1章 はじめに

目的

この標準仕様策定の目的:

  • ソフトウェアがインストールするファイルとディレクトリの予測、そして
  • ユーザがインストールされたファイルとディレクトリの予測を行うためです

標準の方向性:

  • ファイルシステム上のそれぞれの場所に対して役割と方向性を決めます
  • 最小限必要とされるファイルとディレクトリ構造を決めます
  • 原則にあてはまらない例外を列挙します
  • 過去の経歴からどのような不一致があったかを列挙します

FHS のドキュメント利用想定者:

  • FHS に従ってアプリケーションを作成するソフトウェア開発者、FHS に従うソフトウェア配布者のために
  • FHS に従っているシステムを提供する OS 開発者のために
  • 一般のユーザがシステム上の FHS の理念を理解するために

FHS 利用範囲の規定:

  • ローカルなファイルのローカルな配置はローカルな問題です。FHS はシステム管理者のローカルな問題まで介入しません
  • FHS ではローカルなサイト、ディストリビューション、アプリケーション、ドキュメントのような多数の当事者間でファイル配置が調整となる問題を取り扱います。

仕様

 このドキュメントは普通のテキスト形式のファイルよりも印刷されたものを読まれることを推奨します。印刷されたバージョンではファイル名・ディレクトリ名は等幅フォントで表示されます。

 色々なファイル名の構成要素が "<"">" の記号によって表されます。<従って>、電子メールアドレスも同様に "<"">" によって囲まれています。

 ファイル名のオプション要素は "{""}" 記号によって表示します。"<"">" と一緒に使う場合もあります。たとえば、ファイル名の拡張子の有無を問わない形式のファイルを示す場合 <ファイル名>{.<拡張子>} のように用います

 ディレクトリ名とファイル名が任意の場合は "*" の記号によって表示されます。

 "補足説明" と記述された箇所は注釈であって、標準の規定ではありません。 



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Last-modified: Thu, 14 Jun 2007 23:26:46 JST (6160d)