FC6/FedoraCore6
結局何が新しいのかという所、概要を簡潔にまとめました。
詳細はリリースノート日本語訳を参考になさってください。
デスクトップ †
- 標準フォントを見やすい DejaVu? フォントへ変更
- 多言語対応の強化
- Compiz ウィンドウ・マネージャを AIGLX フレームワークを使用することで、より視覚効果が派手に
- puplet というパッケージ更新通知アプリケーションの搭載
- CUPS 最新版 1.2 に対応した system-config-printer が利用可能に
- GNOME 2.16 最新版採用
- KDE 3.5.4 最新版採用
- 新しいデスクトップ・テーマ "DNA" の採用(Fedora Artwork プロジェクトの貢献による)
- デスクトップ作業を自動化する Dogtail を利用可能
- 標準のメディア・プレイヤーは Totem を採用(以前の Helix Player は Fedora Extras へ移管)
性能について †
- Fedora に含まれるパッケージは全て 'DT_GNU_HASH' (新バージョンの GCC によって提供される) の dynamic linking(ダイナミック・リンキング) を用いてコンパイルされており、アプリケーションは 50% (5割り増し)の性能が期待できます。
- 個人情報管理ソフト Evolution が IMAP をサポート
- beagle、evince、NetworkManager? といったアプリケーションの使い勝手や性能の向上
- Fedora Core 6 では、とりわけ yum 、Pirut 、 Pup の性能向上が極まっています
- Fontconfig 2.4 により起動時の速度向上・メモリ管理機能が改善
- Linux カーネルのバージョンアップにより、Fedora 標準ファイルシステム ext3 の性能向上
- ASF、NFS といったネットワーク経由の新しいキャッシュ機能を含むファイルシステムの搭載。CasheFS は Red Hat 社によってプロジェクトとして開発進行中
- CUPS 印刷サービスのデバイス検知速度向上
システム管理について †
- Fedora のインストーラーである Anaconda は追加レポジトリ*1として Fedora Extras を指定したインストールやアップデート作業が可能。Fedora Extras は標準で指定済み
- Anaconda の IPv6 対応(IP アドレス指定など)
- OS の仮想化アプリケーション Xen 管理ソフトとして、見やすく操作性が向上した virt-manager を搭載
- Nautilus ファイル・マネージャに SELinux の管理機能やトラブル・シューティングを追加
- 新しい CoolKey? システムを使用することでスマート・カードによるセキュリティ認証(互換)機能を搭載
- 直感的に分割されたボリューム*2管理のための新ツール lvm2-cluster の搭載
システム管理者レベルでの変更点 †
- Fedora Core 6 がベースとなっている Linux カーネルバージョンは 2.6.18。このカーネルで SMP*3 対応のものを選択した場合、カーネル側で適切なアーキテクチャを自動選択する機能が追加。シングル・カーネル*4であっても自動的にプロセッサ*5の検出して、性能を発揮できるように自動調整
- より広範囲な高解像度をサポートする X.org 7.1 の採用。Windows のように画面の様子を調整しながら解像度やリフレッシュ・レートの変更が可能。
- Mac 上でも Intel 社のプロセッサを搭載していれば、Fedora Core 6 は動作可能
- 入力メソッド*6 に SCIM を採用し、i18n 多言語をサポート。追加言語としてスリランカの Sinhalase 語、インド南東部の Oriya 語、Kannada 語、Malayalam 語 のサポート。im-chooser を使って簡単に入力インターフェースの変更が可能
- GNOME 1.x は Fedora レガシー*7から除外され、Fedora Extras へ移管
そのほか †
- 情報源 - FC6Release Sumary
- http://fedoraproject.org/wiki/FC6ReleaseSummary