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Pocketstudio.jp :: LOG :: 社会問題 - Sociology of Japan

2006年06月20日

福井総裁の件について、ちょっと。

 
 「儲けるのが悪い」という議論がマスコミによって先行してるようなので、ちょっと一言。この風潮は危険だと思います。

 たぶん、ちょっと前にライブドアの株式投資によって多くの人が失敗したので、その擁護の意味も含めて「みんなで叩け」という風潮があるのでは?と気になります。お金の使い方透明性云々は当たり前であって、儲かったら別にそれは悪いことではないでしょう。今後は儲け分を寄付すると言ってますし。村上ファンドは反則でしたけど、ファンドそれ自体は経済活動として全く問題ないはずです。

 NHKの街頭インタビューで「自分も投資したいよ」なんて言ってる人がいましたが、そんなのは僻み妬みです。なぜなら、2001 年の時点で TOPIX 連動の投資ファンドに投資をしていれば、誰だって今はもうかっていたはずでしょう。

 きっと村上ファンドの件が問題にならなかったり、福井総裁が投資によって損をしていれば、こんな風に叩くこともないでしょう。

 先日、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏が今後2年で引退する旨を発表しました。彼が生み出した利益は莫大なものです。個人資産だけをみても、一生かかっても使い切れないほどの資産を手にしたのです。だからって、ビル・ゲイツ氏は批難されますか?

 お金持ち=悪い人、なんて分かり易い構図なんでしょう。だからこそ、マスコミは慎重に報道すべきではないかと思います。問題なのは"日銀総裁"という公正中立であるべき人物が自分の政策次第で自分の利益を上げることが出来た、という事です。もしかしたら過去にも似たような事例があったのかもしれませんけど、ね。マスコミに注文すると、もっと昔の事例を調べてみるとか、国会に注文を出すと個人の責任云々より、アメリカの連邦銀行議長のような政策に関わる人物は役職に関わっている間の個人資産を凍結するような仕組みを作るように議論をもっていってほしいものです。

 お金を稼いだら、それこそ募金なり寄付なりしれば良いのではないでしょうか。。。なんか、マスコミの報道は変じゃないの?と思いますです。目先の事例にとらわれず、本当に問題なのは何かを見極めるのは大切なことでしょう(私はささやかながらユニセフと国境なき医師団に毎月 6,000 円寄付してますが、、だからといって自慢するつもりはありません。単なる事例。問題はお金を何に使うかって事で…なんだかなぁ、世の中おかしくなってるんじゃないかなぁ、と思うわけです。)。

投稿者 Masato Zembutsu : 2006年06月20日 21:25

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