly db パッケージを用いている場合、db_dump コマンドによって認証リストの中を表示することができます。以下が例です。
$ db_dump -p /etc/mail/dracd.db
format=print
type=btree
bt_minkey=2
db_pagesize=512
HEADER=END
130.179.12.177
921984419
130.179.152.137
24.66.56.242
921983897
24.66.58.110
921984520
$
db のバージョンが 1.85 であれば、senndmail は許可リストを参照することができません。
$ /usr/lib/sendmail -bt
ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
Enter [ruleset] [address]
] /map drac 130.179.12.177
map_lookup: drac (130.179.12.177) returns 921984419 (0)
]

RPC 通信のテスト

 テスト用ツールを用いて DRAC に対して正しく許可を追加できるかどうかテスト可能です。
$ ./testing localhost 130.179.18.188
$
 このコマンドで 130.179.18.188 というホストに対し認証リストに加えるようリクエストを送ります。リスト追加後は有効期限が切れるまで残ります。もし POP/IMAP サーバが別のホストであれば、その別のホストでこの testing コマンドを試してみてください。その際 drac.allow に該当するホストの情報を追加しなくてはいけません。

sendmail 設定の確認

 テストを行い sendmail が中継を拒否された場合は SMTP 通信についてと認証アドレスが sendmail によって識別されているかどうかの確認が必要となります。Claus A゚mann 氏により良いデバッグのための解説ページが公開されています。

POP/IMAP サーバのリクエスト

 もし他のテストが全て正常にもかかわらず、POP/IMAP サーバからの認証ができず許可リストに追加されない場合は、何かしら POP/IMAP サーバ側での不具合が考えられます。サーバのエラーログを参照し、詳細の確認が必要となります。