サーバ運用のための Fedora Core 4

Fedora Core 4 情報のまとめ

英文

Fedora Core 4 ってどうよ?(これまでのバージョンとの違い要約)

  • GCC 4.0(コンパイラ) …… Tee SSA というコンパイラの新しい最適化→従来に比べて高度な最適化・コンパイル速度の向上、バッファ・オーバフロー防止の Mudflap 機能
  • GNOME 2.10(X-Window 環境)……インターフェース・サーバ接続性の変更。見た目がチョット格好良くなった。
  • KDE 3.4(X-Window 環境)……音声読み上げ機能の追加(KTTSパッケージ)。ただし、SELinux 導入時には正確な動作が出来ない可能性が高いみたいです(KDE の実行ユーザ権限の関係で。将来的にはポリシーファイルの修正により対応になるかも)
  • Eclipse 3.1(統合開発環境)
  • MySQL v4.1(RDBMS)……FC3 の 3.23 から 4.1 へとメジャーバージョンアップ。Unicode 対応、トランザクションのサポート。
  • PHP v5.0……FC3 の PHP4 から PHP5 へとメジャーバージョンアップ。Zend Engine2 による高速化に期待。
  • SELinux のポリシー拡大……FC3 初期状態のものに比べ、合計91個にのぼるポリシーが新たに追加。
  • Xen 2(仮想マシンエミュレータ)……VMWare のようなもの。UML coLinux みたいもの。Windows は未だ動かないらしい。
  • GFS サポート - NFS にとってかわるファイルシステム Gloal File System for Fibre Channelのこと。SAN ストレージ向け(バックアップ用途)の専用ファイルシステム。
  • Evince 0.2.1(PDFビューワ)
  • GDM 2.6(ディスプレイ・マネージャ)……早期ログイン機能
参考
Linux World 2005 年 8 月号

Fedora Core4 のココが新しい!(オフィシャルドキュメントより)

  • 注:当ドキュメントは Red Hat 社による正式な翻訳ではなく、私個人が私的利用のために翻訳・公開したものです。内容については保証致しかねます。正式な情報は原文 (http://www.redhat.com/magazine/008jun05/features/fc4/)をご覧下さい。

What's new - 何が新しい?

 Fedora Core 4 (Stenz) は最新版です。プロジェクトは Red Hat 社が支援しています。Fedora Core は新バージョンで常に新機能の追加や面白い機能、バグ修正を行ってきています。今回の目玉機能はどうでしょうか? Fedora Extras 行き?*1 それとも歓迎される? Red Hat デスクトップチームのリーダー Havoc Pennington 氏は「Fedora Core 4 はGENOMER2.10, KDE 3.4.0, Firefox 1.0.4, OpenOffice?.org 1.9.104 そして Linux 2.6.11-based カーネルを含んだ伝統的で最新かつ最も優れたオープンソース群です。」と語りました。

Desktop improvements - デスクトップの改良

 GNOME 2.10 デスクトップはポップアップウインドウの動作を取り入れることで新しい便利な製品へと生まれ変わりました。以前の GNOME では GAIM のようなインターンとメッセンジャーを使うとき、メッセージを受信すると操作したウインドウが勝手に切り替わるという問題がありました。この動作は Firefox のメール部分をクリックしたときにメール画面が立ち上がるようなものです。

 そこで新バージョンでは対策を施しています。GNOME 2.10 のセキュリティー・ヘッド(インスタント・メッセージングソフトのチャットにパスワードを間違って入力しないように!)機能は画面が自動で切り替わらないようになりました。これまではウインドウが勝手にポップアップしていましたが、これからは操作中の画面が切り替わってしまうことはありません。ただ、そうなるとインスタント・メッセージが届いても気がつかないという問題点が出てしまいますね。そこはご安心ください、そうならないように、何かプログラムで応答があると、タスクバーの中でプログラム部分が点滅して通知してくれるようになりました。

 機能の追加も行っています。パネルのオプションの追加です。前のバージョンの GNOME よりもメインメニューが目立つようになりました。メニュー中にはアプリケーションのオプションや位置、そしてデスクトップの項目があります。アプリケーションは名前通り、メニューの項目にあるプログラム全てにアクセスができるようになっています。また、Nautilus (FTP,SAMBA 共有, WebDAV, あるいは SSH)のようなアプリケーションを介在しなくてもフォルダのファイルを検索したりサーバに接続したりできます。デスクトップメニューにはスクリーンセーバーの起動とログアウトを付け加えました。

 GNOME と KDE デスクトップで流線型のデフォルトのテーマ Bluecurbe は Red Hat Linux 8.0 から採用されたものですが賛否両論ありました。受け入れる人もいれば、そうでない人もいました。そこで、Fedore Core 4 ではデフォルトの GNOME デスクトップを Clearlooks に変更しています。

 近年 PDF ファイルは多く普及しています。ようやく最新の Fedora Core 4 でも PDF を身近なものとしました。PDF と Postgcript ドキュメントを表示可能とし(プラグインの追加によって書き込みも可能)、Fedora Core 4 では ggv と gpdf を採用しています。機能にはページのサムネイル(縮小画像)を作成したり目次の作成や合理的な検索機能を備えています。

GCC

 Fedora Core 4 には Linux ディストリビューションでは最も早く GNU C コンパイラ(GCC) バージョン 4 を標準実装しました。このことにより、全ての Core および Expra パッケージは GCC4 を用いて再構築されています。パッケージの大部分が -D_FORTIFY_SOURCE オプションをつけてコンパイルされており、基本的にアプリケーションはより安全にコンパイルされており、バッファ・オーバフロー攻撃にも対抗し、低レベルのオーバーヘッド・ランタイム・オーバフローにも対応できます。

 GCC4 には新しい GJC (Java コンパイラ)と Java toolchain が提供されています。Fedora Core 4 にも非常に人気の高い Tomcat5 サーバも含めた Java ランタイムが供給されています。

Java enablers - Java 対応

 GCJ スタックにより新しい優れたファイルやツール群が導入されます。これらは Fedora Core 4 ユーザに歓迎されるでしょう。Eclipse と OpenOffice?.org. の導入です。

 Exlipse は Java によって書かれた統合開発環境(IDE)で、GCJ のネイティブ・コンパイルです。扱っているのは Java, C 言語, C++ といったプロジェクトを処理し、拡張ルールを使うことで他の言語にも対応可能です。

 OpenOffice?.org はおそらく最も人気が高いオープンソースのオフィス系ソフトでしょう。バージョン 2.0 が未だリリースされない2005 年の第三四半期に Fedora Core 4 に搭載されました。Fedora Core 3 でのバージョン 1.1.2 より多くの機能追加やバグ修正(よりよりプレゼンテーションの実施、新しいデータベースの frontend, backend の実装、ファイルフォーマットの最適化)が施されています。ですが、基本となっているのは Java を必要としています。OpenOffice?.org は GCJ によって多くのレポート作成と XSLT*2 フィルタを利用できるようになるでしょう。

 milestone(マイルストーン)リリースが含まれている間とはいえ、不安定でも使えないものでもありません(milestone 104 でも記述しました)。OpenOffice?.org のリリースは適切で、Fedora アップデート・チャンネルによって全ての Fedora Core 4 ユーザに提供されました。

A new architecture - 新しいアーキテクチャ

 多くのユーザが x86 と x86_64 システムを楽しんでいる間、Apple ユーザの中にも Fedora の流れに乗ることを希望する人たちがいました。Fedora/PPC コミュニティ(PPC というのは PowerPC を短くしたもので、Apple コンピュータで動作している最新のプロセッサの事です)は動き出しました。Fedora Core 2 が公開されるまでは非公式ながら PPC 対応版が提供されていました。Fedora Core 4 では PPC アーキテクチャが正式に採用されて(x86 や x86_64 と同様にです)、CD や DVD でインストールできるように Fedora 配布セットに含まれるようになりました。ついに iMacR, iBookR, PowerbookR, MacR mini そして G5 までもが解放されました! そうです、 G5 といった64 ビット PowerPC でも動作することができます。詳しくは Installing Fedora Core on the Mac miniをご覧下さい。

Xen and virtualization - Xen 仮想化

 Xen(ゼン) は"paravitualizing virtual machine monitor"(並行仮想マシンモニタ)あるいは hypervisor(ハイパーバイザー)と呼ばれています。これは1つの物理的システムで多数のバーチャルマシンをネイティブのパフォーマンスで実行できることを意味指定mす。Xen 2.0 では現在 x86 アーキテクチャで利用可能です。x86_64 と PPC での動作は開発進行中です。

 Fedora では不安定な開発版として扱っていますが、Xen では多くのメモリを必要とするので、xen0 カーネルが起動すると現在のシステムからメモリを減らしていくことに注意してください。Xen を使用しているときは SELinux を無効にしないと動作しないでしょう。SELinux はパス(path)ベースでチェックをするため Xen が動作しなくなります。一方、ノート PC でのパワーマネジメント(電源管理)や CPU 調整をサポートしていないので、こちらも注意が必要です。

 Redh Hat 社の上位ソフトウェア開発者 Rik van Riel 氏によって Xen は開発されています。Xen 3.0 は今年の夏にリリースされる予定で、安定動作の検証がとれるには数ヶ月を要するようです。「Xen という仮想マシンを使う機会があれば、実際にどのように動作するか試して欲しい」と彼は話しています。

 Xen を血肉とするには Fedora Xen Quickstart を参照してください。あるいは Xen, Virtualization on Linux をご覧下さい。

Trimming the fat - 軽量化

 初期の開発段階で x86 アーキテクチャ向けの Fedora Core 4 は予定された CD 4 枚に収録することが出来ない可能性がありました。コアとなるアプリケーションは多くありますが、最も最適化しつづけるように考えました。

 最適化によって、ある一部の人達にとっては必要だったかもしれないパッケージは除外し、それらは Extras として提供されることになりました。

  • Abiword, OpenOffice? の派生である Gnumeric(GNOME Office)とKOffice
  • bgflag, gnuchess といった OS のコアとは関係のないゲーム類
  • exim, Postfix といったメール転送エージェント(MTA)
  • GNOME と KDE の拡張デスクトップ環境 XFce 4 Ddesktop
  • Xemacs。Emacs は既に Core に入っているため
  • Rhythmbox の派生である xmm メディアプレイヤー

 コアから離れた詳細なパッケージのリストは Fedora Core 4 Release Notes をご覧下さい。

Fedora Extras

 Fedora Extras は Fedora Core 4 上で動作するパッケージ群です。現時点で 700 以上のソース・パッケージが提供されていて、それぞれのパッケージの維持に 100 人以上のメンテナがいます。これらサブプロジェクトは Fedora Extras 管理委員会のメンバーによって維持されています。

 Fedora のエンジニア Warren Togami 氏は Red Hat 社が Fedora Core 4 と Extra についてどのように考えているか尋ねたという。それに対し「ディストリビューションは常に改良してゆくべきです。急速に Core と Extras へのコミュニティの参加者が増えることは興味深い。」と返答しました。そうです、その通り Fedora Core 3 のリリースから CSV レポシトリとして Core と Extras パッケージは公開・利用可能となりました。

 Fedora Extras について多くの情報を得るには Fedora Extras: Everything but the kitchen sink をご覧下さい。

Fedora documentation - Fedora に関する文章

 Fedora ドキュメンテーション・プロジェクトは Fedora のリリースの度に継承・飛躍を遂げています。現在は Fedora ドキュメント管理委員会によってプロジェクトが成功することを目指しています。Karsten Wade 氏により、多くの活動や新しい編集者、そしてドキュメントが作成されています。最新版の文章については Stuat Ellis 氏と Paul Fredlds による Fedora Installation Guide をご覧下さい。

Further reading - その他の文章

 Fedora Core には何が含まれているのかといった情報は以下のウェブサイトの情報や各々のソフトウェアのドキュメントによって提供されています。

  • The Fedora Core 4 Release Notes - 標準のセットアップ方法や読む価値のある情報、便利な情報だけではなく、Core から除外・追加されたパッケージの情報を提供しています。

About the author - 著者

 著者 Colin Charles 氏はコンサルタントであり OpenOffice?.org と Fedora プロジェクトに積極的に関わっている学生です。Fedora/ppc に対する親近感っを持っています。趣味はコンピュータと電気回路をいじるほかにボウリング、サイクリング、友達とたむろする、映画を鑑賞することです。

参考
http://www.redhat.com/magazine/008jun05/features/fc4/

最新のエラータ


*1 BASEではないその他に分類されるパッケージ群の事
*2 XSL Transformation。XML を変換するための言語

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Last-modified: Mon, 01 Aug 2005 20:49:12 JST (4377d)