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クイズ 日本の顔「戸田奈津子」の意訳(on air中)に思う、日本のネットワーク業界を覆う閉塞感

 なんとなく閉塞感を感じる日本のネットワーク業界に一言。

 ネタを思案中、ちょうど今、NHK のテレビ「クイズ 日本の顔」で戸田奈津子さんが出演中。

- クイズ 日本の顔

 "意訳"について、とかくコンピュータ・ネットワーク業界は科学技術分野に属するため、正確な翻訳、つまり"直訳"が求められる訳ですよね、一般的に。ですから、man の日本語訳や色々なドキュメントや書籍が"堅い"イメージをうけるのは、この"科学技術文章"である、という前提に立ったものであるからです、と改めて感じさせられました。

 私は、勝手に"意訳"を行っているプロジェクトがいくつかあります。最近では以下の2点。

- Fedora Core 6 Relese Note - リリース情報日本語非公式訳
- chkrootkit ローカル環境のルートキット検出

 コンピュータ・ネットワーク業界が科学技術から、世の中の必須技術、そして、いずれはエンターテインメントの補佐ツールであろう日は目前でしょう。ということで、なんとなく、これまで"意訳"をすることに引けを感じていた自分にちょびっとだけ自信がつきました。要は、意味が通れば良いんだって事で、勝手に自己納得。

 テレビについては、たぶん、これは再放送もあると思うので、見逃した方はチェックされてみては?


 最近感じているネットワークの閉塞感というのは、こういう所にも要因があるのではないのかな?と。たとえば、未だに Linux や専用サーバの敷居が高いと思われているのは man が英文の直訳だったり、専門書が、やっぱり翻訳の意味(著者の意図が通っていない)ので、どうしても敷居が高く感じてしまうのではないかと思う。10 年前、自分が Java の解説書を見たときは「これ、英語のリソース(原文)探したほうが速いな・・・」と思った程です。

 閉塞感というか違和感の1つに、「技術原理主義」というような風潮。たとえば、メーリングリストや掲示板では、コミュニティの役割の1つに相互扶助というのもあると思うんです。そういうのを目的にしていない所もありますが。たとえば、ある人が質問をしたとします。けども、大概においては「環境は?」とか「マニュアル読んだ?」とか、そういう指摘がなされてしまって、時としてフレーム(喧嘩、最近では別名"炎上"<いい訳だねぇ)となってしまう訳でして。

 ここでよく引き合いに出されるのが「餓えた人がいたらどうすべきか?」。

1.川に魚がいます。魚を釣って与えてあげます。
2.魚の釣り竿の作り方・釣り方を教えます。そして、川の魚を釣らせます。

 大学など教育機関は「2」の「方法論」を教えるのが正解、とされています。
 ですが、私は反対。
 「1」も「2」もあっても良いのではないのかな?と提唱させてください。

 餓えている(知識がない)んだから、まずは、与えて(教えて)あげる。満腹になる(知識を得た@お腹いっぱい)になったら、次からどうやって自分の力で満腹になるほうほうを教える・考えさせる、それで良いじゃないですか。linux だって、単なるツールの1つにすぎないのですから。

 アフリカなどユニセフの支援状況を引き合いに出させていただきますが、事件は現場で正に起こっているんです。今にも死にそうな子供達に対して、とうとうと教鞭を垂れているのではなく、まずは出来る事を手助けするしかないのではないでしょうか。一応、わずかですが寄付国境なき医師団へしている身から言わさせてください(ユニセフも寄付してますが、手元に今確認できるのは昨年分の医師団向けだけでした。)。

 ところで、

 あなたは携帯を使うとき、マクスウェルの方程式なんか理解してます? テレビを観るときに、その原理は知っておく必要なんてありますか? それと同じ事が Linux なりネットワーク業界にも言えるのではないかと思うんです。とにかく今は動く原理云々よりも運用すること、それから原理を考えたって遅くないと思うんです。どうせ、技術なんて日進月歩。だから、まずは「使う事」「使えるようになる事」を優先に、日本のネットワークのコミュニティは動いて行けばいいんじゃないかなぁ、と勝手に思っていたりします。はい。(海外のコミュニティでは、最近じゃ昔の Net News で見られた RTFM なんて言葉も、私の知る範囲では殆ど見ません。RTFM は Read The Fine Manual!= すばらしいマニュアルを読んだの?(別の意味もありますけどね)という意味。)

 だから、もちょっと「技術原理主義」のような風潮は無くなっていけば、新しい風が吹くかも、なんて思ってみたりします。日本のコミュニティだって、もう、技術者や研究者の方だけのネットワークじゃなくなったんですから、ね。

 あ、番組がおわっちゃった・・・。

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コメント (2)

高村:

1.川に魚がいます。魚を釣って与えてあげます。
2.魚の釣り竿の作り方・釣り方を教えます。そして、川の魚を釣らせます。

上記ですが、自分はまず1ですね。その次に2を
与えます。餓えている人にいきなり2の方法を
教えるのもどうかと。

考え方は、まぁ、人それぞれでしょうね。
お邪魔しました。

 おっ、元気? コメントありがと。

 元々日本では趣味としての「マイコン」と、官公一体で推し進めた第五世代(死語)コンピュータ開発プロジェクト(たとえば「Tron」)とか、そのあたりで隔壁がもう20年前には出来ていた訳なんだよね。悲しいことに。それが、今インターネットという1つのプラットフォームで接続されたが故に、色々問題が起こっているわけで。その問題というのは、このリアルワールド(現実世界)とネット社会(仮想社会:これもそろそろ死語だな)が良くも悪くも融合してしまった結果というのが、現状ではないのかなと。

 俺としては別にそんな区別する必要も無いとおもうし、状況を提供したければ勝手にしたければいいんだし、それに対して文句を言うのもなんだか変だと思う。みんな、すごく勘違いしているな~と感じるのは、Google 社ってオープンソース会社じゃないんだよ?という事。特許はいっぱい持っているけどね。そこは流石、アメリカ社会で押さえているところは押さえている。

 話を日本に戻すけど、なんというかな、こう、もうちょっと許容感というか、どうせ、ネット社会っていっても実社会の延長に変わりないわけで、お茶の間に"黒電話"が登場したのと何も変わらないわけ、と俺は思っている。そこを仰々しく取り上げる日本のマスコミはなんだかなー、という感じで。なんか、焦点がぼけてませんか?と俺は強く言いたい。

 この件については、別件で改めて書きますので乞うご期待!?

 ついでに、"核"議論だけど、いいんじゃないの? 日本は"憲法"(Constitution)で言論の自由が認められているんだから。そこが変だよ日本! だって、韓国は"極秘裏"にトマホーク級の巡航ミサイルを開発して、既に実戦配備だってね。場所によっては日本全土が攻撃対象になるわけで。あ、これは元ネタが朝鮮日報だったんだけど、URL をメモって PDF 化しておけばよかった。

 とにかく、韓国人は朝鮮半島統一後に日本ににらみを効かせるために配備した、というのを慌てて公表したというのがあらすじ。でも、これって日本に対しては逆効果ではないのかね?韓国人諸氏。是非、意見を頂きたい。英語 OK です。

 まぁ、こういう深刻な(と思われるのですが)ニュースがなんで日本のトップニュースに流れないのか、そこは、自衛隊ががんばってくれていてくれる訳で、戦後61年間、日本が平和国家として名誉ある地位を築いているわけでもあるわけであるのですが、なんで、韓国の方はそんな日本全土をターゲットにする巡航ミサイルなんて開発するんですか?

 東アジア・東南アジアで軍拡の下火は切ったのは誰か? もし歴史家が問うのであれば、それは韓国だと思いますよ。

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2006年10月24日 22:11に投稿されたエントリーのページです。

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