CentOS に関する全般的な質問 †CentOS のバージョンやリリースはどのような仕組みですか?また、上位ベンダーの提供する製品との違いを教えてください。 (2005 年 7 月 4 日) †上位ベンダーによって提供される自由に利用可能な SRPM を基に再構築し(CentOS についてで詳細を御覧ください) CentOS は企業レベルで利用可能な 3 つの linux バージョンをリリースしました。 現時点で、CentOS 2・CentOS 3・CentOS 4 という主要なリリースを行っています。 上位ベンダーは必要に応じてセキュリティ更新パッケージを提供しています。CentOS でもセキュリティに関する更新にはできる限り速く対応します。通常は 24 時間以内に対応します(目標は 72 時間以内ですが、実際にはもっと速く提供可能です)。 また、上位ベンダーはバージョン 3 からバージョン 4 へといったリリース番号の更新を年に 2 〜 4 回行います(現在 EL3 は update 5、EL4 は update 1 です)。更新毎に新しい ISO が上位ベンダーによって提供されます。 CentOS も同様で、慣例に従ってリリースします。CentOS 3.3 は EL3 update 3 に対応しており、CentOS 3.5 は EL3 update 5 に、CentOS 4.1 は EL4 update 1 といった具合に対応しています。 実際に CentOS 4 でも同様な方式でリリースを行っています。CentOS 4 製品のアップデートを行えば CentOS 4.x という最新版に更新されるでしょう。 Red Hat Enterprise Linux 5 がリリースされれば、CentOS 5 がリリースされます。 製品に対しては上位ベンダーと同様の対応を行っています。例えば EL3 の update 5 が最新版と仮定してみましょう。上位ベンダーが提供するオリジナルの EL3 の CD をインストール(全く更新がなされていない初期バージョンの CD です)していて、up2date プログラムを使って更新を行えば、最新版にアップデートされたものがインストールされます(この場合 EL3 は update 5 へと更新されます)。 メジャー・リリースによる更新(CentOS 2・CentOS 3・CentOS 4)でなければ、それぞれの CentOS ミラーサイト経由で更新作業を行う事で常に最新の OS 基幹パッケージを保つ事ができます。 CentOS Vault(保管室)には過去の CentOS を含む関連パッケージ群を置いています。OS のメジャー・バージョン番号が替わり、基幹部分からはずされると CentOS Vault にパッケージ群は移動します。移動したパッケージ群は置かれているだけで、更新などのメンテナンスは行われません。純粋に過去のパッケージ情報を参照するだけに存在しています。 本件に関してはパッケージ毎に異なった FAQ を用意しています。CentOS 2・CentOS 3・CentOS 4
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