※当投稿は Eucalyptus Advent Calendar 2012 JP 隠れ Eucalyptoid よ!ネタを曝けだせ! における、12月19日(水) 担当分となります。
Advent(アドベント)とは、キリスト教文化圏において、12月1日からキリストの降臨まで、つまり24日までの期間のこと。それまで、毎日一枚ずつ捲っていくカレンダーのことを、Advent Calendar(アドベントカレンダー)と読んでいるようです。詳しくは Wikipedia をご覧下さい。
◆クラウド特化の「オープンソースカンファレンス.cloud 2012」
2012年12月16日(日)、マイクロソフト本社セミナールーム(品川)にて、オープンソースカンファレンス(以下OSC)が開催されました。今回のOSCは、これまでと少し趣が違い、クラウドに特化した「OSC .cloud」としての第一回開催。内容は、普段のOSC同様、様々なコミュニティや協賛企業によるセミナーやブース出展が行われました。
◆オープンクラウドキャンパス枠でEucalyptus登場。
そのOSCの初っぱな、10時からセミナルームC・DにてEucalyptusが登場です。羽深さん(@habuka036)による、『何かEucalyptusネタ(仮)』というタイトル。羽深さんは、Eucalyptus User Gropu Japan のチェアマン(Eucalyptus社公認!)です。ちなみに、「(仮)」は仮タイトルではなく、本当に「(仮)」とのこと。
内容は、Eucalyptusについて概要の紹介。EucalyptusはAmazon Web ServicesのAmazon EC2とAPIの互換性があるクラウド構築基盤ソフトウェアです。オープンソースとして公開されており、誰でも自由に使うことができます。元々は大学のプロジェクトとしてスタートしましたが、その後 Eucalyptus Systems, Inc が設立され、開発が進んでいます。動作環境はLinux。ゲストOSはLinuxとWindowsです。
詳しくは、Slideshare をご覧下さい。
会場では羽深さん夫妻お手製の「Silvereye」というディスクが配付されました。これはEucalyptsuのプロダクトの1つで、Eucalyptsu 3.1 のインストーラです。新しい環境にEucalyptusをインストールするのであれば、とても手軽に出来るツールとのこと。1台でも複数台のインストールにも対応。これを使えば、全機能の90%が利用出来ます。動作環境は、メモリ2GB以上。なお、LiveCDと違ってインストーラなので、HDDの内容が消されるのでご注意下さい。…それにしても、発表前日遅くまでディスク製作に取り組まれていたとは、頭が上がりません。
◆オープンソースなクラウド業界に参加&盛り上げていかなイカ?
みなさん、おつかれさまでした。今回のOSCの講演枠を見てみると、まるでOpenStack day!?かと思うようなOpenStackの講演が盛りだくさん。次いで、CloudStackの講演も多く見受けれました。何気に盛り上がっているのがオープンソースのクラウド業界です。いや、ほんとに熱い。
思い返せば、2009年夏。名古屋のOSCにEucayptusユーザ会として私が参加した時とは、随分状況が変わりました。「クラウド(笑)」と揶揄されていたのも、今となっては懐かし限りです。
オープンソースの世界であれば、自分の興味の赴くまま、ソースコードを読んだり、改良を思いつけばコミットできるのが面白い所だと、私は常々思っています。誰かがやっているからどうこうじゃなく、実績も関係無く、自分自身のためにも自由に扱えるのがオープンソースの良いところ。
それは、クラウドコンピューティング技術まわりだって、変わらないと想います。面白そうだな、と思ったら、まずはチャレンジできるのが良いところであり、醍醐味ではないでしょうか。今は日本語による関連情報やコミュニティも広まりつつありますので、もし、興味のあるクラウド系のコミュニティがあれば、どうか、気軽に参加してほしいなぁと思います。(Eucalyptusユーザ会も大募集しています!!)
さて、私は都合で最後まで出ることが出来ませんでしたが、次は懇親会も含めてキッチリ参加したいと思いました。では、次回の OSC.cloud でお会いしましょう!