昨日(1/24)のクローズアップ現代を見られた方はいらっしゃいますか?
- クローズアップ現代「独占ソフト”発売の波紋 ~新ウィンドウズ発売~」 (NHK)
自治体の導入にはお金がかかるという事と、代替案としての無償 OS、 Linux (リナックス)導入について。
この番組の中でマイクロソフトの次期 OS、Windows Vista(ウインドウズ・ビスタ)の導入にあたっては、自治体が導入費用にかなりかかる事を挙げていました。実は Windows Vista が要求する動作条件は結構厳しいんですよね。特に「メモリ」と「ハードディスク容量」が。
- Windows Vista の必要要件 (Microsoft Japan)
Home は最低限ということで、機能も制限されているので、拘らないのであればむしろ Windows XP Home Edition のほうがよいかもしれません。というわけで、実質 Windows Vista では Home は検討外、となると必要になるのは
- メモリ 1 GB
- ハードディスク容量 40 GB(そのうち空き容量 15 GB以上)
・・・これって結構厳しいですよね・・・。特にノートパソコンを導入している場合です。
しかも、場合によっては「アップグレード」は出来ず「クリーンインストール」=これまで入れてきたソフトをすべて入れなおさなくてはいけない!!うわぁぁぁ。。
私の地元(富山県滑川市)の市役所ではノート PC が一人ずつ支給されていますが・・・番組でもとりあげていましたが、ノート PC でこの条件を満たす物は、ここ1年ぐらいで、しかもハイスペック(高価)なものばかり、つまり、ほとんど入らないですよね。私のノート PC もダメそうです。
もしセキュリティ対策のサポートが終了すると、Windows をバージョンアップしなくてはいけないわけです。OS だけバージョンアップしたくても、メモリやディスク容量といったハードウェアが追いつかないのであれば、新規に PC を導入しなくてもいけない、など問題が多そうですね。
NHK の番組で取り上げていた自治体の OS は、画面からすると、たぶん Windows 2000 だと思います(Excel 2000 のカイル君=青いイルカのキャラクターが見えたから)。
マイクロソフトの場合『2005 年 7 月現在、延長サポートフェーズは、2010 年 6 月 30 日までを予定しております。』ということで、このテレビに出た自治体は対抗策として無償で使える Linux で乗り越えようとしているという話でした。もう3年でサポートが切れてしまうわけで、結構深刻だと思います。
で、この番組ですが、実はオチがありました。
マイクロソフト社の「市場独占」によって Windows のバージョンアップには多大な支出を強いられる→代替案としての無償 Linux →でも、その自治体が使っていた Linux は マイクロソフト社と提携関係にあるノベル社(Novel)の SUSE Linux でした。チャンチャン。
(番組を作っていた方は気がついていたのかな? 日本人有志によって手がけられている Vine Linux を導入している自治体を取り上げればよかったのに。。。)