4月13日(土)、qpstudyに参加してきました。qpstudyは、”インフラ系技術の初心者にもやさしい”勉強会。正式名称は「キューピー3分インフラクッキング」。第一回が2010年5月20日に開催されてから、はやくも3周年、おめでとうございます!! もっと前から開催されていたような…、時の流れは残酷なものです。
テーマは「新人IT系エンジニアに伝えたい事」でした。テーマ通り、業界の新人さんも10名近くいらっしゃいました。加えて、qpstudyが初めて!という方も結構いらっしゃったのは印象的でした。
今回はLT大会ですので、はじめからビアバッシュ。恒例のピザに加え、無慈悲に大量のビール。この写真にはピザしか移っていませんが、各テーブルに溢れんばかりのビールが置かれていました。勉強会とはいえ、昼間っからビール飲みながらは、緩くて良いですね、好きです。
■LTで伝えたかったこと。「1次元から2次元へ」
さて、LTでは発表の機会をいただきました。「今日から業務で使える17の運用系Linuxツール そして円環の理」というタイトルです。今回も発表の機会を頂きありがとうございます。10分のつもりで資料を作っていましたので、ご迷惑をおかけしました。
はじめは、真面目にコマンドの解説を…と思っていました。が、ふとコマンドをチェックしていて気がついたのは「これは、qpstudyらしくない!」と。コマンドの説明だったらblogに書けばいいですし、qpstudyのLTだからこそ出来る事があるのではと思い、路線変更しました。なお、真面目なほうのコマンド解説については、このblogで追々書いていきます。多分 ←
この頃感じているのは、運用現場がもの凄いスピードで変化を迫られているという件。特に、昨年はスマートフォンが急速に普及しはじめました。スマートフォンを通して、生活の一部にネットワークを使う人が増えています。そのため、尚更ネットワークを通したサービスや品質の安定のために、従来のやりかたでは通じないという感覚があります。
ウェブ系のサービスでも、割と放歌的な時代は、管理対象のサーバ台数やアプリケーションは、今日のように多くありませんでした。障害アラートが上がったら、状況を確認するため、まずサーバにログイン。そして、コマンドを実行し、状況に対処するのが一般的だったと思います。
ですが、生活の一部たるサービスでは、ほんの僅かな障害(サービス停止や遅延)が許容されなくなってきています。たとえば、自分が普段つかっているサービス、twitterやfacebookやlineが障害で使えなくなったら、ちょっとイライラしますよね。
イライラといえば、地下鉄の電波。東京では、3月末から地下鉄でもネットに接続できるようになりました。以前は、駅に着かないと電波が届きませんでしたので、今はもう快適です、便利です、天国です。便利になったら、やはり皆さん使いますよね。楽天リサーチが4月に行った調査では、スマートフォンを経由したネット接続時間が平均で1.7倍増えたという結果も出ています。
このようにネットが身近になる中、利用者・サービス提供者、双方にとって、障害発生の検出や対処は「迅速かつ的確に」行う必要性が出ました。コマンドを叩いて状況を把握するより、便利な方法があれば、使うべきではないではないでしょうか。
その答えの1つが、時系列リソース監視だと考えています。単純に瞬間瞬間でコマンドを実行して調査・対応する方法では、作業者のスキルによる対応レベルの差が発生してしまいます。しかし、グラフ化されたデータをチェックする手法であれば、視覚的に異常原因の特定が出来るほか、複数台の環境全体を瞬時に俯瞰することができます。
リソース監視ツールにも様々なツールが存在します
自分がMuninを推しているのは、たまたま自分が出会ったのがMuninだったからです。Muninほど導入が手軽で簡単に扱えるツールがこれまでなかったと思います。敷居が低かったため、業務にMuninを取り込むこともスムーズに進みました。
そんなMuninも万能ではありません。用途が違えば、他のツールの方が適している事もあると思います。実際、私もMuninだけを使っている訳ではありません。最近ではZabbixを使った監視も運用に取り入れています。
私が伝えたかったのは「リソース監視」の必要性。もし、皆さんにもおすすめのツールがあればblog等で紹介してくださいね。
■このセカイ(業界)にようこそ。qpstudy初参加の方のために拍手を。
もう1つ伝えたかった事があります。それは、会社の外に出る事も大切じゃないかなと。色んな人に会って話をすることが、自分の世界を広げるチャンスになるんじゃないかなと、私は思っています。会社に入ってしまいますと、目の前の業務が自分の世界すべてだと錯覚しがちです。意識して会社の外に出るよう、気をつけてみてはいかがでしょうか。
どこに行けば良いか迷ったら、有志の方が運営されているIT勉強会カレンダーを眺めて見るのも1つの手です。IT勉強会カレンダーの特長は、参加者視点のイベントが紹介されている事。
様々なオープンソースのコミュニティ活動や、イベントやセミナー、勉強会があります。内容も、座学形式のものから、ハンズオンのものまで様々です。興味がありそうなテーマや勉強会があれば、勇気を持って参加してみてくださいね。
ちなみに、私がMuninに興味を持ったのはqpstudyがきっかけでした。qpstudyに参加していなければ、Muninを使っていなかったかもしれません。まして、リソース監視の必要性を感じることも無かったでしょう。
社外に出ることで、皆さんの「気付き」や「きっかけ」になれば、それはとっても嬉しいなって思っています。
最後になりますが、この業界にようこそ。
qpstudy初参加の方のために拍手を。
追伸
事前準備や当日対応されたリーダーほかスタッフの皆さん、大変ありがとうございました。会場を御提供いただいたニフティさんマジニフティ!(本当にありがとうございます)。そして、当日登壇された皆さん、そして、お越しになった皆さん、ありがとうございました。機会があれば、またお会いしましょう。