Windows 標準搭載のコマンドプロンプト。ネットワーク担当者やサーバ担当者であれば、意外と重宝するのがコマンドプロンプト。サーバに接続できるかどうか、ping や、tracert を実行する日々とお察しします。常に手許に Linux 環境があるとは限りません。すぐに触れる端末を操作し、即座に状況判断する事が求められるのです。
で、このコマンドプロンプトなのですが…、表示される文字コードが日本語だと「ぐぬぬ」となる時があります。気分的に「ぐぬぬ」といいか、げんなりというか、どうも締まりがありません。
そんな時のために、素敵なコマンドが用意されています。【 chcp 】です。これは “Changes the active console code page”(アクティブなコンソールのコードを変更するよ!)というコマンド。
何も引数をつけずに実行すると、現在の文字コードを表示してくれます。
日本語の場合は「932」のようですね。この数字の部分を変えることで、表示される文字コードを変更出来ます。
英語にしたい場合は【 chcp 437 】と実行します。実行すると、次の画面のように、英語モードに切り替わります。ちなみに、戻すときは【 chcp 932 】入力するか、コマンドプロンプトを立ち上げ直せばおkです。
厄介なのが、コマンドプロンプトを立ち上げ直す度に chcp コマンドを実行すること。ちょっとこれは面倒ですよね…。でも良い方法があります。Windows のスタートメニューから、【 ファイル名を指定して実行(R)… 】の部分で【 cmd 】(cmd.exe)と入力します。これは、通常のメニューで開く「コマンドプロンプト」とは別扱いのプロパティが適用されるようなのです。
早速 cmd.exe を開いたプロンプトで「 chcp 437 」を実行します。ポイントは、この後、メニュー部分を右クリックし、【プロパティ】を選びます。そこで、フォントサイズや背景色など、何らかの変更を加えて【 OK 】を押します。
あとは【 exit 】でコマンドプロンプトを終了します。次回 cmd で起動したあとは、必ず英語版対応として起動してきます。
僕の場合は、英語で表示したい場合は「cmd」の実行、そうでない通常の場合は「コマンドプロンプト」という用に使い分けてます。どういう時にどれがいいかは、ケースバイケースですね。
★Windows 2008,Vista,7 対応
Reference: Microsoft | TechNet Chcp
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc733037(WS.10).aspx
私は仕事もITとは全く関係のない文科系出身の現役引退した普通のおっさんですが、個人的な好奇心からcmdはよく使っています。おっしゃる通りコマンドが英語なのに日本語で説明されると白けてしまうので、色々その方法を苦労して探していたのですが、貴殿のわかりやすい説明と案内でいとも簡単にその解決法が見つかりました。流石です。今後は以前同様の操作、「ファイル名を指定して実行」でその英語版を使わせて頂きます。取り急ぎその御礼まで。有難うございました。