シングルモードでサーバを起動させる方法

 何らかの理由により(たとえば root のパスワードを忘れた場合に再設定したいとき)シングルモードで動作させたい時は、次の手順を踏みます。

 まず Linux の boot 画面では GRUB が標準で起動します。

Booting Fedora Core (2.6.11-1.1389_FC4) in X seconds...

 このような表示が出ますので、エンターキーなど、適当にキーを押して GRUB 設定モードに移行します。のんびりしていると、そのままブートが進行してしまいますので X seconds(秒)以内に速攻でキーをおす必要があります。

single1.gif

 うまくいけば、次のように起動するカーネルの選択画面が表示されます。

single2.gif

 この画面が表示されているとき、キーボードの【 E 】を押します。(編集=Edit の E です)

 そうすると、次はカーネルのオプションが変更できるようになります。【 kernel 】と書かれた行(2行目)を選択してキーボードの【 E 】を押します。(編集=Edit の E です)

single3.gif

 その後は、編集モードになります。カーソルの【→】を押して、右端までいきます。

 右端に空白を1マス入れて、

selinux=0 s

 と入力します。
【 selinux=0 】は起動時に SELinux を強制的に無効にするオプションです。
【 s 】はシングルモードで動作させるという意味です。シングルモードは最低限のプロセスしか起動せずに動作できるモードです。

single4.gif

 入力が終われば、【 Enter 】キーを入力します。
 そしたら1つ前の画面に戻りますので【 b 】キー(boot=起動)を押して、サーバの起動をすすめます。

 起動画面が終わると、コマンド入力画面に自動で移ります。

 シングルモード(正確には Single User Mode)は全てが root ユーザ権限で操作可能です。もし root ユーザのパスワードを忘れた場合には、このシングルモード画面で【 passwd root 】と入力し、root のパスワードを再設定することが出来ます。


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Thu, 23 Jun 2005 17:50:17 JST (6875d)