モジュールの基本 - CPAN から Perl のモジュールをインストールする

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CPAN から Perl のモジュールをインストールする †

ここでは XML::Simple モジュールをインストールしたい場合の例です。 基本的には CPAN (Perlのモジュール群が置かれています)でアーカイブを探し出して、ファイルを展開＞インストールという流れです。

1.CPAN のサイトにアクセスします †

search.cpan.org: The CPAN Search Site http://search.cpan.org/

2. 検索画面に『 モジュール名 』を入れて、in "ALL" となっているリストを "Modules"に変更して【 CPAN Search 】をクリックします。 †

この場合は【 XML::Simple 】と入力します。

3. 検索結果の一番上に、お目当てのモジュールが表示されます。 †

XML::Simple をクリックします。

4. 画面右上に『 Download: XML-Simple-2.14.tar.gz 』とあります。 †

5. wget でファイルを取得します †

$ wget http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/G/GR/GRANTM/XML-Simple- 2.14.tar.gz
--18:23:47--  http://search.cpan.org:80/CPAN/authors/id/G/GR/GRANTM/XML-Simple-2.14.tar.gz
           => `XML-Simple-2.14.tar.gz'
search.cpan.org:80 に接続しています... 接続しました!
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 302 Moved Temporarily
場所: http://ftp.cpan.jp/authors/id/G/GR/GRANTM/XML-Simple-2.14.tar.gz [続く]
--18:23:47--  http://ftp.cpan.jp:80/authors/id/G/GR/GRANTM/XML-Simple-2.14.tar.gz
           => `XML-Simple-2.14.tar.gz'
ftp.cpan.jp:80 に接続しています... 接続しました!
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 66,338 [application/x-tar]

    0K -> .......... .......... .......... .......... .......... [ 77%]
   50K -> .......... ....                                        [100%]

18:23:47 (4.22 MB/s) - `XML-Simple-2.14.tar.gz' を保存しました [66338/66338]

　※ wget の実行結果はサーバの環境・ディストリビューションによって異なります

　これでファイル XML-Simple-2.14.tar.gz がダウンロード出来ました。

6. ファイルを展開します †

$ tar xfz XML-Simple-2.14.tar.gz

　基本的にこのコマンドでファイルが展開されます。 　今コマンドを実行した下の階層に XML-Simaple-2.14 という名前でディレクトリが作成されています。

7. ディレクトリを移動します †

$ cd XML-Simple-2.14

　どのモジュールも基本的に圧縮ファイルと同じくモジュール名のディレクトリが作成されます。cd コマンドでディレクトリを移動します

8. make の前に準備をします †

$ perl Makefile.PL
Checking installed modules ...
XML::Parser is installed, it will be used by the test suite
Checking if your kit is complete...
Looks good
Writing Makefile for XML::Simple

　この『 perl Makefile.PL 』は、ほとんど"お約束"です。多くの一般的なモジュールでは、これで事前の準備が終わります。 　もし足りないモジュールがあれば、このコマンドを実行するときに〜が必要ですと画面に表示されます。

9. make します †

$ make 
cp lib/XML/Simple/FAQ.pod blib/lib/XML/Simple/FAQ.pod
cp lib/XML/Simple.pm blib/lib/XML/Simple.pm
Manifying blib/man3/XML::Simple::FAQ.3
Manifying blib/man3/XML::Simple.3

　特にエラーが出なければ make (メイク)作業は終わりです。

10. root になります †

　モジュールのインストールを行うためには、サーバの root ユーザ権限が必要です。

$ su
Password: ←画面には表示されませんが、root のパスワードを入力します

11. make install を実行します †

# make install
Installing /usr/local/perl-5.6.2/lib/site_perl/5.6.2/XML/Simple.pm
Installing /usr/local/perl-5.6.2/lib/site_perl/5.6.2/XML/Simple/FAQ.pod
Installing /usr/local/perl-5.6.2/man/man3/XML::Simple::FAQ.3
Installing /usr/local/perl-5.6.2/man/man3/XML::Simple.3
Writing /usr/local/perl-5.6.2/lib/site_perl/5.6.2/i686-linux/auto/XML/Simple/.packlist
Appending installation info to /usr/local/perl-5.6.2/lib/5.6.2/i686-linux/perllocal.pod

　特にエラーが出なければ、セットアップ完了です。 　モジュールによっては、テスト用のモジュールが準備されていることもあります。

　"make test" コマンドを実行することで、正常に make されているか確認できます。 　セットアップが終わっているのに上手く動作しないな、という場合は make test を実行してみて動作確認を行うのも一つの方法です。

$ make test
PERL_DL_NONLAZY=1 /usr/bin/perl "-MExtUtils::Command::MM" "-e" "test_harness(0, 'blib/lib', 'blib/arch')" t/*.t
# Package                        Version
#  perl                           5.6.2
#  XML::Simple                    2.14
#  Storable                       2.13
#  XML::Parser                    2.34 (default parser)
#  XML::SAX                       Not Installed
t/0_Config........ok
t/1_XMLin.........ok
t/2_XMLout........ok
        1/196 skipped: Tie::IxHash not installed
t/3_Storable......ok
t/4_MemShare......ok
t/5_MemCopy.......ok
t/6_ObjIntf.......ok
t/7_SaxStuff......skipped
        all skipped: no XML::SAX
t/8_Namespaces....skipped
        all skipped: no XML::SAX
t/9_Strict........ok
t/A_XMLParser.....ok
All tests successful, 2 tests and 1 subtest skipped.
Files=11, Tests=446, 17 wallclock secs ( 5.69 cusr +  0.49 csys =  6.18 CPU)