2007 年 1 月現在のウェブサーバのシェア推移グラフが発表されました。今回は正しいグラフとデータの見方と推察の仕方についても。注目すべきは総稼働台数が 106,875,138 台と 1億台の大台に乗ったという所ですね。
- Netcraft January 2007 Web Server Survey
このグラフだけを見ると、去年1年間でマイクロソフトのシェアが急増し、Apache のシェアが奪われたように「見え」ます。
ですが、グラフの下にある稼働サイトの数値を見てみましょう。「Active Sites」の部分です。
ここで比較すると、1996 年 12 月の段階で
- Apache 29,424,070 台(シェア 59.61%), Microsoft系 16,607,337 台(シェア 33.64%)
だったのが、2007 年 1 月では
- Apache 29,517,417 台(シェア 58.53%), Microsoft系 17,409,368 台(シェア 34.52%)
となっており、ウェブサーバの台数を押し上げたのは Microsoft 系だと思われます。ですが、Apache も稼働台数が減ったわけではなく、Microsoft 系のウェブサーバが増えたため、相対的に Apache のシェアが落ちたと考える事もできるでしょう。
一方、グラフを見ると 2001 頃にも一時的に Microsoft 系のシェアが急増した事がありますが、その後、アクティブ(稼働中)サーバ稼働台数が一時的に落ち込んでいます。これは何を意味しているのでしょうか。興味ある所ですね(日本では丁度ネットバブル、と呼ばれたものが収束した時期と一致します)。
さて、今回の Microsoft 系シェア急増の裏側にあるのは何か?このまま Microsoft 系は順調に推移を続けるのか、興味深いところです。このあたり、ネットの詳しいかたいらっしゃいましたら解説して頂けると助かります。