CentOS 3 について †どのようにして WBEL 3 (White Box Exterprise Linux) から CentOS 3 にシステムを移行できますか?(2004 年 11 月 30 日) †注意:以下の手順は i686 アーキテクチャのプラットフォーム向けに記述しました。私は x86_64 および i586アーキテクチャ上でのシステムで動作確認をして頂ける方を募集しています{hughesjr氏:x86_86 と i586 環境でテストしましたが、どちらも正常に動作しました}。この手順を踏めば RHEL 3 や Taolinux 1.0 を CentOS 3 へ移行する事が可能です。 WBEL 3 からの移行は単純な手順で済みます。以下の手順では WBEL 3 から CentOS 3 にシステムを並行的に移行できるように考えてあります。更新する事で次のような多くのメリットがあります:RHEL エラータとタイミングの良い更新、熱心な開発者、そしてコミュニティでの活発なサポートです。 以下のステップでは、いずれも root ユーザ権限で実行すべきであり、端末ウインドウ上で 1 行づつコマンドを入力していく事を推奨します。ブラウザの大きさによっては行がつながってしまう可能性もあります。注意してください。 1. yum の "clean" オプション機能を使い yum キャッシュ・ディレクトリ内にある一時ファイルを削除します。 オプション実行:yum clean 2. 次に CentOS パッケージの証明鍵をインストールします。CentOS 3 パッケージ向けの証明鍵の設定と正当性の確認についての詳細はこちらの FAQ を御覧ください。 Execute: rpm --import http://mirror.centos.org/centos/RPM-GPG-KEY-CentOS-3 3. CentOS に特化された -release ファイルをインストールします。この作業により whitebox-relase を過去のものとします(whitebox-release パッケージは自動的に削除されますので、自分自身でパッケージを手動削除するような必要はありません)。 Execute: rpm -Uvh http://mirror.centos.org/centos/3/os/i386/RedHat/RPMS/centos-release-3-5.3.i386.rpm
4. yum の CentOS 対応バージョンと適切な yum.conf ファイルをインストールします。 Execute: rpm -Uvh http://mirror.centos.org/centos/3/os/i386/RedHat/RPMS/yum-2.0.8-1.centos.7.noarch.rpm rpm -Uvh http://mirror.centos.org/centos/3/os/i386/RedHat/RPMS/centos-yumcache-3.1-0.20050526.3.noarch.rpm rpm -Uvh http://mirror.centos.org/centos/3/os/i386/RedHat/RPMS/centos-yumconf-1-11.noarch.rpm
5. WBEL インストール後は、利用されていた yum.conf は /etc/yum.conf-SAVE と名称変更され、CentOS の yum.conf が /etc か CentOS が指定する yum.conf にとってかわりますが、既に CentOS 用の etc/yum.conf がある場合、etc/yum.conf.rpmnew というファイルが設置されるだけで、既存のものに手を加える事はありません。もしオリジナルの yum.conf ファイルが書き換えられないようであれば、現在の yum.conf を保存しておいて、新たに CentOS によってインストールされる yum.conf に置き換えてください。当面はシステムが CentOS 標準の yum.conf で動作しているように見せかける事ができます。次の手順を踏む事で CentOS 用の yum に対応した yum.conf を設置できます。 作業の必用があれば: cd /etc mv yum.conf yum.conf.mysaved cp yum.conf.rpmnew yum.conf cd - 6. yum.conf ファイルが正確なものかどうか確認するために、yum の更新機能を使ってアップグレードを行う前に、インストール作業が意図する通り正常に動作するかどうか検証を行います。メモ:yum のバージョン 2.0 では情報の更新時、多くのパッケージのヘッダ情報を取得する事になります。この時点では yum は実際にパッケージのダウンロードを行っていません。yum によって大量の出力が画面に表示されますが心配しないでください。 オプション実行:yum list updates 実行:yum update 7. この時点でサーバの更新を行います。作業後はリブートを推奨するメッセージが表示されます(リブート後に、新しくインストールされた kernel が動作するかどうか検証します)。もし以前に独自に調整した yum.conf ファイルを使っていて、CentOS が提供する /etc/yum.conf ファイルを使いたくないのでしたら、元の yum.conf ファイルに戻しておいてください。 ただ、そのようにした場合は CentOS と Whitebox がパッケージを共有する事になってしまい、必要に応じて削除やアップグレードが必用になってしまいます。この作業はあなたのサーバを CentOS に "変換" してしまうものですから、今後のパッケージ更新には CentOS が提供するレポジトリを使ってください。 また、あわせて私たちは CentOS について論議したり情報を得る為にメーリングリストに参加する事を推奨します。 ■作業に関する確認 更新作業にあたって確認しておきたい事があります。私は実際にテストを行い WBEL から CentOS にシステムを移行する事ができました。 従来 WBEL で利用していたサード・パーティ製( Dag, Kde-Redhat 等 )の RPM パッケージは、従来同様 CentOS でも使う事ができます。利用する場合には /etc/yum.conf ファイルにレポジトリの情報を再追記ください。 ■システム移行後の up2date に関して システムを WhiteBox から CentOS に置き換えた場合、up2date も WhiteBox 用のものから CentOS 用に書き換える必要があります(単にセットアップ方法の違いです)。 非 GUI 環境のマシンではコマンドライン上から以下のコマンドを使ってアーカイブ情報を書き換えます: rpm -e up2date firstboot yum install up2date GUI 環境では次のようにしてください rpm -e up2date up2date-gnome rhn-applet firstboot yum install up2date up2date-gnome rhn-applet (ほとんどの場合 firstboot は実行される事なく、単に置かれたままになります) 何か問題があれば IRC で尋ねて下さい。
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