[[Fedora]] [[管理者>前佛]]のつぶやき。 ** Fedora Legacy が閉鎖の危機? [#v97ee144] Fedora Core の古いバージョンを維持・メンテナンスするためのプロジェクト、それが Fedora Legacy(フェドラ・レガシー)。どうも、それが閉鎖の危機にあると [[FedoraNEWS.ORG>http://fedoranews.org/cms/node/2320]] の記事に載りました。 - [[Fedora Legacy shutting down FedoraNEWS.ORG (フェドラ・レガシーは閉鎖に向かいつつある>http://fedoranews.org/cms/node/2320]] 記事を勝手に要約してしまいますと、Fedora Legacy プロジェクト自体そのものが閉鎖過程上にある、という事のようです。つまり、今後の Fedora Core では古くなったバージョンに対しては一切サポートしないよ、という事。たとえれば、これまでセキュリティ対策などは"yum update -y"一発で済んだものが、古いバージョンでは今後一切対応できなくなるかもしれませんよ、という事。 実際、Fedora Legacy Project の公式ページでは Fedora Core 4 以前のサポートを終了する旨のアナウンスが昨年(2006/12/12)に出ていました。 - [[Important Notice>http://www.fedoralegacy.org/]] この重要なお知らせの中で、Fedora Core の過去のバージョンの管理をどうするかについて、再検討がなされている事が示されています。極めて重要なのは「当初の計画よりも早い段階で Fedora Core 4 以前のバージョンのメンテナンスを維持する事は不可能になりました。」と、この時点で宣伝しちゃっている事ですね。実は私、/.J の記事を読むまで、全然知りませんでした。 - [[スラッシュドット ジャパン Fedora Legacy Project がサービス終了へ>http://slashdot.jp/linux/article.pl?sid=07/01/01/104206]] 私の意見をちょびっと書かせていただくと、ボランティア・ベースで成り立ってきた Fedora Project Legacy が閉鎖の危機という事で、これが本来の Fedora Project にも影響が出ないか、という事を危惧しています。基本的にバージョンが古くなったとしても、自分でソースなりパッケージを構築するなりして、セキュリティや更新に対応してサーバ管理にあたれば特に問題は無い訳です。 ですが、昨年から Fedora Project には Red Hat 社が手を出してくるようになり(事実上連携していると言っても差し支えないでしょう)、Red Hat 社の意向がもし強く反映されているものであれば、サポートを無料で受け続ける事ができる Fedora Legacy というのは邪魔な存在であり、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)を買って頂戴よ、というのが本音かもね〜と裏を読みたくもなってきます。 とはいえ、Fedora Regacy Project 単体をみると、Red Hat 社は支援する姿勢は殊更無いようなので。もしサポートの手が伸びるのであれば、こんな「ぶっちゃけ閉鎖しちゃうんだけど、いい?」みたいな記事をプロジェクトのメンバーが書くことは考えられませんし。もしかしたら、これも Red Hat 社の釣りかもしれませんが。Red Hat 社にしてみれば、何の利益にもならない部門に資金を提供することに何のメリットも無いわけで。そういう意味ではプロジェクトとしては「助けてくれー」というのは本音だとは思いたいですが。 [[FedoraNEWS.ORG>http://fedoranews.org/cms/node/2320]] には 1/1 の追記で「もうプロジェクトは終わっている。サーバは今、単にオンラインになっているだけでリソースは無駄(サーバ本体の管理や電源・回線など)、プロジェクトが終わっているだから、こんなサーバ要らないよね?」と投げやりともとれる書き込みがあるのは、なんとも偲びがたいですが・・・。 オープンソースとは何か、それは"無料"で使えるものではなく"自由"に使えるものである、では、我々が今使っているサーバ環境とは?オープンソースとは何か? そう、小一時間程、自分に考えさせてくれるような話題でした。 #comment