[[FC6/FedoraCore6]] 結局何が新しいのかという所、概要を簡潔にまとめました。&br; 詳細は[[リリースノート日本語訳>http://pocketstudio.jp/linux/?FC6%2FReleaseNotes]]を参考になさってください。 #contents ---- * Fedora Core 6 の新機能まとめ [#e155bd44] ** デスクトップ [#tb883812] - 標準フォントを見やすい DejaVu フォントへ変更 - 多言語対応の強化 - Compiz ウィンドウ・マネージャを AIGLX フレームワークを使用することで、より視覚効果が派手に - puplet というパッケージ更新通知アプリケーションの搭載 - CPUS 最新版 1.2 に対応した system-config-printer が利用可能に - CUPS 最新版 1.2 に対応した system-config-printer が利用可能に - GNOME 2.16 最新版採用 - KDE 3.5.4 最新版採用 - 新しいデスクトップ・テーマ "DNA" の採用(Fedora Artwork プロジェクトの貢献による) - デスクトップ作業を自動化する Dogtail を利用可能 - 標準のメディア・プレイヤーは Totem を採用(以前の Helix Player は Fedora Extras へ移管) ** 性能について [#ve4fabf4] - Fedora に含まれるパッケージは全て 'DT_GNU_HASH' (新バージョンの GCC によって提供される) の dynamic linking(ダイナミック・リンキング) を用いてコンパイルされており、アプリケーションは 50% (5割り増し)の性能が期待できます。 - 個人情報管理ソフト Evolution が IMAP をサポート - beagle、evince、NetworkManager といったアプリケーションの使い勝手や性能の向上 - Fedora Core 6 では、とりわけ yum 、Pirut 、 Pup の性能向上が極まっています - Fontconfig 2.4 により起動時の速度向上・メモリ管理機能が改善 - Linux カーネルのバージョンアップにより、Fedora 標準ファイルシステム ext3 の性能向上 - ASF、NFS といったネットワーク経由の新しいキャッシュ機能を含むファイルシステムの搭載。CasheFS は Red Hat 社によってプロジェクトとして開発進行中 - CUPS 印刷サービスのデバイス検知速度向上 ** システム管理について [#t383fdf3] - Fedora のインストーラーである Anaconda は追加レポジトリ((倉庫、ファイル置き場、一般的に Fedora でレポジトリ行きというのは Fedora Extras への移管が多いようだ))として Fedora Extras を指定したインストールやアップデート作業が可能。Fedora Extras は標準で指定済み - Anaconda の IPv6 対応(IP アドレス指定など) - OS の仮想化アプリケーション Xen 管理ソフトとして、見やすく操作性が向上した virt-manager を搭載 - Nautilus ファイル・マネージャに SELinux の管理機能やトラブル・シューティングを追加 - 新しい CoolKey システムを使用することでスマート・カードによるセキュリティ認証(互換)機能を搭載 - 直感的に分割されたボリューム((厳密には違いますが、パーティションと考えても差し支えはありません))管理のための新ツール lvm2-cluster の搭載 ** システム管理者レベルでの変更点 [#v401a4b6] - Fedora Core 6 がベースとなっている Linux カーネルバージョンは 2.6.18。このカーネルで SMP((マルチプロセッサ)) 対応のものを選択した場合、カーネル側で適切なアーキテクチャを自動選択する機能が追加。シングル・カーネル((通常のプロセッサ向けのカーネル))であっても自動的にプロセッサ((一般的な CPU の事))の検出して、性能を発揮できるように自動調整 - より広範囲な高解像度をサポートする X.org 7.1 の採用。Windows のように画面の様子を調整しながら解像度やリフレッシュ・レートの変更が可能。 - Mac 上でも Intel 社のプロセッサを搭載していれば、Fedora Core 6 は動作可能 - 入力メソッド((Windows でいう所の MS-IME や ATOK)) に SCIM を採用し、i18n 多言語をサポート。追加言語としてスリランカの Sinhalase 語、インド南東部の Oriya 語、Kannada 語、Malayalam 語 のサポート。im-chooser を使って簡単に入力インターフェースの変更が可能 - GNOME 1.x は Fedora レガシー((標準サポートされるパッケージ))から除外され、Fedora Extras へ移管 ** そのほか [#p59c46ee] - バグ報告はここへ>http://fedoraproject.org/wiki/FC6Future ---- :情報源 - FC6Release Sumary|http://fedoraproject.org/wiki/FC6ReleaseSummary