必要に迫られ、XFS を使うことになったので、その時のメモです。
Red Hat Enterprise Linux 5 リリース当時は、XFS に非対応でした。ですが、色々調べていた所、現在提供されている RHEL5 向けの kernel (RHN経由で取得可能)では、XFS に対応していることがわかりました。
手許の kernel が対応しているかどうかは、次のファイルの有無で確認できます。
$ ll /lib/modules/2.6.18-274.el5/kernel/fs/xfs/xfs.ko -rwxr--r-- 1 root root 695320 7月 9 2011 /lib/modules/2.6.18-274.el5/kernel/fs/xfs/xfs.ko
もしこのファイルがなければ、kernel のバージョンアップが必要です。
kernelが対応しているのであれば、あとは関連ツールをインストールするだけで、再起動なしで直ぐに利用可能です。
# cd /usr/local/src # wget ftp://oss.sgi.com/projects/xfs/cmd_srpms-oct_09/xfsprogs-3.0.5-1.src.rpm # rpm -ivh xfsprogs-3.0.5-1.src.rpm 1:xfsprogs ########################################### [100%] # cd /usr/src/redhat/SPECS/ # rpmbuild -bb ./xfsprogs.spec # rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/x86_64/xfsprogs-*.rpm 準備中... ########################################### [100%] 1:xfsprogs ########################################### [ 33%] 2:xfsprogs-debuginfo ########################################### [ 67%] 3:xfsprogs-devel ########################################### [100%]
これで準備は完了。あとは、対象領域を XFS 形式でフォーマットするだけ。
# /sbin/mkfs.xfs /dev/vdb1 meta-data=/dev/vdb1 isize=256 agcount=4, agsize=6553573 blks = sectsz=512 attr=2 data = bsize=4096 blocks=26214292, imaxpct=25 = sunit=0 swidth=0 blks naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0 log =internal log bsize=4096 blocks=12799, version=2 = sectsz=512 sunit=0 blks, lazy-count=0 realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
あとは、マウントして df -T オプションをつけると、xfs フォーマットでマウントされている事が確認出来ます。
# mount /dev/vdb1 /mnt
# df -T
Filesystem Type 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/vda2 ext3 29372280 2783100 25073048 10% /
/dev/vda1 ext3 101086 12093 83774 13% /boot
tmpfs tmpfs 8221596 0 8221596 0% /dev/shm
/dev/vdb1 xfs 104805972 4256 104801716 1% /mnt
Reference:
RHEL 5 supports XFS out of box | Karl Katzkehttp://www.karlkatzke.com/rhel-5-supports-xfs-out-of-box/
2012/04/16 追記
上記の方法は、あくまで「使える」だけであり、Red Hat 社によるサポート外になってしまいます。サポートが必要な場合は、Scalable Filesystem add-on の購入を。当エントリは、自分のタメのメモであり、「xfsにすることを強いられているんだ!!」といいう環境向けの記述ですので、ご了承ください。