[[FC6/FedoraCore6]]
 
  このドキュメントは Fedora Core 6 リリースに向けて、最新版 [[Version 5.91>http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/fc6test2/]] を日本語訳したものです。''Fedora Core 6 正式リリース後には改めて修正版を書き直します''。誰も翻訳をなさる予定がなさそうなので、ドキュメント英文オリジナルの[[利用許諾>http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/fc6test2/#sn-legalnotice]]に基づき、日本語訳を行います。英語本来の意図するところを推察し、日本語として普通に理解できるよう積極的かつ意図的な意訳を行っている箇所もございます((深夜の通販番組風なノリにしようかと思いましたが、そこは止めました。良心の呵責が…w))。引用の際にはご注意願います。よって、内容に関しての同一性および保証はいたしかねます。個人の裁量にてご利用願います。
 
  というか、wiki なので気がついたら適当に直してくださって結構です&雑誌みたいに出し惜しみはしません。ドババッといきまっせ〜(  ̄ー ̄)ノ by [[管理人>前佛]]2006-10-04 22:14:36 (水)
 
  なお、日本語訳における著作権は [[GFDL 1.2 準拠>http://www.opensource.jp/fdl/fdl.ja.html]]といたします。修正なさる方はそのあたりご理解願いますm(_ _)m&br;
  [[GFDLって何?(゚Д゚ )ムハァ>GFDL]]
 
 - 日本語訳貢献者:Thanks to "y.arai".
 
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 #contents
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 ''Fedora Core 6 test2 Release Notes の予定''
 
 &size(20){''Fedora Core 5.91 Release Notes''};
 &br;
 ''Fedora Documentation Project(Fedora 文章作成プロジェクト)''
 
 Copyright (c) 2006 Red Hat, Inc. and others &br;
 A document was translated by zem(zem@pocketstudio.jp).
 
  この文章はオープンな公開ライセンスに基づき公開されたものです。詳細については第三章の'[[利用規約>http://pocketstudio.jp/linux/?FC6%2FReleaseNotes#content_1_8]]'をご覧下さい。
 
 * 1. ようこそ、Fedora Core((訳者注:フェドラ・コア、もしくはフィドラ・コアと発音します。そのあたり、日本語は無い発音なので、適当に発音して構わないと思います。)) へ! [#p60ff457]
 
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  Fedora は Red Hat((レッド・ハット))社と貢献者によって支援されているプロジェクトの集合体です。これらプロジェクトはフリー((自由・もしくは無料、ま、議論は酒のつまみにでも…))かつ標準的なオープン・ソース・ソフトウェア群からなるもので、すばらしい方々によって構成される巨大コミュニティによって開発がなされています。Fedora Core は Fedora プロジェクトの中核をなすものです。Fedora Core は Linux をベースとしたプラットフォーム上で稼働するオペレーティング・システム(OS)です。今だけではなく、常に、そして、これからも無料かつ自由に利用することができ、改変や再配布も可能です。
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 |''[TIP] ウェブ上での最新情報について''&br;このリリースノートは適時更新される場合があります。最新テスト版 Fedora Core 6 Test 2 向けの文章は http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/ で公開されているものが最新版です|
 <<
 
  あなたも Fedora の改良や改善に協力しませんか。バグの報告や機能拡張のリクエストといった形でも Fedora プロジェクトのコミュニティに参加することができるのです。バグ報告について、詳しくは http://fedoraproject.org/wiki/BugsAndFeatureRequests (英文) をご覧下さい。ここにはもっと多くの報告がされています。是非、あなたの参加を歓迎します。
 
  Fedora に関する一般的な情報は以下のウェブ・サイトをご覧下さい。
 >
 - Fedora 概要 (http://fedoraproject.org/wiki/Overview)
 - Fedora FAQ((よくある質問と回答)) (http://fedoraproject.org/wiki/FAQ/)
 - ヘルプ・サポート (http://fedoraproject.org/wiki/Communicate)
 - Fedora プロジェクトへの参加 (http://fedoraproject.org/wiki/HelpWanted)
 - Fedora プロジェクトについて (http://fedora.redhat.com/About/)
 <
 
 * 2. Feodra Core 6 の概要 [#sae2aac0]
 
  新機能については http://fedoraproject.org/wiki/Tours/FedoraCore6 から画像やムービーで概要を知ることができます。
 
 ** 2.1. Fedore Core 6 の公開予定(スケジュール)について [#ga275e8d]
 
  Fedora Core 6 の公開スケジュールは http://fedoraproject.org/wiki/Core/Schedule で公表しています。
 
 ** 2.2. Fedora Core 6 の新機能 [#w78ad85b]
 
  Fedora Core 6 の 2 回目のテスト・リリースでは多くの主要ソフトウェア群や、重要な技術の最新版が導入されています。次の節(セクション)では Fedora Core 5 との大きな違いについて個々に説明していきます。
 
 *** 2.2.1. デスクトップ [#k3b91e07]
 
  一般ユーザの利用レベルにおける変更点を列挙します。
 
 - Firefox(ウェブ・ブラウザ)で Java アプレットが動作するように gcjweb プラグインが組み込まれました。
 - 当リリースに含まれる GNOME デスクトップは開発中バージョンのものです(http://live.gnome.org/TwoPointFifteen)。Fedora Core 6 のリリース時には GNOME 2.16 が組み込まれる予定です。同様に KDE 3.5.3 も組み込まれる予定です。
 - SCIM((SCIM:Smart Common Input Method platform、i18n/m17nといった複数の言語を統一して入力することが出来る変換ソフトの事。MS-IME や ATOK の多言語版のようなもの、という概念を持っておけば運用上問題ありません。詳しくは http://www.scim-im.org/ ))を文字入力用のソフトウェアとして導入しました(http://www.scim-im.org/)。Fedora Core 5 ではアジア地域の言語のみしか扱えませんでしたが、Fedora Core 6 では標準で全言語(locale)に対応しています。
 - ディストリビューションに統合開発システムの最新版である Eclipse IDE とフレームワークを導入しました(http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/R-3.2-200606291905/new_noteworthy/eclipse-news.html)。
 - NetworkManager((NetworkManager:ネットワーク・マネージャ=自動的にネットワークの検出・接続を行うソフトです。主に無線 LAN 環境での利用を想定して開発がすすめられていたようで、自動でネットワークの切り替えを行うことができます。VPN は対応予定すべく開発中です。詳しくはhttp://fedoraproject.org/wiki/Tools/NetworkManager ))(http://fedoraproject.org/wiki/Tools/NetworkManager)は多くのメニューやユーザ・インタフェース、機能の改善を行いました。しかしながら、デバイスなどシステムに依存する部分や固定 IP との関係をどうするか問題を抱えているため、標準では機能を無効にしてあります。必要に応じて利用することは可能です。
 - 印刷面では hpijs から hplip へとユーティリティを変更することで印刷機能の強化を図っています。
 
 *** 2.2.2. システム管理 [#m6785aec]
 
  システム管理者・開発者向けに興味のそそられる点を記述します。
 
 - 当リリースからは SELinux を劇的に活用しやすくなるよう setroubleshoot という先駆的技術を導入し、SELinux の利便性を図ります。setroubleshoot に関しての詳細情報は http://fedoraproject.org/wiki/SELinux/setroubleshoot をご覧下さい。
 
 *** 2.2.3. システムレベルの変更 [#aa19b8a0]
 
  Fedora Core 6 test2 リリースでの変更点はありません。
 
 ** 2.3. ロードマップ(公開・開発スケジュール) [#x6c3adcb]
 
  次期バージョンのロードマップ(公開・開発スケジュール)は http://fedoraproject.org/wiki/RoadMap をご覧下さい。
 
 * 3. 利用規約 [#v2e68305]
 
 Copyright (c) 2006 by Red Hat, Inc. and others. This material may be distributed only subject to the terms and conditions set forth in the Open Publication License, v1.0, available at http://www.opencontent.org/openpub/. 
 
  当文章は Open Publication Licence v1.0(http://www.opencontent.org/openpub/)に基づき公開されていいます。
 
  Garrett LeSage 氏はアイコンを作成しました(note、tip、important、caution、warning)。Tommy Reynolds 氏はその他の付随する画像を作成しました。これらは Fedora プロジェクトの為に自由に再配布可能であるかと思われます。
 
  FEDORA, FEDORA PROJECT, Fedora ロゴや商標(トレードマーク)は Red Hat 社が所有しています。これらはアメリカ合衆国やその他の国において商標登録がなされているか申請中のものであり、Fedora プロジェクトのライセンスに基づき利用が許諾されています。
 
  Red Hat(レッド・ハット)および赤い帽子のロゴ "Shadow Man"(シャドーマン)はアメリカ合衆国やその他の国に於ける Red Hat 社の登録商標です。
 
  その他全ての商標やロゴマーク、著作権はそれぞれの所有者の著作物です。
 
  文章について、ソフトウェア同様に輸出規制を受ける可能性があります。Fedora プロジェクトに関しては http://fedoraproject.org/wiki/Legal/Export より輸出規制についてご参照下さい。
 
 * 4. リリースノートに対する提案など(フィードバック) [#a5749d25]
 
 >>
 |''[重要] リリースノートに対する提案''&br;この章ではリリースノートそのものに対する提案などを取り扱っています。Fedora 上のソフトウェアやその他のシステム関係は http://fedoraproject.org/wiki/BugsAndFeatureRequests で提案を行ってください。既知のバグについては http://fedoraproject.org/wiki/Bugs/FC6Common に報告が掲載されています。|
 <<
 
  リリースノートの改善に興味を持って頂き感謝いたします。何か、自分でもリリースノートの改善に携わることが出来るとお考えでしたら、各部門の担当者に直接意見を伝えることができます。以下に提案方法を記述します。
 
 - コンテンツを直接編集する場合 http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats
 - http://tinyurl.com/nej3u のテンプレートを使って要望を伝えることもできます。''ただし、要望はあくまでリリースノートに関してのみ''です(上の項目をご覧下さい)。
 - 電子メールの場合 relnotes@fedoraproject.org
 
  "release note beat"(リリース・ノート・ビート)はリリースノートに関する課題・問題点を列挙したリストです。詳しくは http://fedoraproject.org/wiki/DocsProject/ReleaseNotes/Beats をご参照下さい。
 
  フィードバック(ご意見・ご要望)をお待ちしています!((日本語訳についてのフィードバックは、直接この wiki を編集いただくか、著者である私まで zem@pocketstudio.jp にメールをお送り願います))
 
 * 5. インストールにおける注意事項 [#me42cc24]
 
  Anaconda(Fedora Core のインストール・プログラム)に関連する概要と、Fedora Core 6 test2 に関するインストールについて記述します。
 
 >>
 |''[メモ] 大きなファイルのダウンロード''&br;もし Fedora Core 6 test2 の DVD 用 ISO イメージをダウンロードする予定でしたら、全てのツールが 2GB 以上のファイルを取り扱うことが出来ないという事を念頭に置いてください。''wget'' 1.9.1-16 以上、''curl''、''ncftpget'' には上限はありませんので、2GB を超える ISO イメージのダウンロードに問題はありません。&br; その他の方法で大きなファイルをダウンロードするためには BitTorrent((BitTorrent:ビット・トレント=P2Pファイル共有ソフト))を使うという方法もあります。共有されている torrent ファイルでのダウンロードを行いたい場合には http://torrent.fedoraproject.org/ をご覧下さい。|
 <<
 
 - 標準機能として anaconda はメディアの完全性(読み込みに問題がないか整合性のチェック)テストを行います。対象となるのは CD、DVD、ハードディスク上の ISO イメージ、NFS を使った ISO イメージを利用するときです。Fedora プロジェクトとしてはインストール作業を行う前に、また、どのようなバグ報告を行う前にもインストール時のメディア状態の確認をする事を推奨します。実際、報告されたバグの多くが CD への書き込み作業の失敗に起因するところが多いのです。テストを手動実施するときには、ブート後の boot: プロンプト表示後に 'linux mediacheck' と入力します。&br;
  mediacheck 機能はとても厳密にチェックを実施するため、ちょっとした欠陥があるだけでも問題ありと表示してしまう場合もあります。これは ISO イメージからの書き込み(パディング)を不適切に行うソフトウェアによって引き起こされる場合もあります。mediacheck で良い結果を得たい場合、ブート時に以下のオプションをつけてください((ISO イメージを作成する際に DMA 機能を無効にしてください、という意味のようです))。
  linux ide=nodma
  他にはインストール前に ''sha1sum'' コマンドを使ってディスクが正常なものかどうか検証することもできます。このテストによって ISO イメージファイルが完全(正当)なものかどうか、確認することが出来ます。
 
 >>
 |''[重要] BitTorrent は自動的にファイル整合性を確認します''&br;ISO イメージの取得に BitTorrent を用いる場合であれば、どのような種類のファイルでも必ず整合性のチェックが自動的に行われています。ダウンロードが終わりさえしれば、特にチェックを行う必要はないでしょう。とはいえ、念のために CD を書き込む前に mediacheck を使うことをおすすめします。|
 <<
 
 - Fedora Core をインストールする前にメモリの状態を確認することが出来ます(物理的な問題が無いかどうか)。'boot:' プロンプトが表示されている時に 'memtest86' とインストール時に入力してください。このオプションを使えば Anaconda によるインストールは実行されず、Memtest86 が独立した状態でメモリのテストを実施します。もし中断したい場合は ESC キーを押してください。
 
 >>
 |''[メモ] memtest86 を実行させるには''&br;メモリチェックを行うために memtest86 を実行させるためには、インストールディスク1もしくはレスキュー CD を使って立ち上げる必要があります。|
 <<
 
 - Fedora Core 6 test2 ではグラフィカルな FTP と HTTP によるインストール機能を実装しています。ですが、インストーラそのもののイメージは RAM ディスク上に構築されるかインストール・ディスク1といったローカル(手元のマシンやサーバ)にあるデバイス(装置)に置かれている必要があります。グラフィカルなインストーラを使う場合には、最低限 192 MiB((MiB:ミブ=[[mega binary byte>http://en.wikipedia.org/wiki/Mebibyte]] の略。MB(メガバイト)とは同一同義の2の20乗=1,048,576 byte の事。定義が IEC(Internaltional Electorotechnical Comoiission)によって提唱されている MiB を Fedora プロジェクトでは採用されているみたいです。要は"キロバイト"や"メガバイト"や"テラバイト"じゃ混乱するから、みんな"i"をつけて"キビバイト(kibibyte/KiB)"・"メビバイト(mebibyte/MiB)"・"ギビバイト(gibibyte/GiB)"のように統一しましょう、という提唱がなされています。詳しくは[[Wikipedia の "mega binary byte" をどうぞ>http://en.wikipedia.org/wiki/Mebibyte]]。当 Wiki でも原文を尊重して MiB や GiB といった表現を用います。))のメモリかインストール・ディスク1から起動する必要があります。システム上に 192 MiB のメモリがない場合は自動でテキスト(文字)モードでのインストールになります。手動でテキスト・モードでのインストールを行いたい場合は 'boot:' プロンプト表示時に 'linux text' と入力してください。
 
 ** 5.1. Anaconda((アナコンダ:Fedora Core では標準となっているインストーラーです。最近見かける GUI のインストーラーです)) の変更 [#ra9c198d]
 
 - インストーラーは LiveCD((LiveCD:ライブ・シーディー=1つの CD-ROM もしくは DVD-ROM から linux ディストリビューションを展開するプログラム、のことをさすのが今時のようです。)) 作成プログラムである Kadischi((http://fedoraproject.org/wiki/Kadischi を参照下さい。発音はケイディスチ?(調査しましたが不明。詳しい人教えてください・・・。=> 作者に聞いたのですがカダシと発音するそうです。> How to prononce Kadischi?  Is this "KADISI"? "KADISHI"?, "KADISHE"? Kadi-SHE SHE- like SHE loves you. (メール原文))))を利用することができるようになりました。LiveCD というのは日本で流行している 1CD bootup Linux ディストリビューション、たとえば KNOPPIX が有名ですが、ハードディスク上にパーティションを確保する必要がなく Linux が利用可能なシステムの実現、そのような原理((詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Kadischi/Documentation ))で動作するのが Kadischi です。
 
 - anaconda はファイル圧縮ファイルシステムである SquashFS を採用しています。
 
 - anaconda は IPv6 のセットアップにも対応しました。
 
 - FireWire(IEEE)や USB 接続デバイスへのインストールに対応しました。
 
 - anaconda のセットアップ・プログラム ''yum'' は 2.9.x にバージョンアップされました。
 
 - インストーラは ppc64(MacOS) アーキテクチャに対応した拡張機能をサポートします。
 
 - インストーラは Mactle(intelチップセットをを搭載した Mac の事)((Mactle:マクトル/マックトル=intel社のチップセットを搭載した Mac マシンのこと。最近何かと話題。要は intel チップセット(CPU)がハード的に機能として持っている仮想化技術を使いたいという要望に応えるため、と推測されます。ただし、Fedora では現行バージョンでもまだ開発途上のα版です。今後に期待という所でしょうか。参照:http://fedoraproject.org/wiki/FedoraOnMactel?highlight=%28Mactel%29 )) をサポートしました。
 
 - インストーラは基本的なファームウェア読み込みをサポートしています。加えて、複数の基本パス(basic multipath)に対応しています。
 
 - anaconda のグラフィカル・モードによるインストールでは、複数のレポジトリ(RPM パッケージ倉庫)を利用することに標準対応しました。これにより、任意のサード・パーティ製(Fedora プロジェクトが正式に認めていないレポジトリ)レポジトリから好みに応じてセットアップを行うことができるようになります。
 
 - 画面表示時の標準フォントは Bitstream Vera から DejaVu へ変更されました。
 
 - インストーラ向けの言語が追加されました:インド公用語3件に対応しています。カンナダ語((カンナダ語:インド南部の公用語の1つ。詳細:[[WikiPedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%80%E8%AA%9E]]))、マラヤーラム語((マラヤーラム語:こちらもインド南部の公用語のうちの1つ。詳細:[[WikiPedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0%E8%AA%9E]]))、オーリヤ語((オーリヤ語:こちらもインド公用語の1つ。インド南東部に位置するオリッサ地方の言語。詳細:http://en.wikipedia.org/wiki/Oriya_language ))です。
 
 ** 5.2. インストールに関する問題点など [#k6cfd7aa]
 
 - ソニー製 VAIO ノート PC の中には、CD-ROM からのインストール時に若干問題を引き起こす場合もあります。もし、問題が起こるよう出ればインストール作業を中断し、次回ブート時のコマンドラインで次のオプションを書き加えてみてください。
  pci=off ide1=0x180,0x386
  Fedore Core の初回起動時にはデバイスが認識されないかもしれませんが、これでインストール作業は通常通り進行していくと思われます。
 
 - IDE RAID コントローラのサポートは不完全です。もし dmraid にサポートされていない RAID コントローラを使用したい場合は、Linux ソフトウェア RAID の設定を調整することで RAID アレイ装置の制御を行うことができるでしょう。RAID を制御する場合にはコンピュータやサーバ上の BIOS の調整を行うことも忘れずに行ってください。
 
 ** 5.3. アップグレードを行う場合の注意 [#d63abd15]
 
  ディストリビューションの更新(アップグレード)を行う場合の手順や詳細については http://fedoraproject.org/wiki/DistributionUpgrades をご覧下さい。
 
  一般的にソフトウェアを提供しているサード・パーティ製の RPM パッケージはアップグレードを推奨されることが多いでしょう。ですが、アップグレードを行うことによって、正常にサード・パーティ製のパッケージが動作しなくなる場合もあり得ます。そのような場合には次の情報が役立つかもしれません。ご覧下さい。
 
 - アップグレード作業を行う前に、システムの完全なバックアップを実施してください。特にバックアップして保存すべき箇所は /etc および /home、出来れば /opt と /usr/local もパッケージによってファイル群がインストールされている場合は必要でしょう。他の方法としては、丸ごと"クローン"を作成してマルチブート環境を作るという手法もあります。クローンが残っていれば、何かアップグレード後にトラブルがあっても元の環境を使えば良いだけですから、安心確実です。このような場合はマルチ・ブートを実現するために GRUB を使って、フロッピーディスクからブートできるように準備しておくことを推奨します。
 
 >>
 |''[重要] システム設定のバックアップについて''&br;/etc など設定ファイル群の含まれるディレクトリをバックアップして保存しておくことは、新規インストール後の再設定を行う際にも役立ちます。|
 <<
 
 - アップグレードを完了した後は、以下のコマンドを実行してください
  rpm -qa --last > RPMS_by_Install_Time.txt
  アップグレード完了後にインストールされている RPM パッケージ群の一覧を出力させます。これで正常にアップグレードが行われているかどうか点検をしてください。サード・パーティ製の RPM パッケージ群が含まれている場合、もし正常動作しない可能性があれば除去する必要はあるでしょう。その他、必要に応じてパッケージの削除などを行ってください。
 
 * 6. アーキテクチャ特有の注意事項 [#s81cfb53]
 
  Fedora Core が扱っているハードウェアのアーキテクチャについて、個別に記述します。
 
 ** 6.1. PPC(Mac)についての詳細 [#ia5f203b]
 
  この章では Fedora Core と PPC ハードウェア上での注意点・必要な情報をメモしてあります。
 
  ただし、Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの文章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 *** 6.1.1. PPC で利用するためのハードウェア条件 [#pb8284dc]
 
 **** 6.1.1.1. CPU(プロセッサ) とメモリ [#x45167eb]
 
 - 必要 CPU : PowerPC G3 / POWER4
 
 - Fedora Core test2 では 1999 年以降に出荷された新世代(New World)の Apple Power Macintosh のみサポートします。
 
 - Fedora Core は IBM eServer pSeries、IBM RS/6000、Geneis Pegasos II、IBM Cell Broadband Engine マシンもサポートしています。
 
 - テキストモードでの推奨スペック: 233 MHz 以上の G3 プロセッサ、128 MiB((Mib=MB)) メモリ(RAM)。
 
 - グラフィカルモードでの推奨スペック: 400 MHz 以上の G3 プロセッサ、256 Mib メモリ。
 
 **** 6.1.1.2. 必要なハードディスク領域 [#d6af5e50]
 
  ここで記述する必要領域とは Fedora Core 6 test2 の完全インストールをした場合に必要とされる領域のことです。ですが、実際にはインストール時の環境によってはインストール用の領域が加えて必要になる場合もあります。必要となるのは /Fedora/base/stage2.img (インストール・ディスク1に入っています)と /var/lib/rpm にインストールされる RPM パッケージ群のセットアップ時に用いられます。
 
  実際には、必要となる追加ハードディスク領域は"すべて"インストールしても、最小インストール時の 90 MiB か、あるいは多くて 175 MiB 程度までです。なお、パッケージ全てをインストールする場合には、必要となる領域は 9 GB です。
 
  他に追加ハードディスク領域が必要となるのは /home 以下などのユーザが利用する領域のためにも必要と思われます。そして、システム安定動作のためには 5% の空き容量を維持するように調整を行っておく事が大切です。
 
 *** 6.1.2. Apple キーボードについて [#ve29e1aa]
 
  Apple システム上の ''Option'' キーは Windows マシンの ''Alt'' キーに該当します。ドキュメントやインストール中に ''Alt'' キーの利用を指示されている箇所は ''Option'' キーを使用してください。同じように、仮想ターミナル tty3 に切り替える場合には ''Fn'' キーを使って、''Option-Fn-F3'' とキー入力が必要とされる場合もあります。
 
 *** 6.1.3. PPC インストール用メモ [#dd905234]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 6.2. x86((x86 は 一般的な intel/AMD系 32 bit CPU です)) についての詳細 [#dadca1b4]
 
  この章では Fedora Core と x86 ハードウェア上での注意点・必要な情報をメモしてあります。
 
 *** 6.2.1. x86 で利用するためのハードウェア条件 [#m9aaa896]
 
  Fedora Core 6 test2 の機能を使うべくインストールを行う場合やインストール作業後のために、必要に応じてビデオカードやネットワーク・インターフェース・カード((NICと略される事もあります))について詳細を把握しておいたほうがいいでしょう。
 
 **** 6.2.1.1. CPU(プロセッサ) とメモリ [#db0c6e53]
 
  以下の項目では intel 社製の CPU プロセッサについて述べています。AMD や Cyrix・VIA などの intel 互換プロセッサも Fedora Core で利用可能で、条件についても同様のものとして考えて戴いて問題ないと思います。
 
  ただし、Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの文章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 **** 6.2.1.2. 必要なハードディスク領域 [#c2531be1]
 
  ただし、Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの文章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 6.3. x86_64((x86_64 は 一般的な intel/AMD系 64 bit CPU です)) についての詳細 [#w358d5a5]
 
  この章では Fedora Core と x86_64 ハードウェア上での注意点・必要な情報をメモしてあります。
 
  ただし、Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの文章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 >>
 |''[Tip] SMP(マルチ・プロセッサ)について''&br;x86_64 アーキテクチャ用にコンパイルしてある linux カーネルは効率的に複数の CPU を管理する SMP (マルチ・プロセッサ)機能を有効にしてあります。この SMP カーネルは x86 や PPC システム向けのものとは異なり、個別に SMP 対応カーネルを持っていません。要は標準で対応している、という事です。|
 <<
 
 *** 6.3.1. x86_64 で利用するためのハードウェア条件 [#h5d40b7e]
 
  Fedora Core 6 test2 の機能を使うべくインストールを行う場合やインストール作業後のために、必要に応じてビデオカードやネットワーク・インターフェース・カード((NICと略される事もあります))について詳細を把握しておいたほうがいいでしょう。
 
 **** 6.3.1.1. 必要メモリ [#sdddd847]
 
  以下の仕様は 64 ビット環境で動作する x86_64 システム向けのものです。
 
 - テキストモードでの最低限必要なメモリ:128 MiB
 
 - テキストモードでの最低限必要なメモリ:256 MiB
 
 - グラフィカルモードでの推奨メモリ:512 MiB
 
 **** 6.4.1.2. 必要なハードディスク領域 [#yb41adc7]
 
  ここで記述する必要領域とは Fedora Core 6 test2 の完全インストールをした場合に必要とされる領域のことです。ですが、実際にはインストール時の環境によってはインストール用の領域が加えて必要になる場合もあります。必要となるのは /Fedora/base/stage2.img (インストール・ディスク1に入っています)と /var/lib/rpm にインストールされる RPM パッケージ群のセットアップ時に用いられます。
 
  実際には、必要となる追加ハードディスク領域は"すべて"インストールしても、最小インストール時の 90 MiB か、あるいは多くて 175 MiB 程度までです。なお、パッケージ全てをインストールする場合には、必要となる領域は 9 GB 以上です。
 
  他に追加ハードディスク領域が必要となるのは /home 以下などのユーザが利用する領域のためにも必要と思われます。そして、システム安定動作のためには 5% の空き容量を維持するように調整を行っておく事が大切です。
 
 *** 6.3.2. x86_64 上でのマルチ・アーキテクチャ((32bit/64bit両方のサポート))サポートについて [#ab5902e9]
 
  ''RPM'' は多数のアーキテクチャに対応した同じパッケージのインストールに対応しています。標準でインストールされるパッケージについては ''rpm -qa'' コマンドによって表示されますが、アーキテクチャに対応もしくは依存するものは表示されません。そこで、Fedora Extras の yam-utils パッケージに組み込まれている''repoquery'' コマンドを使用します。このコマンドを用いることでアーキテクチャに対応された個別パッケージも普通に表示されます。yum-utils のインストールを行うためには、以下のコマンドを実行してください。
  su -c 'yum install yum-utils'
  ''rpm'' コマンドを使って全てのアーキテクチャに対応したパッケージを表示させたい場合は、次のようなコマンドを入力します。
  rpm -qa --queryformat "%{name}-%{version}-%{release}.%{arch}\n" 
  /etc/rpm/macros(システム全体に対する設定になります)や ~/.rpmmacros(ユーザ毎の個別設定になります)に記述を追加することで、同様の動作をおこなせることも出来ます。標準でアーキテクチャに対応したリストも表示させたい場合は、設定を以下のように書き換えてください。
  %_query_all_fmt %%{name}-%%{version}-%%{release}.%%{arch}  	
 
 * 7. パッケージについて [#c81423d9]
 
  この章では Fedora Core 6 test2 のリリースにあたり、大きな変更が加えられたソフトウェアのパッケージ情報について記述します。詳細は、インストール種別毎に記述します。
 
  ただし、Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの文章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 8. Linux カーネル(Kernel) [#u2061e1b]
 
  この章では Fedora Core 6 test2 で用いられている Linux カーネルに関する情報を扱っています。
 
 ** 8.1. バージョン [#l3140df8]
 
  ディストリビューションは Linux カーネルのバージョン 2.6 シリーズに基づいています。Fedora Core ではオリジナルのカーネルに対し改良・バグ修正・機能追加のためのパッチをあててあります。そのため、厳密に記述すると kernel.org のウェブサイトで提供されている vanilla kernel(ヴァニラ・カーネル)とは異なると言えるかもしれません。
 
  http://www.kernel.org/
 
  Fedora Core プロジェクトによって作成されたパッチについての情報を得るためにはソース RPM パッケージをダウンロードして、次のようにコマンドを実行してください。展開されたパッケージのファイルを確認することで何が違うか把握できるようになります。
  rpm -qpl kernel-<version>.src.rpm
 
 ** 8.2. 変更点(changelog) [#j8a13cef]
 
  Linux カーネルの変更点についてパッケージ情報を調べるには次のコマンドを実行してください。
  rpm -q --changelog kernel-<version>
  もっと読みやすい changelog は http://wiki.kernelnewbies.org/LinuxChanges で公開されています。純粋なカーネルの変更点は http://kernel.org/git をご覧下さい。Fedora 版のカーネルは Linux tree((Linux tree:ライナス・ツリー=オリジナルの linux カーネル開発系統という意味です)) に準拠しています。
 
  Fedora 版 Linux カーネルの変更点は http://cvs.fedora.redhat.com/ のページからもご覧頂けます。
 
 ** 8.3. カーネルに対する変更点(Fedora 仕様について) [#tb2828e7]
 
  Fedora Core 6 test2 においては以下のようにカーネルを構築しています:
 
 - 多くのシステムで動作するよう、各アーキテクチャに対応したカーネルを準備しました。オリジナルのカーネルから変更した点については、それぞれの RPM パッケージで  kernel-devel-<version>.<arch>.rpm という形式で提供しますので、そちらに含まれるパッチ等をご覧下さい。
 
 - 32 ビット x86 システム向けの kernel-PAE パッケージには 4 GB 以上のメモリ実装や NX 機能(No eXecute)を可能としています。このカーネルの機能はシングルプロセッサ・マルチプロセッサ、いずれのシステムでも動作します。
 
 - Xen エミュレート用の仮想カーネル・パッケージ(domain-0)が用意されています。ソースからの変更点は、各ソース・パッケージ kernel-xen0-devel-version.arch.rpm をご覧下さい。
 
 - Xen エミュレート用の仮想ゲスト・カーネル・パッケージ(domain-U)が用意されています。ソースからの変更点は、各ソース・パッケージ kernel-xenU-devel-version.arch.rpm をご覧下さい。
 
 - kexec/kdump と互換性を持つために kdump カーネルが用意されていています。ソースからの変更点は、ソース・パッケージ kernel-kdump-devel-version.arch.rpm  を展開して、それぞれパッチ部分などをご覧下さい。
 
  インストール作業時には Xen 関連・kdump 向けのカーネル関連パッケージを同時にインストールすることも出来ます。これらのファイルは  /usr/src/kernels/version-[xen0|xenU|kdump]-arch/ 配下のディレクトリに置かれます。手動でインストールする場合には以下のコマンドを用いてください。
  su -c 'yum install kernel-{xen0,xenU,kdump}-devel'
  上のコマンドを入力する際、複数のカーネルを同時に組み込み可能ですが、","(コンマ)記号で複数指定することと" "(空白スペース)が入らないように注意してください。入力後は root パスワードの入力が求められますので、パスワードを入力するとインストールが開始されます。
 
 >>
 |''[メモ] x86_64 では SMP が標準実装されています''&br;Fedore Core 6 test2 リリースにおいては x86_64 アーキテクチャ向けカーネルには標準で SMP 機能が実装されています。従来のように個別にパッケージは提供されていません。|
 
 |''[メモ] PowerPC カーネルのサポート''&br;Fedore Core 6 test2 リリースにおいて、現時点における Xen や kdump に対するサポートはなされていません。|
 <<
 
 ** 8.4. バグの報告 [#o17eefde]
 
  Linux カーネルのバグ(問題点や改善意見)を報告したい場合は http://kernel.org/pub/linux/docs/lkml/reporting-bugs.html をご覧下さい。Fedora プロジェクトに特化したバグ等については http://bugzilla.redhat.com/ をご利用下さい。
 
 ** 8.5. 書籍や参考書との対比 [#n33fe1cf]
 
  Linux カーネルの場所について言及します。多数のチュートリアル、インストール例、書籍や参考書では /usr/src/linux ディレクトリ配下にインストールされていると想定されてかかれています。ですが、Fedora Core のカーネルは違う場所にあります。参考資料と相違なく学習やテストを進める場合には、適切なカーネルのソース・パッケージをインストールし、次のコマンドを使ってシンボリック・リンクを作成する事が良いでしょう。
  su -c 'ln -s /usr/src/kernels/kernel-all-the-rest /usr/src/linux'
  コマンド実行後に root パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されますので、パスワードを入力してください。パスワード入力後にシンボリック・リンクが作成されます。
 
 ** 8.6. カーネル開発環境 [#ecc9a2a0]
 
  Fedora Core 6 test2 では kernel-source パッケージのみ提供されます。従来とは異なり、外部モジュールを組み込みビルドする目的のため kernel-devel パッケージが必要に応じてダウンロード出来るような形態になりました。勿論、カーネルを自由に再構築をする事は可能です。詳しくは前述の"カーネルに対する変更点"をご覧下さい。
 
 >>
 |''[メモ] 稼働中しているカーネルの情報を参照するためには''&br;現在運用しているマシン上で動作しているカーネルを変更したい場合、作業を単純化するように私たちは開発を行ってきました。以下の手順で <version> と表記されているカーネルのバージョンを調べるには ''uname -r'' コマンドを用います。|
 <<
 
  Fedora Core のオリジナルのカーネル・ソースを参照したり必要となる場合には、カーネル毎の .src.rpm パッケージを利用することが出来るようになっています。パッケージを展開してソースコードをたどるには、以下の手順を踏みます。
 >>
 |''[メモ] スーパーユーザ(root)でパッケージを構築してはいけません''&br;スーパーユーザ権限でパッケージを構築することは非常に危険であり、特にカーネルに対しても何ら必要のない事です。以下の手順では一般ユーザ権限でカーネル構築を行う場合の手順について述べていきます。多くのサイトや書籍などでは、Linux カーネルのソースの場所が /usr/src/linux とされています。ですが、Fedora Core では別の場所に置かれています。サイトや書籍を参考に作業を進めたい場合は、/usr/src/linux を  ~/rpmbuild/BUILD/kernel-<version>/linux-<version> と置き換えて作業を行ってください。前述のようにシンボリック・リンクを作成する方法もあります。|
 <<
 + 自分のホーム・ディレクトリ内で RPM パッケージの構築環境を整えます。以下のコマンドを実行してください。
  su -c 'yum install fedora-rpmdevtools yum-utils'  fedora-buildrpmtree 
  root パスワード入力が必要となります。入力してから Enter キーを押してください。
 + source レポジトリの定義を適切に行います。Fedore Core 6 で提供されているカーネルでは /etc/yum.repos.d/fedora-core.repo ファイルの core-source ファイルを参照・編集することができます。オプションの設定を enabled=1 としてください。カーネルの更新やテストを行う際にも同様に、/etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo や /etc/yum.repos.d/fedora-updates-testing.repo ファイルのsource の定義を適切にしておかなくてはいけません。
 + RPM パッケージ kernel-<version>.src.rpm をダウンロードしてください。
  yumdownloader --source kernel 
  root パスワード入力が必要となります。入力してから Enter キーを押してください。
 + ダウンロードした RPM パッケージ kernel-<version>.src.rpm をインストールします。
  rpm -Uvh kernel-<version>.src.rpm
  このコマンドを実行すると、RPM パッケージの中身が ${HOME}/rpmbuild/SOURCES と ${HOME}/rpmbuild/SPECS に展開されます。 ${HOME}というのは自分自身のホーム・ディレクトリの事です。
 >>
 |''[メモ] 空き容量をあらかじめ確保しておいて下さい''&br;全てのカーネルを再構築する場合には、ホーム・ディレクトリ配下に数GB程度の容量が必要となる場合もあります。quota による容量制限やパーティションの空き容量が少ない場合には注意して下さい。|
 <<
 + カーネル再構築の下準備をします。
  cd ~/rpmbuild/SPECS  rpmbuild -bp --target $(uname -m) kernel-2.6.spec 
  カーネルのソース・ツリーは ${HOME}/rpmbuild/BUILD/kernel-<version>/ ディレクトリ配下に置かれています。
 + Fedora Core 6 仕様のための特定の設定については configs/ ディレクトリ配下にあります。たとえば i686 向け設定ファイルの名前は configs/kernel-<version>-i686.config です。カーネルの構築を行う前に、以下のコマンドを事項して適切な設定ファイルを置きます。
  cp configs/<desired-config-file> .config
  なお、/lib/modules/<version>/build/.config には現在有効となっているカーネルの設定ファイルが置かれています。
 + どのようなカーネルであれ、必ずバージョン番号が割り当てられます。現在のバージョン番号を表示するには ''uname -r'' を実行してください。kernel name(カーネル名)はカーネルの Makefile の1〜4行目で定義されます。Makefile は現行のカーネルと異なる名前を割り当てる必要があります。この名前はカーネルのコンパイル時のみならず、各モジュールのコンパイル時にも適用されますので、変更を行わなければコンパイル時の障害となります。適切にカーネルがコンパイルされるように、この名前は変更する必要があるのです。ですので、カーネルの Makefile を編集しなくてはいけません。&br; 例えば ''uname -r'' の結果が 2.6.17-1.2345_FC6 であれば、EXTRAVERSION の定義は次のようにします。
  EXTRAVERSION = -prep 
  これを(prep というのは"準備"という意味)
  EXTRAVERSION = -1.2345_FC6 
  このようにバージョン番号を記述します。
 + 次のコマンドを実行します
  make oldconfig
  あとは通常のカーネル構築手順を踏むことができます。
 
 ** 8.7. カーネル・モジュールの構築について [#i31f729e]
 
  現在使用中のカーネルに対して独自のデバイスドライバを組み込む場合などは、カーネルのソース・ツリーを必要としません。kernel-devel パッケージは外部モジュールを組み込む際に使用します。インストール時にカーネル関連パッケージをインストールしていなくとも、''yum'' を使うことで追加・削除を行うことは可能です。yum を使って kernel-devel パッケージをインストールする際には次のように入力します。
  su -c 'yum install kernel-devel' 
  例えば、foo.ko モジュールをビルド(構築)するためには、foo.c ファイルがどこにあるか Makefile に記述します。
  obj-m := foo.o  KDIR  := /lib/modules/$(shell uname -r)/build   PWD   := $(shell pwd)     default: $(MAKE) -C $(KDIR) M=$(PWD) modules
  foo.ko モジュールをビルド(構築)するには ''make'' を実行します。
 
 
 ** 8.8. カーネルが扱うディスク領域に関して((ext3 に変わり GFS ファイルシステムが導入されます)) [#f05dc706]
 
  Fedora Core 6 test2 ではファイルシステムに GFS (Global File System) を採用しました。GFS ではユーザ領域の管理用デーモン等のツールを必要とするため、特殊なカーネル・モジュールを必要としています。もし、GFS に対応したカーネルを使用したくない場合には、アップデート後でも '' su -c 'yum remove kernel-<version>' '' コマンドを使うことでカーネルを戻すこともできます。''yum'' は自動対応可能な範囲で不要なファイルを排除します。
 
 
 
 * 9. デスクトップ [#g16cca10]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 10. 印刷機能 [#d3f93a1e]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 11. サーバ機能 [#zd53bf59]
 
  この章ではそれぞれの GUI サーバの変更点・機能追加点とシステム設定ツールに関して記述します。
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 12. ファイルシステム [#ebba3a2a]
 
  Fedora Core 6 では暗号化されたスワップ領域と root ファイル・システムが不要な機能を標準実装しました。これら機能を使うためには /etc/crypttab の記述変更と、/etc/fstab にデバイスの記述を追加します。
 
  たとえばスワップ領域の暗号化を /etc/crypttab に追加するには、次のようにします。
  my_swap /dev/hdb1 /dev/urandom swap,cipher=aes-cbc-essiv:sha256 
  このコマンドによって /etc/fstab によって参照可能となる /dev/mapper/my_swap を作成します。
 
  ファイルシステム上のボリューム暗号化の場合は次のようにします。
  my_volume /dev/hda5 /etc/volume_key cipher=aes-cbc-essiv:sha256 
  /etc/volume_key ファイルには通常のテキスト形式(plaintext)ですが暗号鍵が書き込まれています。ここで none としておけば、システムブート時に暗号鍵の要求を求めさせるようにする事もできます。
 
  ファイルシステムのボリューム管理には LUKS を使うことを推奨します。
 
 - ''cryptsetup luksFormat'' コマンドを用いて暗号化されたボリュームを作成します
 - /etc/crypttab に必要な項目を書き加えます
 - ''cryptsetup luksOpen'' コマンドを用いて手動でボリュームの調整を行うか、システムを再起動してください
 - 暗号化されたボリュームでファイルシステムを作成してください
 - /etc/fstab にボリュームの記述を書き加えます
 
 * 13. ファイル・サーバ [#v7931933]
 
  この章ではファイル転送や共有サーバについて記述します。詳しくは http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/WebServers と http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/Samba から HTTP(ウェブ・サーバ) のファイル転送や Samba(Windows)ファイル共有サービスについて参照することができます。
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 14. ウェブ・サーバ [#p0eed1af]
 
 ** 14.1 httpd (apache) [#rb1a4236]
 
  Fedora Core 6 では Apache HTTP サーバのバージョン 2.2 が組み込まれています。Apache 2.0 ユーザ (Fedora Core 4 以下のバージョン)からのアップグレードを行う場合には、httpd の変更点について知っておく必要があるでしょう。詳細については http://httpd.apache.org/docs/2.2/upgrading.html をご覧下さい。
 
 * 15. 開発環境(Developer Tools) [#kdd2a32c]
 
  この章では各種の開発ツールについて記述します。
 
 ** 15.1. CCC コンパイラ集 [#k7ad0f98]
 
  この Fedora リリースは GCC 4.1 によってビルド(構築)されており、ディストリビューションにも組み込まれています。
 
 *** 15.1.1. 警告 [#hb73b2e1]
 
 - Fedora 開発チームは ELF .hash セクションをダイナミック・リンキングのシンボルとして提供するように変更しました。この新しい .gnu.hash セクションというのは ''gcc''に於いて --hash-style=gnu が標準のオプションとして導入される事となりますが、従来のハッシュと同様の機能を果たすことができます。それにより、おおよそダイナミック・リンク速度を 50% 向上させることが出来るようになります。新しいハッシュ機能で構築されたバイナリは旧来の glibc ベースのダイナミック・リンクと互換性はありません。以前の glibc ベースのシステムと互換性を保つためには --hash-style=sysv オプションをつける必要があります。
 
 - コンパイル時に -fno-var-tracking オプションをつけてバイナリをデバッグしたい場合には、GDB 6.1 以上が必要となります。
 
 - -fwritable-strings オプションは無効になりました。
 
 - これまでの英語による各種メッセージは Unicode へと変更されました。もし文字が読めなくなった場合には環境変数 LC_CTYPE を c に変更するか、端末エミュレータの設定を変更してください。
 
 - specs ファイルは多くのシステムではもうインストールされなくなりました。殆どのユーザーは気がついていないかもしれません。specs ファイルが必要な開発者は -dumpspecs オプションを使ってファイルを作成することは出来ます。
 
 *** 15.1.2. コード生成 [#o249001c]
 
 - SSA コード最適化(SSA code optimezer)が適用されるようになりました。これにより、よりよい状態で継続的な普及・部分的な冗長性の除去機能・コードの読み込みと格納・脆弱性の強化・故障した記憶装置の除去・到達不可能なコードの再帰化による最適化を行います。
 
 - autovectorization(自動ベクトル化)機能が実装されます。この技術をはとりわけ反復的なループを繰り返すコードに対して高い性能を発揮します。
 
 *** 15.1.3. 言語拡張 [#x46d5053]
 
 - 新しい監視属性によって、コンパイラは警告を行うようになります。たとえば機能として execl(char *path, const char *arg, ...) といった中に NULL が必要にもかかわらず無い場合には警告するでしょう。
 
 - 拡張機能だった cast-as-lvalue , conditional-expression-as-lvalue , compund-expression-as-lvalue は無くなりました。
 
 - #pragma pack() セマンティックは他のコンパイラと似たような動作に近づけました。
 
 - メモリ空間上のアドレスにある変数がレジスタ上で既に宣言されている場合、警告からエラーを出すように変わりました。
 
 - 不完全なエレメント型の配列がある場合は新たにエラーとなるようにしました。ただ、これは構造化の定義を推奨する事を暗に指し示している訳ではありません。
 
 - 特に最適化(-O0)を行わない基本的なコンパイルだけでも、実際の実行速度を 25% 高速化させます。
 
 - マルチスレッドのプログラムにおいては静的変数が既にライブラリ内で宣言されている可能性があります。開発者が強制的に除去したい場合は  -fno-threadsafe-statics オプションを用いてください。ですが、一般ユーザはあまり用いるべきではないでしょう。
 
 * 16. セキュリティ [#ob33b880]
 
  この章では Fedora Core でのセキュリティ面における概要を記述します。
 
 ** 16.1. セキュリティ全般 [#s051cc46]
 
  Fedora に組み込まれている先駆的なセキュリティ機能の現状と今後の方針や一般的な紹介について http://fedoraproject.org/wiki/Security をご覧下さい。
 
 ** 16.2. 新機能 [#ceef72db]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 16.3. SELinux [#ra9d288c]
 
  SELinux プロジェクトのページではトラブル・シューティング、説明、文章、各リソース源について記述されています。いくつか便利なページを紹介します。
 
 - 新しい SELinux プロジェクトのページ:http://fedoraproject.org/wiki/SELinux
 
 - トラブル・シューティング:http://fedoraproject.org/wiki/SELinux/Troubleshooting
 
 - FAQ(よくある質問と回答):http://fedora.redhat.com/docs/selinux-faq/
 
 - SELinux のコマンド一覧:http://fedoraproject.org/wiki/SELinux/Commands
 
 - 各ドメインの概念について詳細:http://fedoraproject.org/wiki/SELinux/Domains
 
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 17. Java と java-gcj-compat [#i36f740d]
 
  この Fedora Core のリリースでは java-gcj-compat という、フリーかつオープンソースな Java 開発環境が組み込まれています。java-gcj-compat とツール群には、Java プログラミング言語として開発のしやすい多くの便利なツール群や構築・実行環境が実装されています。
 
 >>
 |''[メモ] Fedora Core には Java は組み込まれていません''&br;Java は Sun Microsystems の登録商標です。java-gcj-compat は Java ではありませんが、完全に無料なソフトウェアの集合体であり、多くの Java ソフトウェアが動作します。|
 <<
 
  java-gcj-compat には3つの鍵となるコンポーネントを持っています。GNU Java ランタイム(libgcj)、Eclipse Java コンパイラ(ecj)、そして、ユーザがその他 Java 環境を再現することが可能となるランタイムとコンパイラのセットであるラッパーとリンク(java-gcj-compat)です。
 
  Fedora がリリースする Java ソフトウェアのパッケージは java-gcj-compat 環境を用います。これらのパッケージは OpenOffice.org の基礎であり、Eclipse、Apache Tomcat などにも含まれます。Java に関しての FAQ(よくある質問と回答)については http://www.fedoraproject.org/wiki/JavaFAQ を参照していただくことで、java-gcj-compat を用い、Fedora がどのようにフリーな Java 環境を構築しているかの情報を得られるでしょう。
 
 >>
 |''[重要] バグレポートには場所とバージョン情報もご提供下さい''&br;バグ報告をなさるときには、以下のコマンドを実行した結果を添付して送付願います。which java && java -version && which javac && javac -version|
 <<
 
 
 ** 17.1. Java アプレットの取り扱い [#ye18233c]
 
  この Fedora Core のリリースにおける gcjwebplugin はプレビュー版(テスト公開版)であり、Firefox で Java アプレットを動作させるためのフリーのプラグインです。プラグインはインターネット・グループを選んでインストールする際に自動インストールされる java-1.4.2-gcj-compat-plugin パッケージに同梱されています。gcjwebplugin はまだ活発な開発途上段階にあるため、信頼できない Java アプレットを実行すべきではありません。
 
 >>
 |''[警告] gcjwebplugin は用心してご利用下さい''&br;gcjwebplugin が Java アプレットを実行する際、どのようなアプレットでも実行前に GNU クラスパス・セキュリティ実装機能から警告が表示されます。ダイアログはアプレットの読み込みを中止するか、それともアプレットを信頼して実行を許可するかの選択を求めます。もし警告機能は不要(ただし、危険性というリスクを孕みます)であれば次のコマンドを実行してプラグインの除去が可能です:su -c 'yum remove java-1.4.2-gcj-compat-plugin'|
 <<
 
 ** 17.2. Java のハンドリングと Java パッケージについて [#faa170ad]
 
  java-gcj-compat フリーソフトウェア集について追記しておきますと、Fedora Core では複数の Java 実装環境をインストールしており、コマンドライン上では ''alternatives''((alternative:代替手段、という意味です。)) ツールを使ってとして切り替えの推奨をおこないます。ですが、利用する全ての Java システムが JPackage プロジェクトパッケージのガイドラインに沿って ''alternatives'' を用いパッケージングされなくてはいけません。これらのパッケージが適切にインストールされるためには、root ユーザは java と javac を ''alternatives'' コマンドを使うことで切り替える必要が出てくることもあるでしょう。
  alternatives --config java alternatives --config javac 
 
 ** 17.3. Fedora と JPackage Java パッケージの関連について [#y47e8195]
 
  Fedora Core には JPackage プロジェクトによって Java ソフトウェア・レポジトリから提供されている多くのパッケージ群が組み込まれています。これらのパッケージの中には Fedora プロジェクトにソフトウェアの帰属を変更するため変更されている箇所がある場合もあります。また、GCJ を利用するために事前コンパイルを実施した役割も果たしました。
 
  これらのパッケージを更新したい場合や、Fedora によって提供されていない JPackage レポジトリを使うために、Fedora レポジトリを使うことができます。JPackage のウェブサイト http://jpackage.org/ ではプロジェクトやソフトウェアについて多くの情報が提供されています。
 
 >>
 |''[警告] Fedora と JPackage の混在について''&br;同じシステム上で Fedora Core と JPackage のレポジトリを同時に利用する際には、ソフトウェア利用前にパッケージの互換性を検証するようにしてください。互換性のないパッケージが混在すると複雑な問題を引き起こす場合があります。|
 <<
 
 * 18. Samba((サンバ:ファイル共有システム。Windows と Linux 上で互換性があります)) (ウインドウズとの互換性) [#y0d1da9c]
 
  この章ではマイクロソフト社のウインドウズ・システムと相互に連携するためのソフトウェアである Samba(サンバ)について記述します。
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 19. システム・デーモン((デーモン:常にシステム上で稼働している特殊なプロセスのことです)) [#af045073]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 19.1. システム・サービス [#d272c256]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 20. マルチメディア [#f4349481]
 
  Fedora Core には録音・編集・再生といった様々なマルチメディア機能を備えたアプリケーションが組み込まれています。追加パッケージに関しては Fedora Extras レポジトリを通じて入手可能です。Fedora で利用可能なマルチメディア機能については Fedora プロジェクトのウェブサイト http://fedoraproject.org/wiki/Multimedia をご覧下さい。
 
 ** 20.1. マルチメディア・プレイヤー [#p27ee096]
 
  Fedora Core の標準インストールで、メディアの再生録音のために Rhythmbox と Totem が組み込まれています。Fedora Core レポジトリおよび Fedora Core Extras レポジトリでは、XMMS プレイヤーや KDE の amaroK といった、その他の人気の高いプログラムもあります。GNOME・KDE いずれも様々なフォーマット(音楽・画像・動画形式)を扱うプレイヤーを選ぶことができます。サード・パーティ(Fedora Core プロジェクト以外)から他のフォーマットに対応したプログラムの提供があるかもしれません。
 
  また、Fedora Core では最も先駆的な ALSA サウンド・システム(Advanced Linux Sound Architecture)を導入しています。従来の Linux システムでは難しいとされていた、複数のプログラムが同時に音の再生を行うことが可能です。全てのマルチメディア・ソフトウェアがサウンド機能に ALSA を利用可能となれば、従来の技術限界は無くなります。ALSA についてはプロジェクトのウェブサイト http://www.alsa-project.org/ を訪れてみてください。ただ、現状では多くのユーザが同時にシステムを利用する場合は問題が発生するかもしれません。ハードウェア構成やソフトウェアの利用状況によっては、多数のユーザの利用時には同時にサウンドを鳴らすことは出来ないかもしれません。
 
 ** 20.2. Ogg((Ogg:オッグ=オープンソースによって開発・規格されている音楽フォーマットです))と Xiph.Org 形式について [#df3d8234]
 
  Fedora は Ogg メディア形式への完全対応や、Vorbis 音声形式、Theora ビデオ形式、Speex 音声形式、FLAC lossless 形式へ対応しています。これら自由に配布可能なフォーマットは特許やライセンスによる制限をうけることはありません。これらは、より人気が高い、限定された形式よりも強力か柔軟な選択肢となり得ます。Fedora プロジェクトとしては制限された形式よりもオープンに対応している形式(フォーマット)を推奨します。これら形式についての情報や利用法については Xiph.Org 財団のウェブサイト http://www.xiph.org/ をご覧下さい。
 
 ** 20.3. MP3、DVD そのほかのマルチメディア形式の取り扱い [#ce75cdb7]
 
  Fedora Core レポジトリおよび Fedora Core Extras レポジトリには MP3 や DVD の再生・録音機能に対応したソフトウェアは存在していません。MP3 形式は既に特許が取得されており、特許所有者は利用時に必要となる特許ライセンスを提供しませんでした。DVD ビデオ形式も特許取得済みであり、暗号規格化されたものです。特許所有者は利用時に必要となる特許ライセンスを提供せず、CSS-暗号化されたディスクを解析するために必要となる作業は、アメリカ合衆国の著作権法およびデジタルミレニアム著作権法令に違反する可能性があるのです。Adobe 社の Flash プレイヤーや Real Media 社の Real Player など、その他多くのマルチメディア関連ソフトウェアも Fedora は著作権やライセンスの問題から利用できずにいます。この問題については、どうか http://fedoraproject.org/wiki/ForbiddenItems のページをご覧下さい。
 
  その他、Fedora プロジェクトは他の選択肢を検討している間、 MP3 について Fluendo が GStremer 向けのフリー MP3 プラグインの提供を申し出ています。このプラグインを一般ユーザが利用するにはライセンス料金が必要となります。プラグインは GStremer のフレームワーク(プログラム)の背後で動作して MP3 のサポートを可能とするでしょう。ですが、私たち Fedora プロジェクトはフリーかつオープンな形式の利用・サポートおよび推奨を目指しているため、このプラグインは組み込まれていません。MP3 プラグインについては Fluendo のウェブサイトをご覧下さい。http://www.fluendo.com/ です。
  
 ** 20.4. CD と DVD の読み込み・書き込み(authoring and burning) [#u7a4afb5]
 
  Fedora Core レポジトリおよび Fedora Core Extras レポジトリには簡単に CD や DVD を読み書きするための様々なツール群がそろっています。GNOME ユーザであれば Nautilus((Nautilus:ノーチラスと発音)) ファイル・マネージャから直接書き込むことができますし、gnomebacker や graveman パッケージを Fedora Extras から取得することもできます。あるいは、古いですが xcdroast パッケージを Fedora Core レポジトリから取得可能です。KDE ユーザは Fedora Extras の k3b という強力なツールを使うことができます。コンソール上からのツールでは cdrecord、readcd、mkisofs など、その他、人気の高いアプリケーションがあります。
 
 ** 20.5. スクリーンキャスト(screencast) [#uf3299f7]
 
  Fedora ではオープンな技術を利用した screencasts を使って、デスクトップ・セッションの記録や再生を行うことができます。Fedora Extras ソフトウェア・レポジトリに istanbul というソフトがあり、screencasts を使って Theora ビデオ形式のファイルを作成することができます。このファイルがあれば、1人もしくは複数の利用者で利用状況をビデオで再現することができます。screencasts を使えば Fedora プロジェクトの開発者からユーザへ、あるいはその逆にユーザから開発者へ screencasts の情報を伝えることができるのです。より一層の理解を深めたり活用法について http://fedoraproject.org/wiki/ScreenCasting をご覧下さい。
 
 ** 20.6. プラグインを用いた機能拡張 [#f671cde8]
 
  Fedora Core および Fedora Extras ソフトウェア・レポジトリには多くのメディアプレイヤーが登録されています。これらの大部分が追加プラグインを用いることで様々な音声ファイル形式の出力にも対応しています。gstreamer パッケージなど強力なマルチメディア対応プレイヤーのフレームワーク(プログラム)を用いて、ある程度の種類の音声出力に対応しています。Fedora Core および Fedora Extras ソフトウェア・レポジトリでは、これらバックエンドやアプリケーション毎に個別にプラグインを提供している場合もあります。第三者(サード・パーティ)から、より優れた能力を追加するためのプラグインを提供する場合もあるでしょう。
 
 * 21. ゲームとエンターテイメント [#q6ad6418]
 
  Fedora Core と Fedora Extras では色々なジャンルをカバーするゲームを提供しています。Fedora Core では標準で GNOME 向け(gnome-games)・KDE 向け(kdegames)にゲームを提供しています。Fedora Extras では更に広い範囲にわたる様々なジャンルのゲームが置かれています。
 
  Fedora プロジェクトのウェブサイトではゲームについての専門セクションを設けて、多くのプレイ可能なゲームの情報についてや概要・インストール方法などが採り上げられています。更に詳しい情報を得るためには http://fedoraproject.org/wiki/Games をご覧下さい。
 
 * 22. ネットワーク機能 [#of669930]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 21.1. ユーザ向けツール [#b9d07b67]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 ** 21.2. カーネルの主な変更点 [#d53d1d78]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 23. 仮想化(virtualizaton) [#q37882da]
 
  Fedora Core では Xen[[Xen:ゼンと発音。オープンソース・ソフトウェアによる活発な開発が進められている仮想化技術]] が仮想化(Virtualization) の基礎となっています。Xen 3.0 が Fedora Core 6 test2 のインストーラーで組み込むかどうか選べるように機能統合が図られました。Xen に関する詳しい情報は http://fedoraproject.org/wiki/Tools/Xen をご覧下さい。
 
 ** 23.1. 仮想化の種類 [#jaaa5b2b]
 
  仮想化には数種類の技術があります:完全な仮想化(full virtualization)、仮想並行化技術(paravirtualization)、シングル・カーネル・イメージ仮想化といったものです。Fedora Core 6 test2 では最も一般的な仮想並行化技術(paravirtualization) を用いる Xen 3.0 を採用しています。また、VM ハードウェアを用いれば、完全な仮想化を実行させる事も可能です。
 
 *** 23.1.1. 仮想並行化技術((仮想並行化技術:para-virtualization に該当する日本語が該当しないので、私が勝手につけました(汗))の利点 [#hc4c2849]
 
 - 仮想化によりシステム・リソース((リソースとは、CPU 使用率やメモリ利用量など、システムの"資源"の事です))の負担を減らすことができます。
 
 - それぞれのゲスト OS (仮想 OS) 毎に、NIC((NIC:ニック=Network Interfece Card=LAN の通信ボード))などのハードウェアに直接アクセスすることを許可することができます。
 
 - ゲスト OS には優れたセキュリティ機構が Xen の管理機能によって提供されます。
 
 *** 23.1.2. 仮想並行化技術の使用環境 [#ece5e192]
 
 - 仮想並行化技術(paravirtualization)が利用可能となっているゲスト OS が必要です
 
 - ホスト OS はブート・ローダーに GRUB を採用する必要があります(Fedora Core では標準です)
 
 - それぞれのゲスト OS 毎に必要となる(600 MB 〜 6 GB 程度、OS によって異なります)十分なハードディスクの空き領域
 
 - 最低限、ゲスト OS が動作するために 256 MB のメモリ、そして、ゲストを追加する毎に 256 MB を追加すること
 
 
 ** 23.2. Xen((Xen:ゼンと発音します。OS 仮想化技術では最先端を突っ走ってます。安定してます。バグもありますが・・・開発途上という事で。))のインストールと設定・利用 [#n692170a]
 
  Xen はホスト OS 上にインストールされていなくてはなりません。ホスト OS は Hypervisor カーネルとして実行されなくてはいけません。Fedora Core 6 test2 にはインストール・プログラム中に仮想並行化技術(paravirtualized)を利用可能にするかどうか選択可能となっており、必要に応じて Xen に対応したプログラム群や Linux カーネルがセットアップされます。現時点で Fedora Core 6 test2 は仮想並行化技術が唯一の利用可能なゲスト OS です。その他の OS については OS に依存する専用のインストールプログラムを使うのではなく、既存のイメージを使って利用可能です。
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 24. X ウインドウ・システムについて(グラフィックス面) [#k44b2133]
 
  この章では Fedora 上で動作する X Windows システムおよび関連技術について記述します。
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 * 25. データベース・サーバ [#g409aa68]
 
 ** 25.1. MySQL((MySQL:マイ・エス・キュー・エルと発音します。高速 RDBMS として世界的に有名。おそらく世界シェア No.1)) [#p8281286]
 
  現在 Fedora では MySQL 5.0 を採用しています。このバージョンにおける拡張機能についてなどは http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/mysql-5-0-nutshell.html をご覧下さい。
 
  MySQL の古いバージョン( MySQL 4.x 以下 )からアップグレードをする場合の情報は、MySQL のウェブサイト http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/upgrade.html をご覧下さい。
 
 ** 25.2. PostgreSQL((PostgreSQL:ポストグレ・エス・キュー・エル。MySQL とは異なる RDBMS しすてむ。設定が簡単。たぶん、日本ではこちらが No.1)) [#tc9e3001]
 
  この Fedora リリースでは PostgreSQL 8.1 を採用しています。新しいバージョンに関する詳しい情報については http://www.postgresql.org/docs/whatsnew をご覧下さい。
 
 >>
 |''[重要] データベースのアップグレード''&br;Fedora Core 4 では PostgreSQL バージョン 8.0 を採用していました。データベースの互換性がありません。そのため、PostgreSQL データベースの内容を保持したまま Fedora のバージョンをあげるには、PostgreSQL のデータベース情報をアップグレードする必要があります。PostgreSQL の旧バージョンからのデータベース更新方法は http://www.postgresql.org/docs/8.1/interactive/install-upgrading.html の記述に従って行ってください。|
 <<
 
 * 26. 国際化(i18n)への対応について [#c272a79c]
 
  この章では Fedora Core における各言語のサポート状況について記述します。
 
 ** 26.1. 入力方法 [#le5789a8]
 
  では標準の入力手法は SCIM(Simple Common Input Method) GTK 入力モジュール scim-bridge です。これは Ryo Dairiki さんによって C 言語でゼロから記述されました。そのため SCIM は libstdc++so7 に依存しないためリンクする必要はなくなりました。squim-qtimm が再び動作するようになっています。
 
  次の表はそれぞれの言語の入力を可能とするホットキーの一覧です。
 
 |''言語''|''起動ホットキー''|
 |日本語|『半角/全角』か『Alt』+『`』|
 |韓国語||
 |その他||
 
  SCIM がインストールされた環境下では、全ユーザに対しての標準入力方法となります。
 
 *** 26.1.1. 言語のインストール [#l558fd61]
 
  大部分のアジア圏でのインストールを行えば、SCIM は標準でインストールされます。もしインストールされていなくても、パッケージ・マネージャ(pirut)を使ってサポートされる言語用コンポーネントの追加を行うことができます。コマンドライン上からは次のようにします。
  su -c 'yum groupinstall <language>-support'
  上記のコマンドで <language>((language:言語、例えば日本語は Japanese language)) にあたる部分には assamese, bengali, chinese, gujarati, hindi, japanese, kannada, korean, punjabi, tamil, thai と指定してください。
 
 ** 26.2. xinputrc [#ke9c09f1]
 
  X Window システムの起動時には xinput.sh は ~/.xinputrc や /etc/X11/xinit/xinputrc を参照せず、 ~/.xinput.d/ と /etc/xinit/xinput.d/ に設置されているファイルを参照するようになりました。
 
  もし、SCIM がインストールされた環境でもデスクトップ上で利用したくないときには無効にすることができます。無効にしたい場合 ''im-chooser'' を使うか次のような空ファイルを作成します。
  echo > ~/.xinputrc
 
 ** 26.3. Firefox((Firefox:ファイアーフォックス。ウインドウズ版もある軽量ブラウザ。Fedora 標準。))での Pango ((Pango:パンゴ(で発音合ってるかな?)、多言語機能))による多言語サポート機能実装 [#j357e692]
 
  Fedora Core 上に実装されている Firefox は Pango が Indic や CJK スクリプトなどといったスクリプトを組み込まれた状態で構築されています。Fedora は Mozilla 社から Pongo システムをテキスト表示システムに利用する許諾を得ています。
 
  Pango を無効にしたい場合、Firefox 起動前に環境設定で set ''MOZ_DISABLE_PANGO=1'' と指定しておいてください。
 
 * 27. 過去バージョンとの互換性 [#ndc508e4]
 
  Fedora Core では古いソフトウェアと互換性を保つためのシステム・ライブラリを提供しています。これらの古いソフトウェアは Legacy Software Development((レガシー・ソフトウェア・デヴェロプメント)) グループとして、標準ではインストールされることはありません。インストール作業中、あるいはインストール後でもユーザが必要に応じて過去のソフトウェアを利用することは可能です。Fedora システム上のパッケージ群からインストールを行う場合には、"Applications" → "Add/Remove Software" を選択するか、Pirut を使うか、次のように端末エミュレータ・ウインドウからコマンドを実行してインストールを行うこともできます。
  su -c 'yum groupinstall "Legacy Software Development"' 
  パスワードの入力が求められますので、root パスワードを入力して Enter キーを押してください。
 
 * 28. パッケージの変更 [#z3da0c6c]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
 >>
 |''[メモ] リストは自動生成されています''&br;このリストは自動生成されているものです。翻訳には向いていません。((リストが膨大なためです。どなたか気合いでやりませんか?私、場所提供しますよ〜。))|
 <<
 
  前回リリースからどのパッケージが更新されたかのリストは http://fedoraproject.org/wiki/Docs/Beats/PackageChanges/UpdatedPackages をご覧下さい。あるいは、http://distrowatch.com/fedora を参照sることで全 Fedora バージョンの主要パッケージの比較を行うことができます。
 
 * 29. Fedora Extras((Extras:エクストラズ=公式にはサポートしない拡張 RPM パッケージ群)) [#pa3c998e]
 
 ** 29.1. レポジトリ(repository)の利用 [#v3075a36]
 
  Fedora Extras では Fedora Core を補完するソフトウェア群が置かれているレポジトリ(倉庫)です。&br;
  ここは Fedora プロジェクトの中でもとりわけボランティア・ベースのコミュニティによって活動が活発な箇所です。
 
 >>
 |''[メモ] Fedora Extras は標準で利用可能です''&br;Fedora システムはソフトウェアのインストールや更新時、自動的に Fedora Core レポジトリと Fedora Extras レポジトリを双方選択して動作しています。|
 <<
 
  Core や Extras レポジトリからソフトウェアをインストールするには Applications → Add/Remove Software を選択してください。一般ユーザの場合は root パスワードが要求されます。パスワードを入力してインストール作業を進めてください。リストにはソフトウェアの一覧が表示されています。必要なソフトウェアを選んで Apply を押してください。
 
  ソフトウェアのインストールには ''yum'' というコマンドライン上のツールを使うこともできます。たとえば、以下のコマンドを実行すると abiword パッケージ本体だけでなく、必要とされる依存性のあるパッケージすべてがまとめてインストールされます。
  su -c 'yum install abiword' 
  パスワードの入力が求められますので、root パスワードを入力して Enter キーを押してください。
 
 ** 29.2. Fedora Extras について [#m983f250]
 
  Fedora Core 6 test2 がリリースされている段階で、Fedora Extras レポジトリには 1,350 件のソース・パッケージを元に構築された約 2,000 件のパッケージが収録されています。以下に挙げるリストは Fedora Extras コミュニティのメンバーによってメンテナンスされていて、かつ人気のあるソフトウェアです。
 
 - abiword - 優雅(エレガント)なワープロ・アプリケーション
 
 - balsa - 軽量の電子メールソフト
 
 - bash-completion - パワーユーザの為の高度なコマンドライン入力補助アプリケーション
 
 - bluefish - HTML エディタ
 
 - clamav - オープンソースのサーバ・デスクトップ両用途向けのアンチ・ウイルス用スキャン・除去ソフト
 
 - fuse - 非標準のデバイスやネットワーク・サービスをディレクトリとして扱う為のツール
 
 - fwbuilder - Linux と Cisco((Cisco:シスコ。これ知らなかったら完全にモグリですよ・・・)) ファイアウォール用のルールセットをグラフィカルに作成するツール
 
 - gaim-guifications - Gaim インスタント・メッセンジャーの機能拡張ツール
 
 - gdesklets - GNOME デスクトップのための小道具
 
 - gnumeric - 強力な表計算アプリケーション
 
 - inkspace - イラスト描画とベクトル描画が可能な画像アプリケーション
 
 - koffice - KDE デスクトップのための完全なオフィス向けソフト一式
 
 - mail-notification - メール到着時に通知するツール
 
 - mediawiki - ウェブサイトを共同開発する際に用いる Wikipedia(Wiki) の一種
 
 - nautilus-open-terminal - GNOME ファイル・マネージャの拡張ツール
 
 - pan - Usenet ニュース・リーダー
 
 - revelation - パスワード管理ユーティリティ
 
 - scribus - DTP(デスクトップ・パブリッシング)アプリケーション
 
 - sfce - 軽量動作のデスクトップ環境
 
 - xmms - 人気の高いオーディオ・プレイヤー
 
 - 多くの Perl((Perl:パール=開発言語。CGI で有名)) と Python((Python:パイソン=開発言語。モンティ・パイソンとは無関係。)) によって作成されたツールやライブラリ群
 
 - ...そして、もっと多くのファイル群!
 
  置きに良い利のオープンソース・ソフトウェアは Fedora Extras にありませんでしたか? もしソフトウェアの追加を希望するなら、アプリケーションの RPM パッケージを作成して、それを Fedora Extras のレビューに投稿してください。レビューによる審査に問題なければ Fedora Extras に登録され、あなたがメンテナー(維持管理者)となることができます。もし RPM パッケージの作り方が分からなければ、Fedora Extras はアプリケーションが登録されるまで手助けします。
  お気に入りのオープンソース・ソフトウェアは Fedora Extras にありませんでしたか? もしソフトウェアの追加を希望するなら、アプリケーションの RPM パッケージを作成して、それを Fedora Extras のレビューに投稿してください。レビューによる審査に問題なければ Fedora Extras に登録され、あなたがメンテナー(維持管理者)となることができます。もし RPM パッケージの作り方が分からなければ、Fedora Extras はアプリケーションが登録されるまで手助けします。
 
  Fedora Extras に関連するもっと多くのことを知りたければ、http://fedoraproject.org/wiki/Extras のページを参照してください。
 
 * 30. Fedora Legacy(レガシー) - コミュニティ管理プロジェクト [#sfe6acba]
 
  Fedora Core 6 test2 の段階で、まだこの章の改訂はされていません。ご注意下さい。
 
  Fedora レガシー・プロジェクトというのは、Red Hat Linux や Fedora Core ディストリビューションで "メンテナンス・モード"((maintenance mode:メンテナンス・モード=必要最低限の改良しか加えられないか、セキュリティ対策時のみ更新されるような、ソフトウェアとして安定したバージョンに移行した時に用いられます))に移行したソフトウェアを維持・管理するためのコミュニティによって支援されているオープンソース・プロジェクトです。Fedora レガシー・プロジェクトではセキュリティ関連や致命的なバグ修正・誤字修正パッケージを提供するため、様々な Linux コミュニティと共に活動しています。このプロジェクトでは古い環境におけるディストリビューション上で動作しているソフトウェアの寿命を延ばす事や、なかなか更新が進まないソフトウェア、開発が終了してしまったソフトウェアの維持も行っています。Fedora レガシー・プロジェクト関して興味がありましたら、 http://fedoraproject.org/wiki/Legacy をご覧下さい。
 
 >>
 |''[メモ] Fedora Core 5 には過去の有用な資産も含まれています''&br;Fedora Core 5 に含まれるソフトウェア群の中には Fedora レガシーによってメンテナンスされたソフトウェア群も含まれています。しかしながら、Fedora プロジェクトでは Fedora レガシーの維持・管理には莫大なステップを踏む必要があるため  Fedora Core との統合は難しいのが現状です。当リリース Fedora Core 5 ではレガシー・レポジトリは標準では使用できなくなっています。|
 <<
 
  現時点では Fedora レガシー・プロジェクトでは以下のメンテナンス・モードに入ったディストリビューションをメンテナンスしています。
 
 - Fedora Core 3
 
 - Fedora Core 4
 
  Fedora レガシー・プロジェクトはコミュニティが活発である限り、これらメンテナンス・モードに入ったリリースのディストリビューションに対してもソフトウェアの更新と提供を続けます。メンテナンス・モードが終了し、それにコミュニティも興味を持つ事がなくなれば、3つ上の上位バージョンの Fedora Core リリースの test2 がリリースされた段階で、該当するソフトウェアの更新を停止するでしょう。例えば Fedora Core 4 がメンテナンス・モードに入ったとします。コミュニティの中で維持・管理担当者がいなければ、リリースは Fedora  Core 7 test2 がリリースされた段階で、Fedora Core 4 の管理は終了となります。期間にして、おおよそ 18ヶ月(1年半)は間違いなく維持される期間と考えて良いでしょう。それ以後はコミュニティ次第です。
 
  Fedora レガシー・プロジェクトはパッケージの更新やテストを行い品質維持に努めるボランティアが常に必要です。より多くの情報を得るためには http://fedoraproject.org/wiki/Legacy/QATesting を読むか、あるいは http://fedoraproject.org/wiki/Legacy/QATesting#issues に記載されている作業予定リストもご覧下さい。
 
  もし Fedora レガシー・プロジェクトへの参加に際して何か私たちの協力が必要であれば、プロジェクトのホームページに設置されている Wiki http://fedoraproject.org/wiki/Legacy をご覧頂くか、助言者によるページ http://fedoraproject.org/wiki/Mentors をご覧下さい。その他の方法で Fedora プロジェクトに貢献したい場合、http://fedoraproject.org/wiki/HelpWanted のページが役立つと思います。
 
 * 31. Fedora プロジェクトについて [#a4b65b53]
 
  Fedora プロジェクトの目指すところは、オープンソース・ソフトウェアから完全な汎用オペレーティング・システムを Linux コミュニティと共に構築することにあります。開発は公開フォーラムで行われています。プロジェクトでは Fedora Core を年に2〜3回というペースでリリースしていく予定です。スケジュールに関しては http://fedora.redhat.com/About/schedule/ をご覧下さい。 Red Hat 社の技術チームは Fedora Core の基幹に再び関わることとなりました。また、過去に携わった事ができた技術者よりもっと多くの外部関係者を招く事を推奨していきます。この、いっそうオープンに公開されていくプロセスを経ることにより、私たちはオープンソースのコミュニティのメンバー達と共に、無料のソフトウェアとして理想的なオペレーティング・システムの開発と提供を目指して活動していきます。Fedora プロジェクトについて、より多くの情報は http://fedora.redhat.com/ をご覧下さい。
 
  Fedora プロジェクトは個人の貢献が原動力です。たとえば、テスター、開発者、文書作成者、翻訳者、あるいは違うものを作ってもいいでしょう。詳細については http://fedoraproject.org/wiki/HelpWantedをご覧下さい。Fedora ユーザと開発者間でコミュニケーションをとるための情報もあります。こちらも、詳しくは http://fedoraproject.org/wiki/Communicate をご覧下さい。
 
  ウェブサイトの他に、以下のメーリングリストでもコミュニティは活動しています: 
 
 - mailto:fedora-list@redhat.com - Fedora Core リリースの一般ユーザ向け
 
 - mailto:fedora-test-list@redhat.com - Fedora Core テスト・リリースのテスター向け
 
 - mailto:fedora-devel-list@redhat.com - 開発者の、開発者の、開発者向けの((原文が  for developers, developers, developers なので・・・))
 
 - mailto:fedora-docs-list@redhat.com - 文章作成プロジェクト関係者のため
 
  それぞれのメーリングリストに参加するためには <<リスト名>-request> 宛に、題名(subject:) を "subscribe" としてメールを送って下さい。<リスト名>というのは、上に記述されているリストの名前です。代替手段として、Fedora メーリングリストにはウェブ上からも登録可能です。http://www.redhat.com/mailman/listinfo/ をご覧下さい。
 
  また、Fedora プロジェクトでは複数の IRC(Internet Relay Chat) チャンネルを用いています。IRC はリアルタイムで文字を使ったコミュニケーションを行うツールで、インスタント・メッセージング系ソフト((MSN Live Messenger, ICQ などメッセンジャー系))と似ています。IRC では該当チャンネル上で複数の人々と会話を交わすか、あるいは個人的に1対1で誰かと談笑していても構わないのです。IRC を使って Fedora プロジェクト関係者と話したい場合には、Freenode IRC ネットワークにアクセスしてください。詳しくは http://www.freenode.net/ に掲載されている情報をご覧下さい。
 
  Fedora プロジェクトの開発者は Freenode ネットワークの #fedora-devel チャンネルにいる事が多いのですが、まれに #fedora チャンネルに出没している場合もあります。いくつか大きなプロジェクトの中には独自チャンネルを持っている所もあります。プロジェクト上のコミュニケーションのとりかたについては http://fedoraproject.org/wiki/Communicate をご覧下さい。
 
  #fedora チャンネルで会話をするときは、ニックネーム(nickname か nick)の登録が必要です。チャンネルに参加するときは ''/join'' を入力します。
 
 >>
 |''[メモ] IRC チャンネルについて''&br;IRC チャンネルは Fedora プロジェクトおよび Red Hat 社は管理下にないため、内容に関して関知しません。|
 <<
 
 * 32. 提供(Colophon) [#s89a02ec]
 
 私たちが提供(Colophon)という用語を使うのは次の時です。
 
 - 貢献者としての認識と責任能力の保持、そして
 
 - 手段と生産方法の説明です((このあたり、翻訳に自信ありません。))。
 
 ** 32.1. 貢献者名簿 [#f2c84361]
 
 - Bob Jensen (editor-in-chief, beat writer) 
 
 - Andrew Martynov (translator, Russian) 
 
 - Anthony Green (beat writer) 
 
 - Dave Malcolm (beat writer) 
 
 - David Woodhouse (beat writer) 
 
 - Francesco Tombolini (translator, Italian) 
 
 - Gavin Henry (beat writer) 
 
 - Hugo Cisneiros (translator, Brazilian Portuguese) 
 
 - Jens Petersen (beat writer) 
 
 - Joe Orton (beat writer) 
 
 - Josh Bressers (beat writer) 
 
 - Karsten Wade (beat writer, editor, co-publisher) 
 
 - Luya Tshimbalanga (beat writer) 
 
 - Patrick Barnes(beat writer, editor) 
 
 - Paul W. Frields (tools, editor) 
 
 - Rahul Sundaram (beat writer, editor) 
 
 - Sekine Tatsuo (translator, Japanese) 
 
 - Steve Dickson (beat writer) 
 
 - Stuart Ellis (editor) 
 
 - ThomasCanniot (translator, French) 
 
 - Thomas Graf (beat writer) 
 
 - Tommy Reynolds (tools) 
 
 - Yoshinari Takaoka (translator, tools) 
 
 - Yuan Yijun (translator, Simplified Chinese) 
 
 
 ** 32.2. 貢献するには [#p2c4da89]
 
  ビート・ライター達(Beat writer)は Fedora Project Wiki 上に直接リリースノートを書き込みます。Fedora Core のテストリリース時には重要な変更点や拡張について専門家・担当者と意見交換を行います。編集チームは一貫性の確認を行った上で、Wiki 上の素材を DocBook XML 形式にて管理レポジトリとして提供します。この段階で翻訳者のチームはリリースノートの他の言語に対応したバージョンの作成にとりかかります。その後、各言語に対応したリリースノートが Fedora Core の一部として一般に入手可能となります。公開チームは Web を経由した同様の手法を使って errata(修正版) の作成にあたります。
 
 Copyright (c) 2003-2005 Red Hat, Inc. All rights reserved. &br;
 Fedora プロジェクトは Red Hat, Inc によってサポートされた製品ではありません。
 
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 * 情報源(resource) [#w802a06e]
 - [[Fedora Core 5.91 Release Notes (10/3)>http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/fc6test2/]]

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