#contents ---- * SELinux 環境では quota は使えない。 [#h276ad87] SELinux がシステム上で有効にされている場合、quota によるディスク容量の制限を実施することができない。もし SELinux が有効にしている場合は、ブート中に止まってしまい、復帰のためにはサーバの電源を落とさざるを得なくなります。 #ref(http://pocketstudio.jp/r_images/wiki_linux/2005/quotafail.gif,nolink) ↑この場所でフリーズしてしまう。仕方がないので電源を強制的に落とす……。 現時点(2005/06/23)で配布されている SELinux の strict , targeted いずれのポリシーでも SELinux を有効にすることが出来ない。 結論:Quota をどうしても使いたい場合は SELinux を諦めなくてはいけない。 ちなみに、SELinux を無効にするには、/etc/selinux/config を編集。 SELINUX=disabled このように SELINUX の指定を変更し、マシンの再起動を行うと SELinux が有効になった状態で起動できます。 * SELinux と quota を有効にしてしまい、ブート中フリーズから復旧する方法 [#z149b37a] もし SELinux を有効にしている段階で、/etc/fstab に usrquota, grpquota の記述を行いサーバの再起動をかけると、正しくファイルシステムが読み込めず、ブート中にフリーズ(固まる)してしまい、サーバとして運用できなくなるトラブルが発生してしまいます。 もし SELinux を有効にしている段階で、/etc/fstab に usrquota, grpquota の記述を行いサーバの再起動をかけると、正しくファイルシステムが読み込めず、ブート中にフリーズ(固まる)してしまい、サーバとして運用できなくなるトラブルが発生してしまいます(というか、私がハマリました(w)。 復旧作業はシングルモードで行う必要があります。 まず Linux の boot 画面では GRUB が標準で起動します。 Booting Fedora Core (2.6.11-1.1389_FC4) in X seconds... このような表示が出ますので、エンターキーなど、適当にキーを押して GRUB 設定モードに移行します。のんびりしていると、そのままブートが進行してしまいますので X seconds(秒)以内に速攻でキーをおす必要があります。 #ref(http://pocketstudio.jp/r_images/wiki_linux/2005/single1.gif,nolink) うまくいけば、次のように起動するカーネルの選択画面が表示されます。 #ref(http://pocketstudio.jp/r_images/wiki_linux/2005/single2.gif,nolink) この画面が表示されているとき、キーボードの【 E 】を押します。(編集=Edit の E です) そうすると、次はカーネルのオプションが変更できるようになります。【 kernel 】と書かれた行(2行目)を選択してキーボードの【 E 】を押します。(編集=Edit の E です) #ref(http://pocketstudio.jp/r_images/wiki_linux/2005/single3.gif,nolink) その後は、編集モードになります。カーソルの【→】を押して、右端までいきます。 右端に空白を1マス入れて、 selinux=0 s と入力します。&br; 【 selinux=0 】は起動時に SELinux を強制的に無効にするオプションです。&br; 【 s 】はシングルモードで動作させるという意味です。シングルモードは最低限のプロセスしか起動せずに動作できるモードです。 #ref(http://pocketstudio.jp/r_images/wiki_linux/2005/single4.gif,nolink) 入力が終われば、【 Enter 】キーを入力します。&br; そしたら1つ前の画面に戻りますので【 b 】キー(boot=起動)を押して、サーバの起動をすすめます。 起動画面が終わると、コマンド入力画面に自動で移ります。 「vi /etc/selinux/config」ファイルを編集します。 SELINUX=disabled このように SELINUX の指定を変更し、マシンの再起動を行うと SELinux が有効になった状態で起動できます。