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Fedora Core 4 リリースノート

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 Garrett LeSage? 氏は警告用の画像(メモ、TIP, 重要, 注意, 警告)を作成しました。Tommy Reynolds 氏 <Tommy.Reynolds@MegaCoder.com> は参照用画像を作成しました。それらは全て Fedora プロジェクトのドキュメント用に作成されたもので、自由に再配布できるかもしれません。

 リリースノート - FC4 (2005-05-30-T16:20-0700)

 Red Hat, Red Hat Network, レッドハットのロゴ"Shadow Man", RPM, Maximum RPM, RPM ロゴ, Linux Library, PowerTools?, Linux Undercover, RHmember, RHmemeber More, Rough Cuts, Rawhide その他 Red Hat がベースとなったトレードマーク(商標)やロゴマークは米国内および各国において Red Hat, Inc. の商標または登録商標として登録されています。

 Linux は Linus Tovalds 氏の登録商標です。

 Motif と UNIX は The Open Group の登録商標です。

 Intel および Pentium はインテル株式会社の登録商標です。Itanium と Celeron はインテル株式会社の登録商標です。

 AMD, AMD Athlon, AMD Duron, AMD K6 はアドバンスト・マイクロ・デバイシーズ(AMD)社の登録商標です。

 Windows はマイクロソフト株式会社の登録商標です。

 SSH と Secure Shell は SSH Communications Security, Inc の登録商標です。

 FireWire? はアップルコンピュータ株式会社の登録商標です。

 その他全ての商標および著作権はそれぞれの権利保持者のものです。


1. Fedora Core 4 にようこそ

 Fedora Core は Linux がベースの完全に無料でユーザ・フレンドリーかつ安全な多目的なコンピュータ・システム(プラットフォーム)です。Fedora プロジェクトは先端技術の開発と Red Hat 社により資金提供を受け、Fedora コミュニティによってサポートされるオープンソース・プロジェクトです。

[TIP] 新規インストールガイド
 Fedora Core 4 のための新規インストールガイドをがあります。ガイドは全てのレベルのユーザの役に立つでしょう(英文)
 http://fedora.redhat.com/docs/fedora-install-guide-en/

 Fedora について多くの情報を得るために以下のウェブページをご覧下さい:

1.1 Fedora Core 4 の新しい点

 Fedora Core 4 は以前のバージョンと比べ多くの新機能と重要な改良点を持っています。Fedora Core 4 は無料で人気が高い Fedora Core シリーズの最新版です。このセクションでは当リリースでの重要なポイントをまとめています。

  • デスクトップの拡張 → Fedora のデスクトップは最新の GNOME 2.10 と KDE 3.4 が導入されて見かけも新しくなっています。GNOME は標準デーマにシンプルで上品な Clearlooks を採用しました。Clearlooks は以前の Red Hat Bluecurve テーマを取り込んだものです。
  • 生産性の向上
  • Evince (http://www.gnome.org/projects/evince/) は pdf や postscript といったその他多くのドキュメントを表示するためのソフトです。あらゆる種類のファイルを単純でシンプルなアプリケーション Evince で扱うことができます。
  • OpenOffice?.org 2.0 (http://www.openoffice.org/product2/index.php) はオフィス向けアプリケーション一式です。最新版では拡張機能が設けられ、Microsoft Office との互換性向上や、プレゼンテーション用ソフトの印象を刷新し、 固有の OpenDocument? フォーマット文書を扱うことができます。このバージョンでは基本的な部分はもちろん、データベース管理ソフトも統合されています。新機能の一覧は http://marketing.openoffice.org/2.0/featureguide.html をご覧下さい。
  • Eclipse 3.1 はオープンで、どのような言語でも開発できる拡張性を備えた統合開発環境(IDE)です。
  • セキュリティの改善 → SELinux はアプリケーションを保護するセキュリティ機構で、 きめ細やかなセキュリティ制御を用います。targeted ポリシーは Fedora Core 3 より随分改善され、たくさんのデーモンを保護するようになりました。技術的な事に関してはリリースノートセクション4 "リリースの概要"を参照してください。
  • クラスタリング技術の統合 → グローバル・ファイル・システム(GFS)はオープンソースのクラスタリング技術であり、Linux サーバ群をクラスタリングの集積に用いることができます。Fedora Core 4 は効率的な方法でクラスタリングを管理するため GFS を採用しています。技術的な情報は http://www.redhat.com/software/rha/gfs/ をご覧下さい。
  • 仮想化技術の組み込み → Xen は OS 上で安全に動作させる事ができる仮想マシンです。Xen は組み込み技術ですが Fedora Core の一部として統合されてきています。Xen については http://fedora.redhat.com/projects/virtualization/ をご覧下さい。
  • プラットフォームの頑丈さ → Fedora Core 4 では最新の GNU コンパイラバージョン 4 による再構築で最適化されており、Free Java ソフトウェアの動作もサポートするよう改良されています。これらには OpenOffice?.org 2.0, Eclipse, Apache Jakarta 等の技術も含みます。

2. 導入と技術リリースノート

 Fedora プロジェクトは Red Hat がベースとなっています。各種の問題に対して技術のある人々が指導し、また誰でもが参加ができる公開の開発プロジェクトです。プロジェクトの技術成果はオープンソース・ソフトウェアから構築された完全に汎用である Fedora Core に現れています。

[メモ]
 Fedora Core はインターネットのコミュニティによって支援されているプロジェクトです。

 Fedora Core は Red Hat 社によって商業的にサポートされた製品ではありません。

 より多くの情報についてはセクション4 リリースの概要をご覧下さい。

 当リリースに対する重要な情報が http://fedora.redhat.com/docs/release-notes/ に 追加されることがあります。利用者の皆さんには定期的に更新がされていないか、リンクをチェックする事をおすすめ致します。

 エラーの報告やその他の質問、これらリリースノートに対しては以下の bugzilla テンプレート を使ってバグレポートを提出してください。

 あるいは、こちらの短い URL http://tinyurl.com/al5g4 からでも bugzilla テンプレートを表示することができます。

3. ハードウェア条件

 以下の情報は Fedora Core 4 をインストールするための必要最小限のハードウェア条件です。

[メモ]
ビデオカードやネットワークカードのように、ハードウェアの互換性・利用可否については、各々に特定の情報が必要になる場合もあります。

3.1. CPU 必要条件

 このセクションでは Fedora Core 4 によって必要とされる CPU 仕様を挙げます。

[メモ]
以下の CPU についての仕様はインテル・プロセッサに対しての記述です。他のプロセッサ(特に AMD, Cyrix, VIA) などインテル・プロセッサに互換性のある場合は Fedora Core でも用いる事が出来ます。

  • 最小限: Pentium クラス → Fedora Core 4 は Pentium 4 の CPU の為に最適化されています。しかし以前の CPU もサポートしています(Pentium, Pentium Pro, Pentium II, Pentirum II, AMD, VIA 互換)。Pentium クラスクラスは実際に非 Pentium クラスに比べて性能が劣りますので、Pentium 4 を用いることが(製品がバルク*2でも)適切であるといえるでしょう。
  • テキストモード推奨: Pentium 200 MHz 以上のプロセッサ
  • グラフィック推奨: Pentium II 400 MHz 以上のプロセッサ
  • AMD64プロセッサ(Athlon64 と Opteron 両方)
  • IntelR EM64T(IntelR 拡張メモリ 64 ビット技術を持っているプロセッサ)

3.2. ハードディスク容量

 このセクションでは Fedora Core 4 をインストールするための必要とされるディスクのスペース(空き容量)を挙げます。

[メモ]
 以下のリストにある必要ディスク容量は Fedora Core 4 のインストールが完全に終えたときに Fedora Core 4 が用いている容量を表しています。ですが、インストール作業時に追加ディスク容量として /Fedora/base/stage2.img (CD-ROM 1 内)にある /var/lib/rpm の容量を必要とします。

 実際の所、必要とされるのは 90 MB 程度しかインストール時には必要とされません。"全て"をインストール時は 175 MB を必要とします。

 また、ユーザが利用するためには幾分の空き容量が必要になりますし、少なくともシステムが動作するためには少なくとも 5% の空き容量を維持するように注意してください

 以下のリストは 32 ビットの x86 システム向けです:

  • 最小限のインストール(Minimal): 620MB
  • サーバー(Server): 1.1GB
  • デスクトップ(Personal Desktop): 2.3GB
  • ワークステーション(Workstation): 3.0GB
  • カスタムインストール(全て): 6.9 GB

 以下のリストは 64 ビットの x86_64 システム向けです:

  • 最小限のインストール(Minimal): 900MB
  • サーバー(Server): 1.5GB
  • デスクトップ(Personal Desktop): 2.7GB
  • ワークステーション(Workstation): 3.4GB
  • カスタムインストール(全て): 7.5 GB

3.3. 必要メモリ

 このセクションでは Fedora Core 4 をインストールするために必要なメモリを挙げます。

 以下のリストは 32 ビットの x86 システム向けです:

  • テキストモードでの最低限: 64 MB
  • グラフィカルモードでの最低限: 192 MB
  • グラフィカルモードでの推奨: 256 MB

 以下のリストは 64 ビットの x86_64 システム向けです:

  • テキストモードでの最低限: 128 MB
  • グラフィカルモードでの最低限: 256 MB
  • グラフィカルモードでの推奨: 512 MB

3.4. PPC ハードウェア条件

 このセクションでは PowerPC(PPC) に Fedora Core 4 をインストールする最小限の条件を挙げます。

  • 最小限: PowerPC G3/POWER4
  • Fedora Core 4 は Apple Power, Macintosh といった 1999 頃の "New World" 世代をサポートします。また、64 ビットの G5 プロセッサ、IBM の eServer, pSeries といった POWER プロセッサもサポートします。現在 32 ビットの IMBR RS/600 はサポートされていません。
  • テキストモードの推奨値: G3 233 MHz か、それ以上
  • グラフィカルモードの推奨値: G3 400 MHz か、それ以上

4. リリース概要

 以下のリストは Fedora Core 4 のいくつか重要な要素を取り上げています。

  • Fedora Core 4 の変更点
  • PowerPC(PPC)アーキテクチャのサポート
  • GCC 4.0
  • GNOME 2.10
  • KDE 3.4 → 新しい操作性を取り入れています。新機能を試すには KDS Control の CenterRegional? & AccessibilityAccessibility? を用います。
  • Eclipse 3.1M6 の実装(free Java 部分も含む)
  • MySQL 4.1
  • PHP 5.0
  • Xen2 (複数の仮想OSを動作)
  • GFS 6.1-0.pre22 (クラスター・ファイルシステム)
  • Evince 0.2.1 (汎用ドキュメント・ビュアー)
  • GDM 2.6 - 高速ログイン機能の導入
  • SELinux - 当リリースでは 80 を超える新しいデーモンが targeted ポリシーに追加されました。適用するかしないかは booleans で変更出来ます。標準では targeted ポリシーが有効になっています。詳細については次の URL をご覧下さい:http://fedora.redhat.com/docs/selinux-faq/
    以下は targeted ポリシーに適用される全デーモン名です:
  • NetworkManager?
  • amanda
  • apache
  • apmd
  • arpwatch
  • auditd
  • bluetooth
  • canna
  • cardmgr
  • checkpolicy
  • chkpwd
  • compat
  • comsat
  • consoletype
  • cpucontrol
  • cpuspeed
  • crond
  • cups
  • cvs
  • cyrus
  • dbskkd
  • dbusd
  • dhcpc
  • dhcpd
  • dictd
  • dmidecode
  • dovecot
  • fingerd
  • fsadm
  • ftpd
  • getty
  • hald
  • hostname
  • hotplug
  • howl
  • hwclock
  • i18n_input
  • ifconfig
  • inetd
  • init
  • initrc
  • innd
  • kerberos
  • klogd
  • ktalkd
  • kudzu
  • ldconfig
  • load_policy
  • login
  • lpd
  • mailman
  • modutil
  • mta
  • mysqld
  • named
  • netutils
  • nscd
  • ntpd
  • portmap
  • postgresql
  • ppd
  • privoxy
  • radius
  • radvd
  • restorecon
  • rlogind
  • rpcd
  • rpm
  • rshd
  • rsync
  • samba
  • saslauthd
  • sendmail
  • setfiles
  • slapd
  • snmpd
  • squid
  • ssh
  • stunnel
  • syslogd
  • telnetd
  • tftpd
  • udev
  • updfstab
  • uucpd
  • webalizer
  • winbind
  • xdm
  • ypbind
  • ypserv
  • zebra

5. インストール関連メモ

 このセクションでは Anaconda(Fedora Core インストール用プログラム)関連と Fedora Core 4 に関する関連情報全般を扱います。

[メモ]
 もし Fedora Core 4 の DVD ISO イメージをダウンロードする予定であれば、全てのダウンロード用ツールが 2 GB より大きなファイルを扱うことができないという事を念頭に置いてください。たとえば wget は File size limit exceeded error(ファイルの上限を超えた)というエラーを出して終了するでしょう。

 crulncftpget にはファイルサイズの制限がありません。2GB を超えるファイルもダウンロードできるでしょう。

 Bittorrent は大きいファイルをダウンロードするための別の方法です。torrent ファイルに関する情報は以下の URL を参照してください:
http://torrent.fedoraproject.org/

5.1. PPC インストールメモ

 Fedora Core の DVD か1番目の CD-ROM を Appple Macintosh にセットし、32 ビットか 64 ビットのインストーラーで起動します。そうすると、ブート可能な CD イメージが DVD か CD の images/ ディレクトリで確認できます。ハードウェアに従って適切な boot.iso を選択してください:

  • images/mac/boot.iso - 32 ビット Apple Macintosh(G3/G4)
  • images/mac64/boot.iso - 64 ビット Apple Macintosh(G5)
  • images/pseries/boot.iso - 64 ビット IBM eServer pSeries(POWER4/POWER5)
  • sleep やバックライト・レベル管理を含むパワー・マネージメント管理(電源管理)を apmud パッケージでサポートします。パッケージは Fedora Extras にあります。Fedora Core では yum を使って Fedora Extras のファイルが取得できます。yum install apmud を実行することで apmud を利用できます。

5.2. Anaconda(アナコンダ) インストールメモ

  • Fedora Core インストールプログラム(アナコンダ)はインストールメディアの整合性をテストする機能を備えています。CD, DVD, ハードディスク内の ISO、そして NFS ISO インストールに対応しています。Red Hat ではインストール作業を始める前に全てのメディアのチェックを行うことをお奨めします。インストールを行う前に問題があれば報告してくれます(問題の多くは CD ドライブへの焼き付けミスです)。テストを行うためには boot: プロンプト表示時に linux mediacheck とコマンドを入力します。

 mediacheck機能はかなり精密です。若干の問題でも欠陥があると報告してしまう場合もあります。ISO ファイルからディスクを作成するとき、CD 書き込みソフトが padding を含まない場合に問題が発生します。一番良い方法は mediacheck の為にブートオプションを変更する方法です:

linux ide=nodma

 インストールのためにディスクを取り出す前に sha1sum を使いファイルの整合性を確認してください。テストによりディスクが ISO イメージと全く同じ CD-ROM かどうか判別することができます。

  • Fedora Core の boot: プロンプトで memtest86 と入力することでメモリテストを行うことも出来ます。Memtest86 という独立したなメモリテストソフトが実行されます。Memtest86 のメモリテストは Esc キーを押すまで続きます。

メモ:これらの機能を使うためには CD-ROM ディスク1を使うかレスキュー CD-ROM を使って起動する必要があります。

  • Fedora Core 4 ではグラフィカルな FTP と HTTP インストールをサポートしています。ですが、RAM からイメージをインストールするには 128 MB 以上の RAM を持っているシステム(あるいは CD-ROM ディスク1からブートしたインストーラー)の場合にグラフィカルなインストーラーが使えます。システムが 128 MB 以下のメモリしかない場合はテキストベースのインストーラーが起動します。

5.3. インストール関連の問題

  • 特定のハードウェア条件(特に液晶ディスプレイを使っている場合)では Fedora Core インストール中に問題が発生するかもしれません。このような場合には、インストールをやりなおして、ブート時のコマンドラインに nofb とオプションを入力してください。

[メモ]
 nofbオプションを選択することで中国語・日本語・韓国語環境のインストーラーは英語で起動します。実際にインストールが開始される時には自動で適切な言語に切り替わります。

  • ある種の Sony VAIO ノート PC では Fedora Core を CD-ROM からインストールする時に問題が発生するかもしれません。問題が発生する場合にはインストール作業をやりなおし、ブート時のコマンドラインに次の行を加えてください:
    pci=off ide1=0x180,0x386
     このオプションによってインストールが普通に進むようになります。そうしませんと Fedora Core の初回起動時にデバイスが認識されなくなってしまいます。
  • シリアル・マウスがインストール時に動作しない事が分かっています。ですが、インストール作業完了後に X Windows に対する適切な設定を行うことで利用可能となります。詳細は bug 119474 を参照下さい:
    http://bugzilla.redhat.com/bugzilla/show_bug.cgi?id=119474
  • Red Hat Linux 7.x, 8.0, 9 と Fedora Core 1, 2, 3 からアップグレードするときに問題が発生することが分かっています。Fedora プロジェクトではないサードパーティの開発したパッケージによって生じる情報の矛盾が原因です。たとえば Ximian GNOME パッケージです。

     この問題は Ximian GNOME によって引き起こされる問題で、公式な Red Hat Linux RPM(Fedora Project のパッケージも含む)と Ximian RPMs の衝突です。この問題に対するサポートはありません。問題解決のためには以下から対応策を選択してください。
    1. 1) Fedora Core のアップデートを行う前に Ximian GNOME を削除する
    2. 2) システムのアップデート後、そのまま Ximian GNOME をインストールする
    3. 3) システムのアップデート後、すぐに Ximian RPM を削除し、Fedora Core 用の RPM をセットアップする
     選択によってはバージョンが重複する問題を解決しなくてはいけません。調整を行わないと GNOME の設定が不安定になるでしょう。

6. パッケージに関連するメモ

 以下のセクションでは Fedora Core 4 のために重要な変更を行ったパッケージについての情報を挙げています。インストール時にはパッケージは扱いやすいようにグループ化されています。

6.1. 基本的な構成

 このセクションは基本的なシステム構成と関連情報を含んでいます。

6.1.1. Fedora Extras レポジトリ

 Fedora Extra は巨大な Fedora Project の一部で、ボランティア・ベースによるコミュニティが形成した大きな倉庫(repository)です。Fedora Extras レポジトリは Fedora Core 4 では初期状態から利用可能になっています。

 Fedora Extra について知りたい場合は次の URL をご覧下さい:
 http://fedoraproject.org/wiki/Extras

 Fedora Extra からは yum コマンドを使うことで希望するソフトウェアのインストールが可能です。

yum install <パッケージ名>

 <パッケージ名> にあたる部分には、インストールしたいパッケージ名を記述します。たとえば abiword パッケージがインストールしたい場合、yum install abiword と入力することで自動的にパッケージがインストールされます。パッケージの依存関係があれば、あわせてインストールされます。

6.1.2. 監査デーモン auditid とログファイル

 初期状態から監査デーモン auditd が有効になっています。auditd が動作していると、Linux カーネルは直接メッセージを /var/log/audio/audit.log に保存します。ファイルの指定を行うには /etc/auditd.conf を編集します。

 SELinux による AVC メッセージは audit 機構を通じて送信されます。これらのメッセージは /var/log/audiot/audit.log に記録されます。

 auditd が動作していなければ、カーネルは syslog に監査メッセージを渡します。これらのログは典型的な /var/log/messages に保管され、また、dmesg を使っても表示可能です。

 Audit extensions は PAM の中に組み込まれています。システムやユーザアカウントによる動作はすべて監査メッセージ(auditd)として送信されます。

 カーネルの中で監査を有効にしたい場合、ブート時のオプションにカーネルパラメータ audit=1 を入力しても実現できます。あるいは、以下のコマンドを起動時に用いることで使えるようになります。

auditctl -e 1

6.1.3 LinuxThreads?(スレッド) 対 NPTL

 時代遅れの LinuxThreads? ライブラリをサポートしないように削除するステップとして、Fedora Core 4 では自動的に NPTL ヘッダとライブラリを使用するようになっています。

 Red Hat Linux 9 以前のリリースでは、インターフェースがほとんど上位互換性の LinuxThreads? が標準のスレッディング*3でした。NPTL インターフェースが優れているのは、cancellation handling が高速( -fexception を C コードで用いる場合)であり、追加インターフェースは特定のコンパイラやカーネルのパラメータを必要としないためです。言い換えれば、 -I/usr/include/nptl and -L/usr/lib{,64}/nptl を使う必要がなくなります。一方、lib{,64} については lib64 をインタラプタとしてプラットフォームに用いる場合、DSO を lib64/ ディレクトリと lib/ ディレクトリに必要となります。

 Fedora Core 4 において、LinxThreads? を定義してコードを作ることはまだ可能です。そのためには linuxthreads-devel パッケージのインストールが必要となります。そして

  • I/usr/include/linuxthreads -L/usr/lib{,64}/linuxthreads

上記の行をコンパイラに通さなくてはいけません。

 これまではランタイム環境変数を用いて glibc のバージョンと libpgthread DSH を選択することができました。Fedora Core 4 でも同様に用いたい場合は次のようにする必要があります:

LD_LIBRARY_PATH=/lib{,64}/obsolete/linuxthreads

 この追加指定が必要になるのはランタイム・ライブラリが除外されてしまったからです。プログラムによっては残念ながら DT_RPATH (LD_LIBRARY_PATH によって置き換えられている)動作しないかもしれません。

 結果、LinuxThread? に依存するプログラムを扱いにくくしています。ですが、これは意図的なものです。

[重要]
 Fedora Core 5 では LinuxThreads? をサポートしなくなりますので、それまでに NPTL を使用するよう変更しておかなくてはいけません。

 一般的に、NTPL を使うようにすることで問題は起こっていません。

6.1.4. slocate データベースを利用可能に

 locate コマンドが必要とするファイルデータベースは標準では自動作成されません。locate コマンドを使いたい場合には /etc/updatedb.conf の DAILY_UPDATE を yes としてください。

6.1.5. openssh による厳しい制限

 Fedora Core 4 の OpenSSH のバージョンは OpenSSH 3.9 がベースになっていて、厳格に設定ファイル ~/.ssh/config のパーミッションや所有者の権限を確認します。もしファイルが適切なパーミッションや所有者でなければ ssh は終了させられます。

 ~/.ssh/config が ~/ の所有者と同一で、ファイルのパーミッションが 600 である事を確認してください。

ls -l ~/.ssh/config  -rw-------  1 username username 400 May  5 18:44 /home/username/.ssh/config

 ディレクトリ ~/ はコマンドラインのショートカットで、各々のユーザがログインするホームディレクトリの事です。例:/home/username/

 追加次項として、OpenSSH は標準で X11 転送リクエストを受け付けない設定となっています。X11 転送を可能とするためには -X あるいは -Y オプションを指定するか、~ /.ssh/config ファイルで ForwardX11 オプションが必要となります。

 -x オプションで動作する ssh クライアントの役割は変わりました。OpenSSH 3.8 以上では X11 転送が標準で信頼の出来ないアプリケーションへの接続とみなされるためです。以前の X11 転送ではアプリケーションは信頼されるものとされていました。そのため、アプリケーションによっては信頼できないクライアントとして動作に支障がでるかもしれません。アプリケーションが信頼できるクライアントとして動作できるように X11 転送をするには、ssh の -x オプションに替わり -Y オプションを用いるか、設定ファイル ~/.ssh/config に ForwardX11Trusted を設定する必要があります。

6.1.6. Perl Binary Compat Symlinks

 perl-5.8.0, perl-5.8.1, perl-5.8.2 では binary compat symlinks が廃止されました。もし以前の perl のモジュールが用いたいときには Fedora Core 4 に含まれる perl 5.8.6 で再構築する必要があります。

6.1.7. サーバとシステム管理ツール

 このセクションでは Fedora Core の数々の GUI サーバとシステム管理ツールの変更点を記述します。

* 6.1.7.1. system-config-lvm

 新しい LVM ツール sysytem-config-lvm はハードディスクの論理ボリュームを管理するのを助けます。

6.1.8. Java パッケージの推薦

 Fedora Core 4 ユーザには Sun 社から提供されている Java の RPM パッケージを使わないようアドバイスします。Fedora Core 4 が使用しているパッケージ名と一部重複している箇所があるためです。そのため、Sun 社のものを利用しても Fedora Core 4 のパッケージをアップグレードをしたときに一部削除される可能性があります。

 Fedora Core 4 ユーザは jpackage.org から RPM を入手するか、Sun 社の Java をターボール(tarball) を元に /opt にインストールしてください。Sun Java 1.5 以上のバージョンを安定動作のためにお奨めします。

6.2. Fedora Core のコア技術

 このセクションでは kernel も含めた Fedora Core の中心的なコンポーネントについて述べます。

6.2.1. yum

 yum が sqllite データベースを用いることで性能が向上し、速くなりました。

 Fedora Extra はデフォルトで使用可能になっています。

6.2.2. Linux カーネル

* 6.2.2.1. バージョン

 Fedora Core は Linux 2.6.11 に基づいています。Fedora Core では多くの追加パッチや改良、バグ修正、機能追加が施されています。これらの理由により、Fedora Core のカーネルは kernel.org にある純粋なカーネルとは異なると言えるかもしれません。

 Fedora Core パッケージで以下のコマンドを実行すると、どのようなパッチが加えられているか調べることが出来るでしょう。

$ rpm -qpl kernel-<version>.src.rpm

* 6.2.2.2 カーネルの特色

 Fedora Core では以下のようにカーネルをビルドしています:

  • 単一 CPU および SMP に対応したネイティブ・カーネル
     構成を変更したカーネルのソースは kernel-devel-<version>.<arch>.rpm で取得できます。
  • XEN エミュレータ・パッケージを仕様するためのバーチャル・カーネル
     構成を変更したカーネルのソースは kernel-xen0-devel-<version>.<arch>.rpm で取得できます。

 いずれのカーネルのソースも同時に提供されているかもしれません。ファイルをインストールするときは /usr/src/kernels/<version>[-xen0]-<arch>/ ツリーを用いてください。コマンドラインでの記述は:

# rpm -Uvh kernel-devel[-xen0]-<version>.<arch>.rpm

上記の規定通りです。

[TIP]
 一般的な教科書の補足
 Linux カーネル開発に関する多くのチュートリアルや例では、カーネルのソースが /usr/src/linux ディレクトリに置かれているとされています。もし、シンボリック・リンクを作成して同様に表示させたい場合は、Fedora Core のカーネルの置いてある場所

/usr/src/kernels から参照できるように適切に作業してください。
# ln -s /usr/src/kernels/kernel-<all-the-rest> /usr/src/linux

* 6.2.2.3. カーネル開発の準備

 Fedora Core 4 では kernel-source パッケージを以前と違って提供していません。その替わりにソース利用方法を 6.2.2.2 カーネルの特色 で紹介しています。Fedora Core のオリジナルのカーネル・ソースには kernel.src.rpm パッケージより辿ることができます。自分でカーネルの改変を行いたい場合、次の手順を踏んでください。

[警告] 以下の指示では現在稼働中のカーネルを置き換えます
 作業手順を簡略化するために、現在利用中のカーネルと、これから構築するカーネルのバージョンを同じものと想定しました。バージョンについては以下のコマンドで確認してください。

$ uname -r
  1. 以下の手順のいずれかから kernel-<version>.src.rpm ファイルを入手します
    • SRPM CD の iso イメージ内にある SRPM ディレクトリ
    • カーネルパッケージを入手したサイト
    • 以下のコマンドを実行する方法

      # up2date --get-source kernel

  2. コマンド kernel-<version>.src.rpm を使ってインストールします
    # rpm -Uvh kernel-<version>.src.rpm
     この作業では RPM の情報を /usr/src/redhat/SOURCES と /usr/src/redhat/SPECS に出力します。
  3. 以下のコマンドを入力してカーネルのソースを準備します
    # cd /usr/src/redhat/SPECS  # rpmbuild -bp --target $(arch) kernel.spec
     カーネルのソースツリーは /usr/src/redhat/BUILD/kernel-<version> ディレクトリに置かれています。一般的には /usr/src 以下にシンボリック・リンクを作成することが通例となっています。必要ではありませんが、一般的な管理方法としてリンクを作成される事をおすすめします。
    # cd /usr/src/redhat/BUILD/kernel-<version> /usr/src/  
    # mv linux-<version> /usr/src/  
    # cd /usr/src 
    # ln -s ./linux-<version> linux 
    # cd /usr/src/linux
  4. Fedora Core 4 のための特定の調整を施したカーネルは config/ ディレクトリ内にあります。たとえば、i686 SMP 向けの設定ファイルは configs/kernel-<version>-i686-smp.config としてあります。カーネルの構築のために、以下のコマンドのように適切な場所にファイルを置いて下さい
    # cp configs/<desired-config-file> .config
  5. 以下のコマンドを実行します
    # make oldconfig
    あとは通常通りカーネル構築が可能となります。

* 6.2.2.4. カーネルモジュールのみの構築

 自分自身で使用するためのデバイス・ドライバがカーネルに組み込まれていないとき、独自にカーネルのモジュールをビルドすることができます。

 たとえば foo.ko モジュールを作成するためには foo.c の置いてあるディレクトリに以下のような Makefile を作ります。

obj-m := foo.o KDIR := /lib/modules/$(shell uname -r)/build PWD := $(shell pwd) default: $(MAKE) -C $(KDIR) M=$(PWD) modules

 make コマンドによって foo.ko モジュールの作成ができます。

* 6.2.2.5. カーネルとモジュールの依存関係

 Fedora Core ではクラスタ・システムを追加サポートすることができます。そのためには、管理用のデーモンといった user-space ユーディリティと関連する特別なカーネルを必要とします。カーネルを削除する際に単純に rpm -e kernel-<version> を実行しようとしても、モジュール間の依存関係から削除することが出来ません。依存関係のあるカーネルを rpm -e コマンドを用いて1つ1つ消す方法もありますが、yum remove kernel-<version> コマンドを使えば yum が自動で依存関係を解消しながらパッケージの削除が可能です。

6.2.3. セキュリティ

 以下のセクションでは Fedora Core のセキュリティ面を取り上げます。

* 6.2.3.1. 強化されたデジタル証明書

 今後、デジタル証明書は /etc/pki/ ディレクトリへ集中して置かれることになります。アップグレードを行ったユーザでしたらデジタル証明書を移動しなくてはいけません。

 OpenSSL : /usr/share/ssl は /etc/pki/tls と /etc/pki/CA に移行しました。

 Dovecot : dovecot-openssl.conf は自動的に /etc/pki/dovecot/ にインストールされます。

6.3. 開発ツール

6.3.1. GCC コンパイラ群

 Fedora Core 4 は GCC 4.0 を使ってビルドされています。GCC 4.0 はディストリビューションに含まれています。

警告

  • GDB 6.1 以上のバージョンではバイナリをデバッグするなら、コンパイル時に互換性オプションとして -fno-var-tracking を指定する必要があります。
  • -fwritable-strings オプションは利用できません
  • 英語の診断メッセージは unicode を用いています。読むことができないのであれば、環境変数 LC_CTYPE を "c" にするか、ターミナル・エミュレータを unicode 対応のものに変更してください。
  • specs ファイル群はシステムにインストールされません。普通のユーザは気がつかないかもしれませんが、開発者はファイルが必要になるかもしれません。その場合、-dumpspecs オプションをファイルの編集時に用いて下さい。

コード生成

  • SSA コード最適化は現在含まれていません。その状態が適切であるものとして、今後は普及していくでしょう。partial redundancy elimination; load and store code motion; strength reduction; dead storage elimination; better detection of unreachable code; and tail recursion by accumulation
  • Autovectorization はサポートされます。技術次第では反復的なループコードでより高いパフォーマンスを達成します。

言語の拡張

  • コンパイラが、 execl(char *path, const char *arg, ...) のように、もし NULL list terminator が NULL が無いことを検出すると警告を表示するよう、見張り属性が加えられました。
  • cast-as-lvalue, conditional-expression-as-lvalue, compund-expression-as-lvalue extentions は削除されました。
  • #pragma pack() セマンティクスは他のコンパイラを用いる人たちによってもたらされました
  • レジスタで宣言された値をモニタし、変数のアドレスを用いるときに警告を出すようにしました。
  • 不完全な配列の要素のタイプを生成しようとしてもエラーをおこします。構造体に関する定義を明示しません。
  • 基本的なコンパイルでは、最適化オプション (-O0) が無くとも、実世界のコードより約 25% 速くなりました。
  • ライブラリがマルチスレッドプログラムに静的な変数を含む可能性があります。-fno-threadsafe-statics によって開発者は有効にすることができます。ですが、一般ユーザは決して利用すべきではありません。

Java

  • 名前付けの衝突を避けるため: rmic は grmic、rmiregistry は grmiregistry、そして jar は fastjar です。
  • gnu.jit ファシリティを使うことで GCJ コンパイラはジャスト・イン・タイム(JIT)ツールとして用いることが出来ます。
  • 多くの AWT と SWINGS パッケージのサポートが加えられました。

FORTRAN

  • GNU FORTRAN 77 フロントエンドは新しい FORTRAN 90/05 に置き換えられました

統合開発環境 Eclipse

  • Eclipse 3.1M6 が標準アプリケーションとして実装されました
  • C 言語開発ツール(CDT) が含まれています

6.4. 言語のサポート

 このセクションでは Fedora Core の下での数々の言語のサポートと関係のある情報を述べます。

6.4.1. IIIMF インプット・システム

 IIIMF はインターネット・イントラネットのメソッド・フレームワークです。Fedora Core 4 では iiimf パッケージがバージョン 12.2 に更新されています。

 ファイルパスの変更

 iiimf パッケージ中のいくつかのファイル名と場所が変わりました。

 IIIMF サーバは /usr/sbin/htt から /usr/bin/iiimd に名前が変更され、XIM ブリッジ・クライアントも httx から iiimx へと変更されました。init.d スクリプトネームは変更していません。これまでどおり iiimx です。IIIMF に関する全てのファイルは /etc/iiim/ 以下のディレクトリに置かれます。

 言語エンジン(LE)開発者は ${libdir}/iiim/le/<LE_NAME>/ 配下にモジュールとデータが置かれるようになったと言っています。他のランタイム・データは /var/lib/iiim/le/<LE_NAME>/ に置かれています。

 その他の多くのファイルの場所に関する正確な変更点については Fedora IIMF FAQ を参照してください:

 http://www.fedora.redhat.com/projects/i18n/iiimf-faq.html

ホットキー

 Ctrl-Spaceはインプット動作を行うための引き金となるキーです。これらはコマンドラインのツール iiimf-le-tools によって調整可能となりました。この機能は GTK2 アプリケーションでのみ動作がサポートされています。その他のアプリケーションで XIM をつかってホットキーの機能を使いたいときは X Window 設定の変更が必要になります。次の IIIMF FAQ http://www.fedora.redhat.com/projects/i18n/iiimf-faq.html を参照してどのように変更するかの項を参照してください。

 キーネームは X の key symbol name を参照しないように注意してください。たとえば、Ctrl-@ を有効にしたい場合 '<Control>at' と書き換える必要があります。

 SELinux のポリシーを有効にしていると各ユーザのホットキーの設定は機能しません。このような場合、ホットキーはシステム拡張設定とのみみなされます。

Qt サポート

 iiimf のための Qt モジュールが導入されています。このモジュールは動作しますが、現状をみると実験的なものと考えられます。そのため、標準の Qt アプリケーションは XIM を IMF の入力のために使い続けます。

 もし Qt アプリケーションでモジュールの導入をしてみたいばあい、まず iiimf-qt パッケージをインストールし、それからアプリケーションを起動します。それから3ボタンマウスをクリックすることで、入力エリアとサブメニューから iiimqcf を選択できます。

6.5. マルチメディア

 このセクションはマルチメディアに関連するアプリケーションの情報を扱います。

6.6. ウェブサーバ

 このセクションはウェブに関連するアプリケーションの情報を扱います。

6.6.1. mod_perl

 mod_perl 2.0 の RC5 リリースが導入されています。このリリースによって提供されている API は以前の 1.99_xx とは互換性がありません。コードを変換するためのドキュメントや新しい API については次のドキュメントを参照してください。

http://perl.apache.org/docs/2.0/rename.html

6.6.2. php

 PHP バージョン 5.0 が導入されています。重要なパフォーマンスの改良と共に言語に対する多くの改良点を含みます。PHP 4.3 から PHP 5.0 に移行するためには次の PHP のドキュメントを参照してください。

 http://www.php.net/manual/en/migration5.php

 /usr/bin/php バイナリは CGI SAPI より CLI コマンドライン SAPI としてコンパイルされています。php-cgi には FastCGI のサポートも含まれています。

 以下の拡張点が追加されています:

  • mysql 拡張機能により、MySQL 4.1 の為にインターフェースが設計しなおされました。パッケージ php-mysql に含まれます。
  • SOAP クライアントとサーバを構築するための soap 拡張

 以下の拡張は利用可能なものというより、オプション的な位置づけのバイナリとして利用可能です。

  • php-dba パッケージで利用可能な dba 拡張
  • php-bcmath パッケージで利用可能な bcmath 拡張

6.7. Samba(ウインドウズとの互換性)

 このセクションでは Samba に関連する Linux と マイクロソフト・ウインドウズの相互作用に関して述べます。

 Fedora Core 4 システムではファイアウォールの標準的な設定により、ウインドウズの共有での参照(あるいは SMB ブラウジング)は失敗します。デスクトップで共有することが出来ないことがよく見られるでしょう。

 ファイアウォールは SMB ブラウジングのブロードキャストモードを混乱させてしまいます。回避するには2つ方法があります。

  • ネットワーク上に WINS サーバの構築をおこない、"wins server" オプションを smb.conf WINS サーバの IP アドレスを記述します
  • ファイアウォールを無効にします

[警告] ファイアウォールを無効にすることはシステムを脆くします
 無効にする前に、無効にする事そのものの危険性がある事を理解してください。

 追加情報については、以下のバグレポートを参照してください:

 https://bugzilla.redhat.com/bugzilla/show_bug.cgi?id=133478

6.8. X Window システム(グラフィックス)

 このセクションでは Fedora Core によって提供されている X Winsdow システムと関連のある情報を扱います。

6.8.1. xorg-11

 新しく X.org による X11 を実装しています。以前の Red Hat で採用されていた XFree86.org によるものと若干の違いがあります。特にファイル名が変更されています。

X Server バイナリ:

  • XFree86 X11: XFree86
  • X.org X11: Xorg

X Server 設定ファイル:

  • XFree86 X11: /etc/X11/XF86Config
  • X.org X11: /etc/X11/xorg.conf

X Server ログファイル:

  • XFree86 X11: /var/log/XFree86.$DISPLAY.log
  • X.org X11: /var/log/Xorg.$DISPLAY.log

 X の設定や調整を行うときに、正しいファイルを使っているかどうか確認をしてください。

 Fedora Core(と以前の Red Hat Linux のバージョン)では X Window システムにフォント関連の問題で若干の混乱がありました。現時点では異なった特徴を持つ2つのフォントサブシステムがあります。

  • オリジナル(15年以上前)のサブシステムは "core X font subsystem" と呼ばれます。このサブシステムはフォントのアンチ・エイリアスに対応しておらず、X サーバによって処理されます。名前は次のようなものです:-misc-fixed-medium-r-normal--10-100-75-75-c-60-iso8859-1
  • 新しいフォントサブシステムは "fontconfig" として知られ、アプリケーションが直接フォントファイルにアクセスを許可します。fontconfig はアプリケーションが Xft ライブラリと共にアンチ・エイリアスで画面に fontconfig フォントをレンダリング表示することを可能とします。fontconfig は Luxi Sans-10 のように人間が親しみやすいフォント名を用いています。

 時間がたてば core X フォントサブシステムは fontconfig と Xft に置き換えられるでしょう。現在、アプリケーションが Qt3 あるいは GTK2 ツールキット(KDE と GNOME アプリケーションに含まれます)を用いる場合 fontconfig と Xft フォントサブシステムを用います。一方、その他の大部分の中核となっているのは X フォントです。

 将来は Fedora Core は fontconfig/Xft のみを XFS フォントサーバの替わりに標準のフォント表示方式としてサポートするかもしれません。

[メモ]
 上記で示したサブシステムとは別に OpenOffice?.org のフォントレンダリング技術もあります。

 Fedora Core 4 システムに新しいフォントを追加したい場合は、新しいフォントをフォントサブシステムが認識できるよう作業手順に注意しなくてはいけません。core X フォントサブシステムのためには、

  1. /usr/share/fonts/local/ ディレクトリを作成します(作成されていなければ)
    mkdir /usr/share/fonts/local/ 
  2. 新しいフォントを /usr/share/fonts/local/ にコピーします
  3. 次のコマンドを実行してフォント情報をアップデートします(画面の表示環境によっては1行以上に見えるかもしれませんが、コマンドは1行のみです。)
    ttmkfdir -d /usr/share/fonts/local/ -o /usr/share/fonts/local/fonts.scale  mkfontdir /usr/share/fonts/local/
  4. もし /usr/share/fonts/local/ を作成しない場合には、X フォントサーバ(xfs)にパスを通さなくてはいけません。
    chkfontpath --add /usr/share/fonts/local/  

 fontconfig フォントサブシステムに新しいフォントを加えることはより簡単です。ファイルを /usr/share/fonts/ にただコピーするだけです(ユーザが個別に ~/.fonts/ ディレクトリに個人使用のためのフォントを置くことも出来ます)

 新しいフォントがコピーされた後は tc-cache を実行してフォント情報のキャッシュを更新します。

fc-cache <ディレクトリ名>

 個別にユーザが Nautilus(ノーチラス)で fonts:/// をブラウザすることによって、グラフィカルな画面に新しいフォントをドラッグすることでもフォントを使えます。

[メモ]
 フォントファイル名が ".gz" で終わる場合は gzip によってファイルが圧縮されていますので、フォントサブシステムに認識させる前に展開する(gunzip コマンドを用います)必要があります。

 fontconfig/Xft に基づいた新しいフォントシステムに移行するために GTK+ 1.2アプリケーション群はフォント調整ダイアログによる変更を受け付けません。これらのアプリケーションのためには ~/.gtkrc.mine ファイルに次の行を追加することでフォントを指定できます。

style "user-font" {
fontset = "<font-specification>"
}
widget_class "*" style "user-font"

  <font-specification> は伝統的な X アプリケーションの表示に用いられる "-adobe-helvetica-medium-r-normal--*-120-*-*-*-*-*-*" といった指定のようなものです。

7. パッケージの動向

7.1. パッケージは Fedora Extoras へ移動する

 いくつかのパッケージが Core から Fedora Etras へ移動されました。移動されたとはいえ、パッケージは Fedora Project によってサポート・維持されるアクティブなパッケージです。もし Extras の詳細な情報を手に入れたい場合は以下の URL を参照してください:

 http://fedoraproject.org/wiki/Extras

[メモ]リストは不完全です
 以下のリストでは Fedora Core 3 から Fedora Core 4 への移行にあたって Core から Extras に移行したリスト群です。ただし、このリストは完全なものではありません。

  • abiword
  • aiksaurus
  • balsa
  • bzflag
  • cyrus-imapd
  • dbh
  • dietlibc
  • exim
  • freeciv
  • gnuchess
  • gnumeric
  • grip
  • jed
  • lapack
  • libgda
  • libgnomedb
  • libtabe
  • libxfce4mcs
  • libxfce4util
  • libxfcegui
  • Maelstrom
  • ncftp
  • ots
  • recode
  • SDL_image
  • SDL_mixer
  • SDL_net
  • sylpheed
  • system-switch-im
  • xboard
  • xcin
  • xemacs
  • xemacs-sumo
  • xfce4-iconbox
  • xfce4-panel
  • xfce4-systray
  • xfce-mcs-manager
  • xfce-mcs-plugins
  • xfce-utils
  • xfdesktop
  • xffm
  • xffm-icons
  • xfprint
  • xfwm4
  • xmms

8. Fedora プロジェクトの全貌

 Fedora プロジェクトの最終的な目標はオープンソース・ソフトウェアから完全に汎用的オペレーティング・システムを構築するために Linux コミュニティと共に働いていくことです。開発については公開論議されました。プロジェクトはスケジュールとして1年に2〜3回程度の間隔で公式リリースを行います。Red Hat 開発チームは Fedora Core に参加し、過去に活動もしいてた外部の開発者の参加も奨励します。この公開されているというプロセスを通じ、わたしたちは、より一層フリーソフトウェアの理想とオープンソースのコミュニティと共に協力してオペレーティング・システムを提供していく事が望みです。

 詳しい情報については Fedora プロジェクトのウェブサイトと参照してください:

 http://fedora.redhat.com/

 ウェブサイトに加え以下のメーリングリストも利用可能です:

 いずれのメーリングリストも購読する場合、メールで "subscribe" とタイトルに記述し <リスト名>-request と指定してください(リスト名は上記のものです)

 あるいはウェブインターフェースを通じて定期購読することも出来ます:

 http://www.redhat.com/mailman/listinfo/

 もし過去に rhl-list, rhl-beta-list, rhl-devel-list, rhl-doc-list を購読している場合、その情報は fedora のものに引き継がれています。

 Fedora プロジェクトには IRC (インターネット中継チャット)チャンネルを持っています。IRC はリアルタイムに文字でコミュニケーションするシステムです。IRC を用いて開いているチャンネルの多くの人と会話を交わしたり、個人的に一対一で話をすることもできます。

 IRC を使って他の Feodra プロジェクト参加者と会話をするためには freenode IRC ネットワークにアクセスしてください。開始後は IRC サーバに irc.freenode.net を選ぶこともできますし、地理的に近いサーバを選択することもできます。より多くの情報を入手するにはウェブサイト(http://www.freenode.net/) を参照してください。Fedora プロジェクトの参加者は #fedora チャンネルに集まります。一方で、Fedora プロジェクトの開発者が #fedora-devel チャンネルに参加することもあります。より大きいプロジェクトが独自にチャンネルを持っているかもしれません。この情報は各プロジェクトのページに掲載されます。

 #fedora チャンネルで会話をするためにはニックネーム(nick)を登録する必要があります。/join とすることでチャンネルに入ることができます。

[メモ]
 Red Hat 社は Fedora プロジェクトの IRC チャンネルや、その内容についての管理を行っていません。


Copyright(c) 2003-2005 全ての権利は Red Hat, Inc に帰属します
Fedora プロジェクトは Red Hat, Inc によってサポートされた製品ではありません。
利用規約 | 商標のガイドライン&br ページの更新日: 2005/06/14 16:04:46
翻訳版の更新日は wiki の last modified をご覧下さい


以下 Errata へ続く:[[リリース後に提供された改訂版 Errata ドキュメントはこちらです


]]( Errata が当ドキュメントの修正版です )


*1 このライセンスにより、当翻訳文書は"Modified Version"として公開を行うものです
*2 メーカーの非サポート製品のこと
*3 スレッド thread とは並行独立して動作可能なプログラミング・タスクのこと

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Last-modified: Sun, 10 Jul 2005 23:25:20 JST (6805d)