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 ** POP IMAP サーバの調整 (POP/IMAP Server Modifications) [#c55736cc]
 
 *** DRAC クライアント機能 [#ce55504b]
 
  dracauth() クライアント機能はメールの利用者毎に POP サーバが独立して実行でいるように実装されます。コールされるのは利用者が認証に成功した時です。
 
  IMAP サーバでは POP サーバが利用者が毎回認証するのとは異なり、IMAP では接続を保ったまま動作をしています。その結果、DRAC サーバに対して中継許可を与えるためには、定期的に認証を行うような仕組みを設けなくてはいけません。マルチ・スレッドで動作するメールサーバであれば、より複雑なインターフェースを必要とします。これらのサーバに対しては、dracconn() クライアント機能を RPC コネクション時に認識させ、dracdisc() を切断時に与えるようにします。そうすることで、dracsend() クライアント関数が実際に送信する IP アドレスの特定を出来るような機能を実装できます。
 
  同一のサーバ内で DRAC が動作している場合、サーバのホスト名は "localhost" と認識します。ですが、ランタイムの調整によってパラメータを変更するほうが良いでしょう。
 
 *** Qpopper の調整 [#t2a8670f]
 
  Qpopper 3.1 以降のバージョンではコンパイル時のオプションで DRAC 機能のサポートを行っています。configure 時のフラグは --with-drac です。詳しくは qpopper のドキュメントをご覧下さい。
 
  最近のバージョンでは良いニュースがあったと Steven Champeon 氏が伝えてくれました。
 
  ようやく qpopper 3.0.2 に於いて DRAC(Dynamic Relay Authorization Control)機能を実装する公式パッチを完成しました。パッケージに含まれ pop_bass.c と GNU autofigure.in ファイル、config.h などに反映されています。
 
  autoconf と、それがどのように動作するか(configure スクリプトを実行するために)確認したい場合はこの[[パッチ:http://hesketh.com/schampeo/qpopper/patch-qpopper-3.0.2-drac-no-configure]]をご覧下さい。
 
  autoconf を持っていない場合、あるいは autoconf で新しい configure スクリプトを作りたくない場合は、こちらの[[パッチ:http://hesketh.com/schampeo/qpopper/patch-qpopper-3.0.2-drac]]をご利用下さい(既にリンクが切れていて利用出来ません。qpopper 4.x で drac の機能が標準サポートされたためだと思います)。
 
  実際にパッチをあてるためには次のようなコマンドを実行します。
 
  tar xvzf qpopper3.0.2.tar.gz
  cat patch-qpopper-3.0.2-drac | patch -p0
 
  あるいは以下のようになります。
 
  tar xvzf qpopper3.0.2.tar.gz
  cat patch-qpopper-3.0.2-drac-no-configure | patch -p0
  cd qpopper3.02
  autoconf
 
  出来れば、これらは基本パッケージに含まれることでバージョンアップする毎にパッチをあてなくてもよくなります。基本的に 2.52/pop_pass.c の変更の他は変わりありません。作業がより容易になるでしょう。
 
  Mike McHenry 氏は2つのパッチを提供されています。 UW IMAP 4.7c2 デーモンに対応する[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap47.txt]]を提供されました。[[もう1つ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/qpop301.txt]]は Qualcomm popper 3.0.1 デーモンに対するものです。いずれのパッチも /etc/mail/dracd.host ファイルへ /etc/mail/dracd.host ファイルのようにメールサーバが dracd で /etc/mail/dracd.host を認識できるように調整を行ったものです。
 
 mail.minn.net
 
  dracd による全ての認証は mail.minn.net に送られます。/etc/mail/dracd.host に記入がなければ dracd の認証情報が送られることはありません。
 
  Mike 氏は以下の RPM パッケージと Redhat 6.0/6.1/6.2 向けのオリジナル SRPM を[[FTPサイト:ftp://ftp.minn.net/usr/mmchen]]で提供されています。
 
 dracd-1.10	Redhat 6.x 向けにコンパイルされた dracd デーモン
 imap-4.7c2	dracd が利用できるよう UW IMAP デーモン向けパッチ
 qpopper-3.0.1	qpopper デーモンが dracd を利用できるようにするパッチ
 
  Qpopper 3.0 beta 36 においては[[このパッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/qpop30b36.txt]]が適用されています。configure 時に --enable-dracauth オプションを用いるようになります。もし libdrac.a が /usr/lib/drac にインストールされていない場合、 popper/Makefile の中のライブラリのパスに関する2カ所を修正する必要があります。修正後 popper をコンパイルします。
 
  Patrik 氏は Qpopper 3 beta 18 のための[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/qpop30b18.txt]]を提供されました。
 
  Mike McHenry 氏は qpopper v2.53 むけの、より包括的なパッチを作成されました。[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/qpop253.txt]]を autoconf に適用することで、新しい configure フラグが使えます。--enable-dracauth です。DRAC の互換性のあるバージョンでパッチを適用し、./configure --enable-dracauth を実行した後、make します。彼のパッチは /usr/lib/drac にライブラリがセットアップされていることを前提としています。
 
  qpopper POP サーバのためにはオリジナルのサンプル[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/qpopper.txt]]があります。
 
  APOP を利用している場合、こちらの[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/apop.txt]]も同様に適用できます。
 
 *** Cucipop の調整 [#p7b4d863]
 
  James Renken 氏によって Cucipop POP3 サーバへのパッチが開発され、[[FTPサイト:ftp://ftp.sandwich.net/pub/cucipop-drac/]]で公開されています。その他、Michael Kinney 氏により CuciPOP [[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cucipop.txt]が公開されています。
  James Renken 氏によって Cucipop POP3 サーバへのパッチが開発され、[[FTPサイト:ftp://ftp.sandwich.net/pub/cucipop-drac/]]で公開されています。その他、Michael Kinney 氏により CuciPOP [[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cucipop.txt]]が公開されています。
 
 *** Cyrus の調整 [#pbd91ad8]
 
  Ken Murchison 氏により cyrus IMAP・POP サーバで DRAC 機能を統合するように開発が進められました。cyrus-2.0.12 以上のバージョンで'contrib'ディレクトリに含まれています。cyrus-2.0.13 で使いたいときはこちらの[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-2.0.13-cvs.txt]]を使用します。cyrus-2.0.9 や 2.0.11 ではこちらの[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-2.0.12-cvs.txt]]をご利用下さい。
 
  cyrus IMAP・POP サーバのバージョン 2.0.7 向けのパッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-2.0.7.txt]]からダウンロードできます。
 
  Adam Laurie 氏により cyrus 1.6.24 向けの[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-1.6.24.txt]]が提供されています。
 
  Forrest Aldrich 氏により cyrus 1.6.20 の[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-1.6.20.txt]]と [[1.6.19:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-1.6.19.txt]] のパッチが提供されています。彼のメモによると Makefile には手動で調整を加えないといけませんが、3行の調整を行うだけです。
 
  DEFS = ... -DDRAC_AUTH
  LIBS = ... -ldrac
  LDFLAGS = ... -L/usr/local/src/drac
 
  Forrest Aldrich 氏により cyrus 1.5.19 の[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-1.5.19.txt]]が提供されています。
 
  cyrus IMAP POP サーバのバージョン 1.5.14 向けのパッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/cyrus-1.5.14.txt]]からダウンロードできます。
 
 *** WU IMAP の調整 [#tb22afb5]
 
  Per Larsson 氏により[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2004a-pl.txt]]が提供されています。
 
  John Lane 氏によって最近リリースされた UW IMAP v2004a に対応したパッチが提供されています。ファイルは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2004a-jl.txt]]です。John 氏によっていくつかの機能が追加されています。
 
 - drac 設定ファイル(/etc/dracd/dracd.conf)が存在しないときにサーバは終了します。そして drac サーバが動作できなかったことを一度だけログファイルに記録します。(必要がなければ、パッチから取り除くこともできます)
 - 設定ファイルの場所(/etc/dracd や /etc/mail) をパッチによって置き換える事ができます
 
  Tomohiko Sugihara 氏によって UW IMAP 2002(リリース 2002年11月18日)対応のパッチを提供されています。Baba Buehler 氏のパッチが元になっています。パッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2002-drac.txt]]です。
 
  Baba Buehler 氏によって UW IMAP 2001a に対応したパッチが提供されています。クライアントが UW POP3 デーモンによって認証することができる全ての方法に対応しています。パッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2001a-new.txt]]です。
 
  Per Larsson 氏によって UW IMAP 2001a 向けの更新パッチが提供されました。パッチファイルは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2001a-drac.txt]]です。注意点はコンパイル時に"EXTRACFLAGS=-DDRAC_AUTH" and "EXTRALDFLAGS=-ldrac"を指定することです。
 
  Dave Alden 氏によって UW IMAP 2001 向けのパッチが提供されています。パッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2001-drac.txt]]です。
 
  John Merriam 氏は Mike McHenry 氏による WU IMAP 2000a の IMAP・POP サーバに対するパッチを更新しました。パッチファイルは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap2000a-drac.txt]]です。
 
  Pradeep Sanders 氏によって Mike McHenry 氏による UW ipop3d の ipopd に対するパッチが更新されました。dracd が POP と IMAP による双方の認証に対応しています。パッチは[[こちら:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/dracpatch_imap_ipop.txt]]です。
 
  Mike McHenry 氏により UW IMAP 4.7c2 デーモンで利用できる[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap47.txt]]が提供されました。パッチは /etc/mail/dracd.host ファイルによって認証するメールサーバを1行で記述できるようになります。/etc/mail/dracd.host の記述の仕方は次のようにします。
 
  mail.minn.net
 
  dracd が認証をしたら mail.minn.net に情報を送ります。/etc/mail/dracd.host ファイルが無ければ認証情報は送信されません。
 
  Roberto Ullfig 氏によりワシントン大学(UW) IMAP サーバに対するオリジナルな[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/uw-imap.txt]]が提供されました。コンパイル時に用いるには
 
  EXTRACFLAGS= -DDRAC_AUTH
 
 こちらのフラグを Makefile に追加する必要があります。imapd が起動するとき、DRACHOST 変数に DRAC デーモンが動作するホスト名を入れる必要があります。
 
 *** Teapop の調整 [#n24150ed]
 
  [[Teapop POP server:http://www.toontown.org/teapop/]]のメイン作者である ibrahim khalifa 氏により v0.28 に関する連絡がありました。Teapop は DRAC を正式サポートしていません。DRAC を有効にするときには設定時に --with-drac=DIR フラグを用いて、DRAC ライブラリがどこにあるか示す必要があります。
 
 *** Courier-IMAP pop3 の設定 [#i9a6fe94]
 
  Chris Cappuccio 氏によって Courier-IMAP はソースコードの改変をせずとも DRAC へ対応できるようになっています。POP3/IMAP サーバ毎に認証後、小さな[[プログラム:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/courier-exec.txt]]を呼び出します。このプログラムが利用者の IP アドレスを環境変数から把握します。そして、DRAC ホストに対して送信許可を依頼します。
 
  Nikolas Hagelstein 氏により最近の IMAP に対応するよう修正を行う[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/courier-patch.txt]]を提供されています。
 
  Erich Schubert 氏により最近の courier-imap, courier-pop に対応した改良[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/courier-drac.txt]]を提供されています。drachost は configure 時の変数 DRACHOST で明示します。また、IPv6 でも動作を行うようビルドすることもできます。
 
  Ana Burrows 氏により Courier-IMAP pop3 デーモンに対応する[[パッチ:http://mail.cc.umanitoba.ca/drac/courier-popd.txt]]が提供されています。インストール方法や説明はファイルに含まれています。

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