先日の書き込み
- ルナーA(LUNAR-A)プロジェクト中止?誤報?>共同通信
について、『 JAXA 問い合わせ中 』でしたが、昨日 1/18 に JAXA 広報部の方から返信のメールが私の手元に送られてきました。一個人の勝手な問い合わせでしたが、回答をされた JAXA の方には頭が下がります。
返信では、まず、1/10 のプレスリリースの URL を提示されました。
- 第17号科学衛星(LUNAR-A)プロジェクトの状況について
その後、1/15 に開かれた宇宙開発員会推進部会という所で、JAXA としては残念ながらプロジェクトを断念せざるを得ない、という結論に達したそうです。メールでははっきり書かれていませんが、現在、最終的な関係各所との調整中との事です(プロジェクトの現場で強く反発が起こっているのかな。報告書の PDF 読む限りでは、どうやっても JAXA 単独でプロジェクトは推進できる!という風にも読めましたので)。
ただ、メールでまだ気になる点はあります。メールの該当部分での事実は
「中止に至らざるを得ないという報告をした」
「開発目途のベネトレータは国内外の他のプロジェクトへの転用を提案した」
「以上2点は宇宙開発員会推進部会で評価中」
ということですので、もしかしたら、LUNAR-A プロジェクト自体は中止となっても、LUNAR-A2 や LUNAR-B として別プロジェクトとして残る可能性もあるわけですよね(希望的観測)。つまり、共同通信のニュースは本当かもしれないけど、情報のリークが早すぎだったというのが真相のようです。プロジェクト中止が正式決定になれば、正式にプレス・リリースは出るでしょう。
あらら、でも今気がついたのですけど、返信メールのタイトルが・・・
『Subject: Re: LUNAR-A プロジェクト中止は事実で』
の『事実で』の後がない(^^;; 『事実です』『事実ではありません』どちらなんだろう。。
ま、やぶさかなので突っ込みは避けておきますが、いずれにしろ文面からすると、まだ正式プレス・リリースは出せないけど、情勢からするとプロジェクト中止は避けられないという事のようですね、残念です。。労いの返信メールを出しておきました。
とはいえ、ベネトレータ(月面に打ち込む杭のような調査機器)は完成間近であり、今後は国内外の別プロジェクトで活用されるとの事です。ベネトレータを使った調査は将来の火星や小惑星の資源・惑星構造調査に役立つもので、ここは日本が押さえておくべき重要な技術ですから、是非、JAXA 単独ミッションを期待していたのですが。。。この調査は単なる月面調査(地表面)ではなく、月構造(月内部構造)の解析であり、それが世界初という点でも重要な事だと思います。有人宇宙なんかやってる場合じゃなくて、そんなのは後からでも出来ますからね。
NASA との相乗りでも構わないので、日本の宇宙開発において貴重なデータとなるよう今後ベネトレータが活用される事を願います。